81 / 106
第二章
王様と王子と侯爵
しおりを挟む
マルベリー国王との謁見(非公開)の次の日
リオネルはモルガンに呼び出された。
ーーーーーーーーーーーーー
「掛けてくれ」
と言われソファに腰掛ける
モルガンとアランはすでに着席していた
「今日は昼から登城予定だったのに朝から呼び出すとは……」
とリオネル
「昨日マルベリーの国王と話したのだろう?アランからは聞いたがお前の口から聞きたくてな」
「私も暇じゃないんですよ?これからマルベリーとの話は続くんですからね」
「アランの立太子のパーティーまでに終わらせると言っていたではないか?」
「アルベルト王子は歪んだ思想を持っている。学園は休学中だが戻ってくる事はない。これは国王が進言して来たからには決定だよ。来年落ち着いた頃にレオナルド王子が立太子となる」
「アルベルト王子の件は片付いたんだな?」
「そこは国王とレオナルド王子に任せとけば問題ないよ。他国の政治に首を突っ込んではいかんからな」
「お前が言うなよ……」
「ヘルマンを殺したのが運の尽きだったかもな。そこから急に動き出した。王宮内でも問題があったアルベルト派を、一掃したとのことだ。この短期間でよくやれたよ。これくらいかな?話して良いのは?」
「まだあるのかよ…まぁそこは聞かんよ」
「マルベリーの国王はアラン王子と娘の婚約も祝ってくれたぞ。何かせしめとくか?」
「お前が言うと山でもなんでも貰って来そうで後が怖いよ」
「出来る限りはくれるだろうな」
ハハハと笑うリオネル
「あの首飾りはマリーのものになったぞ!お古ではなく新品を寄越せと言ってやろうかな…」
「やめとけ。値段を聞いたらローズマリアが委縮するだろう」
「そういうわけでアラン殿下、マリーの事よろしくお願いしますよ?もし裏切ったりでもしたら、私はどうなるか…いっその事こと家族総出でマルベリーに引っ越す事に……」
「「やめてくれ!」」
「マリーの事は一生かけて幸せにします。私が一緒にいたいと願ったんです。侯爵に誓いましょう!」
とアランが必死に答える
「冗談ですよ。でも王子の答えを聞いて安心しましたよ」
クククと笑うリオネル
「悪い冗談はやめてくれよ、アランを虐めるなよ」
「虐めてなどいません。娘の幸せを親が願ってなにが悪いんですか?私はマリーが幸せになってくれればそれで良いんですよ。妻もそれを願っている事でしょう」
「まぁ良い。お前も準備があるのだろう?忙しいところ悪かった。マルベリー国王とは私も晩餐を取る予定だ。その前に話を聞けて良かったよ。お前を唯の侯爵家にしておくのは勿体無いよ……」
「またその話か?私は今のままで良いから気にするな。あっ!そうだ王子、マリーをマルベリー国王とダンスさせてくれる?」
「決定事項なんでしょう?」
と呆れるアラン
「娘から聞いていますか?まぁしょうがないですよね?私も娘とダンスをしたいのでお願いしますね」
「ハイ、ワカリマシタ」
ーーーーーーーーーーーーー
マリーは王妃といる
各国のゲストの確認のためだ。
○○国の使者の名前だの階級だの、特産だの覚える事が目白押しで、その他マナーを含め本当に十三歳の身でこれをこなせと言うのか……と頭が痛くなる
覚える事はそこそこ出来る。ここは褒められる所で長所である。しかしマリーは男性が苦手なのだ。
……人見知りのアラサーである中身での限界がそろそろやってきた
「マリーちゃん始めが肝心なの。大変だろうけど頑張りどころよ!あなたは女優よ?王太子の婚約者と言う女優になりましょう。出来るわよ!私もそうだったの!演じましょうね。私も普段はこんな感じだけど王妃と言う仮面を被っているのよ?」
フフフと笑う王妃
……王妃様って普段は気さくなお人柄でみんなに慕われているけど、王妃様なりに色々とあるのね…私だけじゃなかった!
