1 / 55
好きな人ができたんだ
しおりを挟む
「リージアすまない、好きな人ができたんだ」
私の婚約者のフェリクス第二王子が告げてきた
私の名前はロブレス伯爵家の長女でリージアと申します
婚約者のフェリクス殿下とは十年ほどの付き合いで、この男は惚れっぽいのだ…
「またですか…今度こそうまく行くと良いですね」
呆れたように返事をする
「今度こそ、真実の愛かもしれん」
自信たっぷりとリージアを見てくる
呆れ果てる事数年…慣れとは怖い
「はぁ、今度こそ婚約を解消してください。婚約者がいるのに愛を告げるのは相手様に失礼でしょう?」
相手より私に失礼なのだが…まぁそこは置いておこう
「そう言うものなのか?」
驚く仕草を見せるフェリクス
「そりゃぁそうでしょう?もし私がそちらの立場でしたら浮気相手かな?と思いますよ」
はぁっと大きなため息を吐く
ため息くらい許してもらいたい、フェリクスも慣れているだろう
「そうか…それなら彼女とうまく行くようにリージアも手伝ってくれ、そしたら破棄でも解消でも、」
「解消です!お間違えのないように、解消ですよ!大事なので二回言いますからねっ」
「分かった。ところで彼女をまず茶会に誘いたい、どうすれば喜んでもらえるか、考えてくれ」
本当に分かっているのか、こいつは…
心でモヤモヤとした黒い気持ちが湧き上がってくる、めんどくさ
「ところで彼女とはどちらの令嬢ですか?」
そういえば名前を聞いていない
誰だかわからない以上アドバイスのしようがないではないか!
「あれ?言ってなかったっけ?ルシアだよ、よく知ってるだろ?」
「はぁっ?」
それ、私の義妹じゃないか!馬鹿なのか?こいついや馬鹿だ!
「どうした?何かあったか?ルシアから最近悩み事があると相談を受けていたんだが、悩み事を解決してあげたら大変喜んでくれてな、感謝すると言って潤んだ瞳が可愛かったんだよ、分かるか?」
「…ルシアでしたか…それはそれは、なんと言っていいやら」
まぁ良いや。ルシアにこいつをくれてやろう、もうどうでも良くなってきた。私の望みはただ一つ、こいつらがくっつく事だ。いや!くっつけてやろう
「姉妹だからルシアの事をよく分かっているだろう?頼むよ」
顔の前でパンっと手を合わせるフェリクス
「えぇ、お任せくださいな」
ルシア好みのお茶会をプロデュースする事にした
私の婚約者のフェリクス第二王子が告げてきた
私の名前はロブレス伯爵家の長女でリージアと申します
婚約者のフェリクス殿下とは十年ほどの付き合いで、この男は惚れっぽいのだ…
「またですか…今度こそうまく行くと良いですね」
呆れたように返事をする
「今度こそ、真実の愛かもしれん」
自信たっぷりとリージアを見てくる
呆れ果てる事数年…慣れとは怖い
「はぁ、今度こそ婚約を解消してください。婚約者がいるのに愛を告げるのは相手様に失礼でしょう?」
相手より私に失礼なのだが…まぁそこは置いておこう
「そう言うものなのか?」
驚く仕草を見せるフェリクス
「そりゃぁそうでしょう?もし私がそちらの立場でしたら浮気相手かな?と思いますよ」
はぁっと大きなため息を吐く
ため息くらい許してもらいたい、フェリクスも慣れているだろう
「そうか…それなら彼女とうまく行くようにリージアも手伝ってくれ、そしたら破棄でも解消でも、」
「解消です!お間違えのないように、解消ですよ!大事なので二回言いますからねっ」
「分かった。ところで彼女をまず茶会に誘いたい、どうすれば喜んでもらえるか、考えてくれ」
本当に分かっているのか、こいつは…
心でモヤモヤとした黒い気持ちが湧き上がってくる、めんどくさ
「ところで彼女とはどちらの令嬢ですか?」
そういえば名前を聞いていない
誰だかわからない以上アドバイスのしようがないではないか!
「あれ?言ってなかったっけ?ルシアだよ、よく知ってるだろ?」
「はぁっ?」
それ、私の義妹じゃないか!馬鹿なのか?こいついや馬鹿だ!
「どうした?何かあったか?ルシアから最近悩み事があると相談を受けていたんだが、悩み事を解決してあげたら大変喜んでくれてな、感謝すると言って潤んだ瞳が可愛かったんだよ、分かるか?」
「…ルシアでしたか…それはそれは、なんと言っていいやら」
まぁ良いや。ルシアにこいつをくれてやろう、もうどうでも良くなってきた。私の望みはただ一つ、こいつらがくっつく事だ。いや!くっつけてやろう
「姉妹だからルシアの事をよく分かっているだろう?頼むよ」
顔の前でパンっと手を合わせるフェリクス
「えぇ、お任せくださいな」
ルシア好みのお茶会をプロデュースする事にした
25
お気に入りに追加
2,259
あなたにおすすめの小説


