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フランソワ
学園
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「ジェルジオ王国から来ました、フランソワ・ブロッサムと申します、よろしくお願いします」
初日に自己紹介をするフランソワ
パチパチパチパチと拍手が送られる。
女子からの視線が熱い…
休憩に入ると
「フランソワ様!学園を案内いたします」
「フランソワ様ご一緒にお昼いかがでしょうか?」
「フランソワ様何か分からないことございませんか?」
「フランソワ様は王宮に滞在されているとか?」
たじろぐフランソワ…
凄い…女子生徒が押し寄せてくる
フランソワは十五歳になり、父リオネルと母セシリアにも似ているので、すでにイケメンである。
次男であっても侯爵家。
家柄も良く姉は王太子妃なのである、婚約者もいないので寄り付かれない理由などない…
この国は男女問わず、好みの異性にアピールするのだ。
故にレオナルドはチャラチャラしているとローズマリアに勘違いされていた
…圧がすごい
…距離が近い
「ごめんね、ちょっと外の空気を…」
席を立つフランソワ
「「「「「フランソワさまぁー」」」」」
女子生徒の残念な声が響く…
外の空気を吸ってくると言ってしまったので、中庭のような場所に避難する
「はぁっ、疲れた…」
ベンチに腰掛けるフランソワ
風が心地よく吹いて気持ちが良い
「あら?珍しい先客がいらしたのね」
女性の声がする方に体を向ける
「あれ?君は…」
「貴方は昨日の…」
「学園の生徒だったんだ!」
「貴方のような方が学園にいらしたなんて知らなくて…昨日は失礼しました」
ペコリと頭を下げる少女
「いや、こちらこそ、此処は君の特等席?」
ベンチを指差すフランソワ
「そう言うわけではないんだけど、此処はあまり人が寄り付かないところなの、日陰で暗いでしょ?」
「そうなの?風が心地よいけど…邪魔したなら悪かった、」
「いいえ、そんなことありませんわよ、申し遅れました、私はカリナと言います」
にこりと笑う少女
綺麗なブラウンの長い髪…きちんと手入れされている
髪の毛と同系色の透き通ったようなブラウンの大きな瞳が可愛らしく、にこりと笑うその顔はあどけなさと清楚さを兼ね備えていた
「僕はフランソワ・ブロッサム、隣国のジェルジオ王国からの留学生です」
「まぁ!貴方がお噂の…失礼致しました」
「噂になっているの?」
「ふふっ、王宮にお住まいなんでしょう?」
「えぇ、武不相応にも、お世話になっています」
「今度王宮でパーティーがありますでしょ、その時にご紹介があるとか?」
「えっ!知りませんよ!聞いてない」
「あら?ではサプライズだったのかしら…余計な事を言ってしまいましたわね、内緒になさってくださいね」
口を手で押さえるカリナ
「レオナルド殿下に聞いてみますよ…」
「レオナルド様と仲がよろしいの?」
「貴女は殿下とどう言ったご関係?」
「従姉妹ですのよ、幼馴染のお兄様と言った感じかしら?うちの母と王妃の叔母が姉妹ですので…」
「そうでしたか…それは身分の高い方なのに、失礼しました、非礼を詫びます」
ベンチから立ち上がり頭を下げるフランソワ
「非礼だなんて!身分は学園では関係ありませんし、やめてください!」
困った顔をするカリナだった
学園が終わり王宮に戻る
「よぉっ!学園はどうだった?」
レオナルドの執務室に呼ばれたフランソワ
「女生徒の圧が…お国柄ですかね…」
チラリとレオナルドを見る
「くっくっく!モテただろ?」
肩を震わせるレオナルド
「モテるというか…珍獣扱いですかね?」
首を傾げる
「今度さ、王宮で母上のバースデーパーティーがある、その時にフランソワ君を紹介するから!」
「しなくて結構ですよ…大人しく留学させて下さい」
「そう言うわけにはいかないね!パートナーはどうしようかな…」
「いりません!」
「あっちでは社交界デビューしたんだろ?パートナーは誰だった?」
「…その時は姉でしたね」
「マリーちゃんか…アランが良く手放したな…」
「入場とダンスをしたら、すぐに迎えに来てましたよ…」
「そりゃそうか…でもそう言うわけにはいかんな…あっ!僕のいとこに良い子がいる!頼んでみようかな!」
「えっ!良いから!そもそもパーティーに参加するって言ってないし!」
「世話になる王妃のバースデーパーティーをサボるのか?」
「…行かせてください」
サラサラと手紙を書き執事に手紙を託すレオナルド
「フランソワ君より一つ上だけど、良い子だよ!カリナって言って学園にも通っている」
「カリナ様?そっかレオナルド殿下のいとこか…」
「ん?知り合いになった?」
「昨日教会のバザーで声をかけられて、今日は偶然中庭で会って話をしました」