「ハイ!アドバイスありがとうございます。気持ちが楽になりました!演じてみます」
「マリーちゃんは本当に素直で助かるわ…」
「えっ?何か仰いましたか?」
「いいえ。何も!」
「もうすぐね、パーティー。アランとマリーちゃんが並んでいる姿を想像しただけで、泣けちゃうわ」
「えっ!やめて下さいよ。私も泣きそうなんですから」
と本当に涙目になるマリー
マリーは軽くお化粧をしている。
マルベリー国王と会った後に化粧を施された美しすぎるマリーへの耐性がなかったアランの為、この顔に慣れさせるためにパーティーまでの日はお化粧をするようにとリオネルから言われている。
普段は化粧をしたくないマリーは素顔でも可愛らしすぎるのだが、化粧をするととても美しい少女になるのだ。
アランはさらにマリーの虜になりもはや信者レベルになりつつある
「これは、アランが可哀想ね…どれだけ我慢できるのかしら…心配だわ」
「へ?」
「そろそろダンスの授業ね?アランが迎えに来るわよ?最終チェックだからね」
と王妃から言われ、緊張するマリー
時間通りに迎えに来るアラン
「母上、マリーを迎えに来ました」
「お入りなさい」
「失礼します」
と部屋に入ってくるアラン
「マリー今日もなんて美しいんだ!」
とマリーの近くに寄りくっついて離れない
「もう!暑いですって。王妃様の前ですよ?離れて下さい」
とグイグイ身体を押すがマリーの力では動かない。イケメンで身体まで鍛えた細マッチョだなんて、なんともけしからん!
「あらあら。この先が思いやられるわね…」
と呆れた王妃
「仲がいい所をアピールしておかないとまた変な男が寄ってくるかもしれない」
と離れない
「寄ってるのは貴方でしょ?マリーちゃんが困ってるわよ!早くダンスの授業に向かいなさい!」
「行きましょう?アラン様、ちょっと離れて?手を繋ぎましょう?ね?」
渋々離れて手を繋ぎ、歩き出すアラン
「ちょっと心配になってきたわ、あの子の将来が……」
はぁーっとため息を吐く王妃
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リオネルはモルガンに呼び出された。
ーーーーーーーーーーーーー
「掛けてくれ」
と言われソファに腰掛ける
モルガンとアランはすでに着席していた
「今日は昼から登城予定だったのに朝から呼び出すとは……」
とリオネル
「昨日マルベリーの国王と話したのだろう?アランからは聞いたがお前の口から聞きたくてな」
「私も暇じゃないんですよ?これからマルベリーとの話は続くんですからね」
「アランの立太子のパーティーまでに終わらせると言っていたではないか?」
「アルベルト王子は歪んだ思想を持っている。学園は休学中だが戻ってくる事はない。これは国王が進言して来たからには決定だよ。来年落ち着いた頃にレオナルド王子が立太子となる」
「アルベルト王子の件は片付いたんだな?」
「そこは国王とレオナルド王子に任せとけば問題ないよ。他国の政治に首を突っ込んではいかんからな」
「お前が言うなよ……」
「ヘルマンを殺したのが運の尽きだったかもな。そこから急に動き出した。王宮内でも問題があったアルベルト派を、一掃したとのことだ。この短期間でよくやれたよ。これくらいかな?話して良いのは?」
「まだあるのかよ…まぁそこは聞かんよ」
「マルベリーの国王はアラン王子と娘の婚約も祝ってくれたぞ。何かせしめとくか?」
「お前が言うと山でもなんでも貰って来そうで後が怖いよ」
「出来る限りはくれるだろうな」
ハハハと笑うリオネル
「あの首飾りはマリーのものになったぞ!お古ではなく新品を寄越せと言ってやろうかな…」
