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その5

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ローズマリア・ブロッサム現在八歳
デッドエンドまであと………年?

あの池ぽちゃ事件から数日間部屋から出させてもらえない。ちょっとくしゃみをしたくらいでこのザマよ!

私ってば可愛すぎるのよ。くしゃみをしてちょっと涙目になっただけなのよ。元気なの。なのにお父様もお兄様もフランも使用人もみんな私を甘やかす。

「元気だからお庭に行きたい」

そういうと、お父様なんてお姫様抱っこで連れてくのよ。歩かせてよー。

「あぁ風が出てきたね部屋に戻ろう」
「風が心地良いのに……」
ポツリと私が言うと
お父様笑顔なんだけど目が怖いのよ。

「そう言えば殿下がマリーに面会したいと言っていたけど、会いたくないよね?そりゃそうだよね。だって池に落ちて風邪をこじらせてるんだもん。まさか殿下にうつすわけにはいかないからね~お断りしてるんだけどね、意外としつこいんだよね。困るよね」

殿下は王族だし風邪をうつしたりしたら大変だわ私責任取れないし、大好きなお父様にも迷惑がかかっちゃう。
それは困るし何よりお近づきになりたくなんてないのだ!


「マリー風邪なのね。じゃぁお会い出来ないね」

お父様も納得の笑顔だ。
「だからマリーはパパに任せてゆっくり休んでいれば良いんだよぉ~」

と頬にキスを落とす。

「お父様風邪うつっちゃうよ?」
「マリーからなら何をもらっても嬉しいよ。ねぇ?もうパパって呼んでくれないの?」

「えへへ。パパ好き」

「パパもマリーが大好きだよ」

 あー幸せだ。イケメンに抱っこされて好きだなんて言われたらこのまま昇天しても良いかも。どうせ殺されるなら今幸せな内に死にたいかも?


「父上!大変です」

「なんだ?ユーリー」

「殿下がきます先触れがー」
「マリー熱が出ちゃったね大変だ!冷えたのかな?邸に戻ろう!!」

「アンいるか?マリーが熱出しちゃったから邸に戻るぞ」

……お父様?私は元気ですよね?風邪はひいているの?かもしれませんが、急に慌ててどうしたのよ。

「ユーリー絶対に会わせるなよ」
「分かってますって」

あっ。またあの笑顔だ。怖い。
~ブルッ~寒気がしてきたわ。
きっと風邪の影響ね。


お父様の言う通り部屋に戻りましょう。
って私元気だったんじゃないの?お父様の言葉に騙されてない?
チョロい、、チョロいわよマリーってば中身はアラサーなのよ!
イケメンパワーに押されちゃったわ。
これが推しの力ねーーーーーーーー。


「どうした?マリー」
「……なんでもない」
「そう?じゃお部屋に行こうね」

お姫様抱っこされたまま部屋に連行されたのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(アラサーはイケメンパワーに抗えないのだった)
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