「そっか!じゃますますパートナーはカリナだな!はい決定」
パンと手を叩く
「パーティーは五日後だよ!」
初日に自己紹介をするフランソワ
パチパチパチパチと拍手が送られる。
女子からの視線が熱い…
休憩に入ると
「フランソワ様!学園を案内いたします」
「フランソワ様ご一緒にお昼いかがでしょうか?」
「フランソワ様何か分からないことございませんか?」
「フランソワ様は王宮に滞在されているとか?」
たじろぐフランソワ…
凄い…女子生徒が押し寄せてくる
フランソワは十五歳になり、父リオネルと母セシリアにも似ているので、すでにイケメンである。
次男であっても侯爵家。
家柄も良く姉は王太子妃なのである、婚約者もいないので寄り付かれない理由などない…
この国は男女問わず、好みの異性にアピールするのだ。
故にレオナルドはチャラチャラしているとローズマリアに勘違いされていた
…圧がすごい
…距離が近い
「ごめんね、ちょっと外の空気を…」
席を立つフランソワ
「「「「「フランソワさまぁー」」」」」
女子生徒の残念な声が響く…
外の空気を吸ってくると言ってしまったので、中庭のような場所に避難する
「はぁっ、疲れた…」
ベンチに腰掛けるフランソワ
風が心地よく吹いて気持ちが良い
「あら?珍しい先客がいらしたのね」
女性の声がする方に体を向ける
「あれ?君は…」
「貴方は昨日の…」
「学園の生徒だったんだ!」
「貴方のような方が学園にいらしたなんて知らなくて…昨日は失礼しました」
ペコリと頭を下げる少女
「いや、こちらこそ、此処は君の特等席?」
ベンチを指差すフランソワ
「そう言うわけではないんだけど、此処はあまり人が寄り付かないところなの、日陰で暗いでしょ?」
「そうなの?風が心地よいけど…邪魔したなら悪かった、」
「いいえ、そんなことありませんわよ、申し遅れました、私はカリナと言います」
にこりと笑う少女
綺麗なブラウンの長い髪…きちんと手入れされている
髪の毛と同系色の透き通ったようなブラウンの大きな瞳が可愛らしく、にこりと笑うその顔はあどけなさと清楚さを兼ね備えていた
「僕はフランソワ・ブロッサム、隣国のジェルジオ王国からの留学生です」
「まぁ!貴方がお噂の…失礼致しました」
「噂になっているの?」
「ふふっ、王宮にお住まいなんでしょう?」
「えぇ、武不相応にも、お世話になっています」
「今度王宮でパーティーがありますでしょ、その時にご紹介があるとか?」
「えっ!知りませんよ!聞いてない」
「あら?ではサプライズだったのかしら…余計な事を言ってしまいましたわね、内緒になさってくださいね」
口を手で押さえるカリナ
「レオナルド殿下に聞いてみますよ…」
「レオナルド様と仲がよろしいの?」
「貴女は殿下とどう言ったご関係?」
「従姉妹ですのよ、幼馴染のお兄様と言った感じかしら?うちの母と王妃の叔母が姉妹ですので…」
「そうでしたか…それは身分の高い方なのに、失礼しました、非礼を詫びます」
ベンチから立ち上がり頭を下げるフランソワ
「非礼だなんて!身分は学園では関係ありませんし、やめてください!」
困った顔をするカリナだった
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「よぉっ!学園はどうだった?」
レオナルドの執務室に呼ばれたフランソワ
「女生徒の圧が…お国柄ですかね…」
チラリとレオナルドを見る
「くっくっく!モテただろ?」
肩を震わせるレオナルド
「モテるというか…珍獣扱いですかね?」
首を傾げる
「今度さ、王宮で母上のバースデーパーティーがある、その時にフランソワ君を紹介するから!」
「しなくて結構ですよ…大人しく留学させて下さい」
「そう言うわけにはいかないね!パートナーはどうしようかな…」
「いりません!」
「あっちでは社交界デビューしたんだろ?パートナーは誰だった?」
「…その時は姉でしたね」
「マリーちゃんか…アランが良く手放したな…」
「入場とダンスをしたら、すぐに迎えに来てましたよ…」
「そりゃそうか…でもそう言うわけにはいかんな…あっ!僕のいとこに良い子がいる!頼んでみようかな!」
「えっ!良いから!そもそもパーティーに参加するって言ってないし!」
「世話になる王妃のバースデーパーティーをサボるのか?」
「…行かせてください」
サラサラと手紙を書き執事に手紙を託すレオナルド
「フランソワ君より一つ上だけど、良い子だよ!カリナって言って学園にも通っている」
「カリナ様?そっかレオナルド殿下のいとこか…」
「ん?知り合いになった?」
「昨日教会のバザーで声をかけられて、今日は偶然中庭で会って話をしました」
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