「やめとけ。値段を聞いたらローズマリアが委縮するだろう」
「そういうわけでアラン殿下、マリーの事よろしくお願いしますよ?もし裏切ったりでもしたら、私はどうなるか…いっその事こと家族総出でマルベリーに引っ越す事に……」
「「やめてくれ!」」
「マリーの事は一生かけて幸せにします。私が一緒にいたいと願ったんです。侯爵に誓いましょう!」
とアランが必死に答える
「冗談ですよ。でも王子の答えを聞いて安心しましたよ」
クククと笑うリオネル
「悪い冗談はやめてくれよ、アランを虐めるなよ」
「虐めてなどいません。娘の幸せを親が願ってなにが悪いんですか?私はマリーが幸せになってくれればそれで良いんですよ。妻もそれを願っている事でしょう」
「まぁ良い。お前も準備があるのだろう?忙しいところ悪かった。マルベリー国王とは私も晩餐を取る予定だ。その前に話を聞けて良かったよ。お前を唯の侯爵家にしておくのは勿体無いよ……」
「またその話か?私は今のままで良いから気にするな。あっ!そうだ王子、マリーをマルベリー国王とダンスさせてくれる?」
「決定事項なんでしょう?」
と呆れるアラン
「娘から聞いていますか?まぁしょうがないですよね?私も娘とダンスをしたいのでお願いしますね」
「ハイ、ワカリマシタ」
ーーーーーーーーーーーーー
マリーは王妃といる
各国のゲストの確認のためだ。
○○国の使者の名前だの階級だの、特産だの覚える事が目白押しで、その他マナーを含め本当に十三歳の身でこれをこなせと言うのか……と頭が痛くなる
覚える事はそこそこ出来る。ここは褒められる所で長所である。しかしマリーは男性が苦手なのだ。
……人見知りのアラサーである中身での限界がそろそろやってきた
「マリーちゃん始めが肝心なの。大変だろうけど頑張りどころよ!あなたは女優よ?王太子の婚約者と言う女優になりましょう。出来るわよ!私もそうだったの!演じましょうね。私も普段はこんな感じだけど王妃と言う仮面を被っているのよ?」
フフフと笑う王妃
……王妃様って普段は気さくなお人柄でみんなに慕われているけど、王妃様なりに色々とあるのね…私だけじゃなかった!
「ハイ!アドバイスありがとうございます。気持ちが楽になりました!演じてみます」
「マリーちゃんは本当に素直で助かるわ…」
「えっ?何か仰いましたか?」
「いいえ。何も!」
「もうすぐね、パーティー。アランとマリーちゃんが並んでいる姿を想像しただけで、泣けちゃうわ」
「えっ!やめて下さいよ。私も泣きそうなんですから」
と本当に涙目になるマリー
マリーは軽くお化粧をしている。
マルベリー国王と会った後に化粧を施された美しすぎるマリーへの耐性がなかったアランの為、この顔に慣れさせるためにパーティーまでの日はお化粧をするようにとリオネルから言われている。
普段は化粧をしたくないマリーは素顔でも可愛らしすぎるのだが、化粧をするととても美しい少女になるのだ。
アランはさらにマリーの虜になりもはや信者レベルになりつつある
「これは、アランが可哀想ね…どれだけ我慢できるのかしら…心配だわ」
「へ?」
「そろそろダンスの授業ね?アランが迎えに来るわよ?最終チェックだからね」
と王妃から言われ、緊張するマリー
時間通りに迎えに来るアラン
「母上、マリーを迎えに来ました」
「お入りなさい」
「失礼します」
と部屋に入ってくるアラン
「マリー今日もなんて美しいんだ!」
とマリーの近くに寄りくっついて離れない
「もう!暑いですって。王妃様の前ですよ?離れて下さい」
とグイグイ身体を押すがマリーの力では動かない。イケメンで身体まで鍛えた細マッチョだなんて、なんともけしからん!
「あらあら。この先が思いやられるわね…」
と呆れた王妃
「仲がいい所をアピールしておかないとまた変な男が寄ってくるかもしれない」
と離れない
「寄ってるのは貴方でしょ?マリーちゃんが困ってるわよ!早くダンスの授業に向かいなさい!」
「行きましょう?アラン様、ちょっと離れて?手を繋ぎましょう?ね?」
渋々離れて手を繋ぎ、歩き出すアラン
「ちょっと心配になってきたわ、あの子の将来が……」
はぁーっとため息を吐く王妃
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
0
お気に入りに追加
685
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は森で静かに暮らします。
あみにあ
恋愛
辺り一面が真っ赤な炎に染まってき、熱風が渦巻き、黒煙が舞い上がる中、息苦しさに私はその場で蹲った。
動く事も出来ず、皮膚が炎に触れると、痛みと熱さに意識が次第に遠のいていく。
このまま死んでしまう……嫌だ!!!
そう思った刹那、女性の声が頭に響いた。
「私の変わりになってくれないかしら?」
そうして今までとは全く違う正解で、私は新しい命を手に入れた。
だけど転生したのは、悪役の令嬢のような女性。
しかも18歳に愛する人に殺される悲惨な最後らしい。
これは何とか回避しないと……ッッ。
そんな運命から逃れる為悪戦苦闘するお話です。
女嫌いな辺境伯と歴史狂いの子爵令嬢の、どうしようもなくマイペースな婚姻
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「友好と借金の形に、辺境伯家に嫁いでくれ」
行き遅れの私・マリーリーフに、突然婚約話が持ち上がった。
相手は女嫌いに社交嫌いな若き辺境伯。子爵令嬢の私にはまたとない好条件ではあるけど、相手の人柄が心配……と普通は思うでしょう。
でも私はそんな事より、嫁げば他に時間を取られて大好きな歴史研究に没頭できない事の方が問題!
それでも互いの領地の友好と借金の形として仕方がなく嫁いだ先で、「家の事には何も手出し・口出しするな」と言われて……。
え、「何もしなくていい」?!
じゃあ私、今まで通り、歴史研究してていいの?!
こうして始まる結婚(ただの同居)生活が、普通なわけはなく……?
どうやらプライベートな時間はずっと剣を振っていたい旦那様と、ずっと歴史に浸っていたい私。
二人が歩み寄る日は、来るのか。
得意分野が文と武でかけ離れている二人だけど、マイペース過ぎるところは、どこか似ている?
意外とお似合いなのかもしれません。笑
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
【完結】強制力なんて怖くない!
櫻野くるみ
恋愛
公爵令嬢のエラリアは、十歳の時に唐突に前世の記憶を取り戻した。
どうやら自分は以前読んだ小説の、第三王子と結婚するも浮気され、妻の座を奪われた挙句、幽閉される「エラリア」に転生してしまったらしい。
そんな人生は真っ平だと、なんとか未来を変えようとするエラリアだが、物語の強制力が邪魔をして思うように行かず……?
強制力がエグい……と思っていたら、実は強制力では無かったお話。
短編です。
完結しました。
なんだか最後が長くなりましたが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
婚約者の怖い話
お好み焼き
恋愛
わたしは3歳の時から、毎日お城に通っています。お城につくと、まずは挨拶の言葉や正しい姿勢で正しい頭の下げ方を教えられます。凄く疲れます。そのあとはお菓子とジュースがもらえますが、その時も正しい姿勢で座って少しずつ食べないとすぐお菓子を取り上げられてしまいます。ジュースを一気に飲んだ日は「はしたない」と叱られました。イスに座って足を揺らしただけでも怒られるのです。家では大丈夫なのに。でも最近怒られる回数が減りました。そして褒められる回数の方が多くなった頃、絶対にわたしを怒らない人がわたしに会いにきてくれるようになったのです。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】
清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。
そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。
「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」
こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。
けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。
「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」
夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。
「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」
彼女には、まったく通用しなかった。
「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」
「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」
「い、いや。そうではなく……」
呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。
──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ!
と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。
※他サイトにも掲載中。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる