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その20(デビュー衣装ね!)
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なんやかんやと、時間が経ちドレスが仕上がったと言う事でマダムがやって来た。
「ドレス一着じゃないの?」
色とりどりの五着ものドレスがトルソーに掛かり並んでいるのだ!
前回軽くして!とオーダーした薄いピンク色に・紫・緑・黄・白地にお花柄ー
長い足を組みながらソファーに体を沈めるお父様
「マリーはお茶会デビューをするでしょ?その先、他家からのお茶会にも誘われる事もあるからね、今のうちに作っておいたよ。この前サイズを測った時に追加しといたんだよ。デビューのドレスってマリーのイメージが決まる大事な一着でもあるんだよ。」
「(お茶会) デビュー……」
これは所謂、デビューイベントではないか?
まさか私がデビューとは………。
長生きしてるととんでもない事が起きるわ!(前世と今世併せて四十歳?私デビューします)
確かにそうよ!!デビューの衣装でイメージって付くもの!!私それ知ってる。
何年後かの周年イベントでもデビュー時のオマージュ衣装着たりするんでしょ?
これは、、、一生が決まるイベントね!
フルフルと下を向いて震えていると
「お友達も出来るかも知れないよ?」
はっ。また違う世界へ…逝くところだったわ
ふー。と息を整えて
「出来るかな?」
人見知りのファザコンキャラになる!って思っていたけど、わたし前世でも人見知りだったのよ。
「出来ると良いね」
「挨拶の練習しなきゃ」
デビューの時の挨拶って大事だもん。挨拶を失敗するわけには行けないわ。
「ははは。大事だよね。でもドレスを試着してみて!パパ早くドレスを着たマリーを見たいよ。一番に見せてくれるよね?」
「うん!まってて」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「パパー?どう?似合う??」
クルクルと回ってみる。
「なんて可愛いんだ!これは妖精だよ」
驚くほどに可愛いうちの娘。
昔のセシリアを思い出す。令嬢だけのお茶会ならなんの問題もない。しかし王宮のお茶会には子息も多くいる。
どうしたもんか!!
「このリボンの色ね、パパの色なの。みんなとお揃いの色ーー」
私のこだわりカラーの説明をした。
「あぁ。嬉しすぎて泣きそうだよ」
ギュと抱きしめてくれた。
お父様今日もいい匂いがします。
「ドレスにシワが入っちゃうね」
と体が離される。
コンコンコン、ノックをする音
「入れ」
「失礼します。わぁ!とってもいい!似合ってるよ姉様」
「フランソワか。授業は終わったのか?」
「ハイ。本日の授業は終わりました」
「この後で話がある」
「?ハイ」
「マリーお披露目は終わり!汚れちゃったら困るから、着替えておいで」
「ハーイ」
ーーーーーーーーーーーーーー
『パパとフランソワの作戦会議』
「フランソワ、マリーの可愛さに吸い寄せられる虫共をどうする?」
「僕、考えたんだけど、姉上の可愛さを隠すのは難しいと思うんだ」
「そうだな」
「だからね、敢えて可愛いさ出しちゃうでしょ?そして群がるハイエナ達を見せて、姉様に男は怖いって印象付けて、これから男達に近寄らない!近寄らせない!って言う作戦もありだと思う」
「それだと怖い思いをさせるだろう?」
「うん。ショックを多少受けてもらう事にはなると思うよ、でも一掃するのは初めが大事だから。その状況に陥ったらすぐ退出出来る様に父上にお願いしたいんだ。父上が姉様を甘えさせてあげてよ。」
「うーん。賛成は出来ないけど、一掃と言う面では良い作戦かもな。ユーリーにはどう説明する?」
「言わなくて良いよ。兄様は顔に出るから、兄様らしく対応してもらおうよ。その方がわざとらしくならないと思うよ」
「それもそうだな」
フランソワは七歳とは思えないほどに、頭の回転が早い。ことがマリーのことになると尚更だ。今回の作戦はフランソワがいないと成立しないだろう。頼りになるんだが、
私はその作戦を知っている……
昔セシリアに使ったことがある作戦だった。
この作戦を知っているものが城にいるんだよな……。クソ
感づかれたらうまく行かないかもな。
しかしながらフランソワ!血は争えん…
「あと一週間か…」
「……殿下の婚約者候補探しって言うのは、感づかれるなよ!」
「ハイ」
爽やかな笑顔を私に向けてくるフランソワ。あいつの腹の色は真っ黒だな。
顔は天使のように整っている。
私と愛するセシリアに似た容貌だ。少年らしい顔の丸み、健康そうな顔色に、ピンクの頬、銀色が煌めく髪、アッシュグレイのタレ気味の目は、お茶会でご令嬢を虜にするだろう。
この子もデビューなんだよな…。
なのに不安は一切ない。
ただ、将来が心配だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上作戦会議は終了
「ドレス一着じゃないの?」
色とりどりの五着ものドレスがトルソーに掛かり並んでいるのだ!
前回軽くして!とオーダーした薄いピンク色に・紫・緑・黄・白地にお花柄ー
長い足を組みながらソファーに体を沈めるお父様
「マリーはお茶会デビューをするでしょ?その先、他家からのお茶会にも誘われる事もあるからね、今のうちに作っておいたよ。この前サイズを測った時に追加しといたんだよ。デビューのドレスってマリーのイメージが決まる大事な一着でもあるんだよ。」
「(お茶会) デビュー……」
これは所謂、デビューイベントではないか?
まさか私がデビューとは………。
長生きしてるととんでもない事が起きるわ!(前世と今世併せて四十歳?私デビューします)
確かにそうよ!!デビューの衣装でイメージって付くもの!!私それ知ってる。
何年後かの周年イベントでもデビュー時のオマージュ衣装着たりするんでしょ?
これは、、、一生が決まるイベントね!
フルフルと下を向いて震えていると
「お友達も出来るかも知れないよ?」
はっ。また違う世界へ…逝くところだったわ
ふー。と息を整えて
「出来るかな?」
人見知りのファザコンキャラになる!って思っていたけど、わたし前世でも人見知りだったのよ。
「出来ると良いね」
「挨拶の練習しなきゃ」
デビューの時の挨拶って大事だもん。挨拶を失敗するわけには行けないわ。
「ははは。大事だよね。でもドレスを試着してみて!パパ早くドレスを着たマリーを見たいよ。一番に見せてくれるよね?」
「うん!まってて」
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「パパー?どう?似合う??」
クルクルと回ってみる。
「なんて可愛いんだ!これは妖精だよ」
驚くほどに可愛いうちの娘。
昔のセシリアを思い出す。令嬢だけのお茶会ならなんの問題もない。しかし王宮のお茶会には子息も多くいる。
どうしたもんか!!
「このリボンの色ね、パパの色なの。みんなとお揃いの色ーー」
私のこだわりカラーの説明をした。
「あぁ。嬉しすぎて泣きそうだよ」
ギュと抱きしめてくれた。
お父様今日もいい匂いがします。
「ドレスにシワが入っちゃうね」
と体が離される。
コンコンコン、ノックをする音
「入れ」
「失礼します。わぁ!とってもいい!似合ってるよ姉様」
「フランソワか。授業は終わったのか?」
「ハイ。本日の授業は終わりました」
「この後で話がある」
「?ハイ」
「マリーお披露目は終わり!汚れちゃったら困るから、着替えておいで」
「ハーイ」
ーーーーーーーーーーーーーー
『パパとフランソワの作戦会議』
「フランソワ、マリーの可愛さに吸い寄せられる虫共をどうする?」
「僕、考えたんだけど、姉上の可愛さを隠すのは難しいと思うんだ」
「そうだな」
「だからね、敢えて可愛いさ出しちゃうでしょ?そして群がるハイエナ達を見せて、姉様に男は怖いって印象付けて、これから男達に近寄らない!近寄らせない!って言う作戦もありだと思う」
「それだと怖い思いをさせるだろう?」
「うん。ショックを多少受けてもらう事にはなると思うよ、でも一掃するのは初めが大事だから。その状況に陥ったらすぐ退出出来る様に父上にお願いしたいんだ。父上が姉様を甘えさせてあげてよ。」
「うーん。賛成は出来ないけど、一掃と言う面では良い作戦かもな。ユーリーにはどう説明する?」
「言わなくて良いよ。兄様は顔に出るから、兄様らしく対応してもらおうよ。その方がわざとらしくならないと思うよ」
「それもそうだな」
フランソワは七歳とは思えないほどに、頭の回転が早い。ことがマリーのことになると尚更だ。今回の作戦はフランソワがいないと成立しないだろう。頼りになるんだが、
私はその作戦を知っている……
昔セシリアに使ったことがある作戦だった。
この作戦を知っているものが城にいるんだよな……。クソ
感づかれたらうまく行かないかもな。
しかしながらフランソワ!血は争えん…
「あと一週間か…」
「……殿下の婚約者候補探しって言うのは、感づかれるなよ!」
「ハイ」
爽やかな笑顔を私に向けてくるフランソワ。あいつの腹の色は真っ黒だな。
顔は天使のように整っている。
私と愛するセシリアに似た容貌だ。少年らしい顔の丸み、健康そうな顔色に、ピンクの頬、銀色が煌めく髪、アッシュグレイのタレ気味の目は、お茶会でご令嬢を虜にするだろう。
この子もデビューなんだよな…。
なのに不安は一切ない。
ただ、将来が心配だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上作戦会議は終了
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