断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。

【完結】婚約破棄される未来見えてるので最初から婚約しないルートを選びます
21時完結
恋愛
レイリーナ・フォン・アーデルバルトは、美しく品格高い公爵令嬢。しかし、彼女はこの世界が乙女ゲームの世界であり、自分がその悪役令嬢であることを知っている。ある日、夢で見た記憶が現実となり、レイリーナとしての人生が始まる。彼女の使命は、悲惨な結末を避けて幸せを掴むこと。
エドウィン王子との婚約を避けるため、レイリーナは彼との接触を避けようとするが、彼の深い愛情に次第に心を開いていく。エドウィン王子から婚約を申し込まれるも、レイリーナは即答を避け、未来を築くために時間を求める。
悪役令嬢としての運命を変えるため、レイリーナはエドウィンとの関係を慎重に築きながら、新しい道を模索する。運命を超えて真実の愛を掴むため、彼女は一人の女性として成長し、幸せな未来を目指して歩み続ける。

【完結】いいえ。チートなのは旦那様です
仲村 嘉高
恋愛
伯爵家の嫡男の婚約者だったが、相手の不貞により婚約破棄になった伯爵令嬢のタイテーニア。
自分家は貧乏伯爵家で、婚約者の伯爵家に助けられていた……と、思ったら実は騙されていたらしい!
ひょんな事から出会った公爵家の嫡男と、あれよあれよと言う間に結婚し、今までの搾取された物を取り返す!!
という事が、本人の知らない所で色々進んでいくお話(笑)
※HOT最高◎位!ありがとうございます!(何位だったか曖昧でw)

旦那様は離縁をお望みでしょうか
村上かおり
恋愛
ルーベンス子爵家の三女、バーバラはアルトワイス伯爵家の次男であるリカルドと22歳の時に結婚した。
けれど最初の顔合わせの時から、リカルドは不機嫌丸出しで、王都に来てもバーバラを家に一人残して帰ってくる事もなかった。
バーバラは行き遅れと言われていた自分との政略結婚が気に入らないだろうと思いつつも、いずれはリカルドともいい関係を築けるのではないかと待ち続けていたが。
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

妹に婚約者を奪われたので妹の服を全部売りさばくことに決めました
常野夏子
恋愛
婚約者フレデリックを妹ジェシカに奪われたクラリッサ。
裏切りに打ちひしがれるも、やがて復讐を決意する。
ジェシカが莫大な資金を投じて集めた高級服の数々――それを全て売りさばき、彼女の誇りを粉々に砕くのだ。

離れ離れの婚約者は、もう彼の元には戻らない
月山 歩
恋愛
婚約中のセシーリアは隣国より侵略され、婚約者と共に逃げるが、婚約者を逃すため、深い森の中で、離れ離れになる。一人になってしまったセシーリアは命の危機に直面して、自分の力で生きたいと強く思う。それを助けるのは、彼女を諦めきれない幼馴染の若き王で。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる