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その後
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~ウィルベルト視線~
「殺されたか……」
調査書を読んだ。追手がいないと見せかけて、殿下は先にあちらの国へ人を行かせていたのだと言う。
一緒に逃亡したミランダ伯爵の手の者も全員殺された。
「クスリの流通経路はミランダ伯爵の領地からだし、ミランダ伯爵のご子息がうわ言で話している内容と合致した。関係者に話を聞き裏カジノの件も解決」
ユベール殿が言う
「モンテス男爵当主も逃げたとなると世間体が悪いしな……。あいつを調べてももう何も出てこない。あいつとユベールの家の領地は隣なんだって?」
「はい、それが何か?」
「だから協力してくれたんだろう? あの男が知り合いだから、どうにかしたかった? 違うか?」
「それもありますけど……あいつは本来なら結婚して領地に帰っていたはずなんだ。
あいつが悪いけれど、ちゃんとあいつを正せなかった事に少しだけ罪悪感があるって言うのもあります」
「……お前がそこまで動くと言う事は、セイラ嬢に関係あるな?」
「さぁ? どうでしょうね。あいつの件にはリオネルも心を痛めていました。そういえばもうすぐ来ますよ、ここへ呼びました」
「リオネルか……学園で教師をしていると聞いた、教え子になるのか」
扉をノックする音が聞こえた
「お久しぶりですね、殿下。
ユベールこんな場所に呼び出すなよ……。
ウィルベルト・オリバス久しぶりだな。活躍は聞いたぞ」
「「リオネル」」「先生」
というわけで、あいつの話になり、保釈の話が出たんだ。
「保釈するには保釈金の用意もいるし、保証人もいる。元貴族とは言え、家族でないのなら三人は保証人が欲しい所だ」
殿下が言った。
「私が保証人になるよ」
先生が言った。
「あいつは私の元生徒だ、バカな子ほど可愛いと言うか、チャンスをやってくれないか? 頼みます」
「仕方がない……私も保証人になるよ」
ユベール殿も賛成したようだった。あと一人必要なのか……。
先生とユベール殿と殿下が私を見る視線が痛い……。
私はあいつが嫌いなんだよっ!
セイラを傷つけたあの男が嫌いだっ!
バカだし、自分勝手だし、この事件のせいで私は殺されかけたし!
でもあの男がマトモだったのならセイラと出会う事も無かったと言うのも事実……
「保釈金は三分の一か?」
ユベール殿と先生が話し合いをしている。
「私は単なる教職だ。お前の方が金は持っているだろう?」
先生が言う
「何を言っている? お前の家は伯爵家だろ? うちは子爵家だ!」
ユベール殿が言う
「うちは伯爵と言っても一般的な家だぞ! それに次男だ! そこの伯爵家とは訳が違う」
先生に指を差された。人に指を差してはいけないと習っていないのか……!
教師だろうに!
「給料が大幅にアップした貴族男性を知っている」
殿下が口を挟んだ
「そいつが半分、お前達がその半分でちょうど良いだろう? そいつは恥ずかしがり屋なんだろうな、自分からは言い出さない」
「「なるほど、賛成」」
ユベール殿と教師がニヤリと笑い返事をした
私は何も言っていない!! 無関係!
「そういう事で、私はあいつの助けになりたい。出来る事はしたい、教え子が違った道に行ったのならば迎えに行かねばならんだろう」
お節介な教師だなと思ったが、あいつにはそれくらいが良いのかもしれない……
「家族に会わしてやる事は出来んのだろう?」
ユベール殿が殿下に聞いた
「そうだな悪いが実家とは、連絡をたってもらう。逃亡されても困るし、逃亡の助けをするかもしれんだろう? そうなったら罪が重くなる、一生牢屋か一生炭鉱で働くか」
「だそうだ、リオネル」
「……分かったよ、なんとかする」
教師が計画を立てる事になり、作戦に移した。
あいつの子は安心出来る相手に預けているそうだ。
ユベール殿がどう言うルートなのか調べてきた結果だと言う。
実家に預けると言う案もあったそうだが、あいつの母親には問題がある、却下となった。
働き先も確保できた事だし、後はあいつ次第だろう。行動制限はされるそうだ。
カフェで働いていた浮気相手の女との間に子供が出来ていた。と言うことはセイラは知らない。言うつもりもないし、知る必要もない。あいつの子供を産んだ女性……レオナと言ったか?
ユベール殿が探し出し、子供を預けたと聞いた。この女性があいつの見張りとなる。
後は教師に任せる事になった。悪い事にはならないと思う。
学園時代も何かと気にかけていたし(セイラの事もあって)良く声を掛けていた。
バカな子ほど可愛いらしい。私には当てはまらない言葉だ。
うんうんと頷いていた。
「ウィルベルト・オリバスは可愛げがないが、おそらく嫁さんにはそうではないのだろうな」
飲もうと口にしていた茶を吹いた……
「ゴホ、ゴホっ。なんの話ですか!」
「お前は惚れた女に弱いだろう。ついでにマジメだから護衛も断れない。
私ならそんな面倒な事は断る」
「断って良いのなら断りますよ……陛下直々に頼むと言われたんですよ? 無理でしょう……」
「まだまだ甘いな。そこはこの男の父親に言えば良かったものを……」
「え? ルフォール子爵に?」
「子爵は陛下に勉強を教えていた、数十年に一度の天才と呼ばれていたんだぞ。
子爵の書いた本は今でも学者たちを虜にしている」
「親子揃って、ルフォール子爵家に……」
「良かったな。とっとと結婚しておいて。もし殿下がセイラ嬢の事を陛下にぽろっと言ったら、即結婚も有り得たかもな!
はっはっは……運良い奴め」
セイラは私の妻だ! もうすぐ子供も産まれるんだ! そう思い殿下を恨めしそうに睨んだ
「その手があったのか……嘘だよそんな目で見るな、しかしもっと早く会っていたらそうしていたかもな」
ニヤリと殿下が笑った
【番外編 完】
*☼*―――――*☼*―――――
番外編もこれで完結とします。
番外編、賛否両論でしたが、ご都合主義のゆる設定という事で、広い心でお許しください。(言い訳)
途中までは良かった、長すぎると言う声が結構あり……(。•́•̀。)💦 長編を書きたかったのですが途中で内容がペースダウンしてしまいました(反省)
面白かった。と言うご意見もたくさんいただきました。ありがとうございました( .ˬ.)"
毎日の猛暑で、筆が進んでいないのですが、いつか新作を出したいと思います。
またご意見を聞かせていただけると嬉しく思います。
まだまだ暑い日が続きますが、皆さまどうぞお身体ご自愛くださいませm(_ _)m
「殺されたか……」
調査書を読んだ。追手がいないと見せかけて、殿下は先にあちらの国へ人を行かせていたのだと言う。
一緒に逃亡したミランダ伯爵の手の者も全員殺された。
「クスリの流通経路はミランダ伯爵の領地からだし、ミランダ伯爵のご子息がうわ言で話している内容と合致した。関係者に話を聞き裏カジノの件も解決」
ユベール殿が言う
「モンテス男爵当主も逃げたとなると世間体が悪いしな……。あいつを調べてももう何も出てこない。あいつとユベールの家の領地は隣なんだって?」
「はい、それが何か?」
「だから協力してくれたんだろう? あの男が知り合いだから、どうにかしたかった? 違うか?」
「それもありますけど……あいつは本来なら結婚して領地に帰っていたはずなんだ。
あいつが悪いけれど、ちゃんとあいつを正せなかった事に少しだけ罪悪感があるって言うのもあります」
「……お前がそこまで動くと言う事は、セイラ嬢に関係あるな?」
「さぁ? どうでしょうね。あいつの件にはリオネルも心を痛めていました。そういえばもうすぐ来ますよ、ここへ呼びました」
「リオネルか……学園で教師をしていると聞いた、教え子になるのか」
扉をノックする音が聞こえた
「お久しぶりですね、殿下。
ユベールこんな場所に呼び出すなよ……。
ウィルベルト・オリバス久しぶりだな。活躍は聞いたぞ」
「「リオネル」」「先生」
というわけで、あいつの話になり、保釈の話が出たんだ。
「保釈するには保釈金の用意もいるし、保証人もいる。元貴族とは言え、家族でないのなら三人は保証人が欲しい所だ」
殿下が言った。
「私が保証人になるよ」
先生が言った。
「あいつは私の元生徒だ、バカな子ほど可愛いと言うか、チャンスをやってくれないか? 頼みます」
「仕方がない……私も保証人になるよ」
ユベール殿も賛成したようだった。あと一人必要なのか……。
先生とユベール殿と殿下が私を見る視線が痛い……。
私はあいつが嫌いなんだよっ!
セイラを傷つけたあの男が嫌いだっ!
バカだし、自分勝手だし、この事件のせいで私は殺されかけたし!
でもあの男がマトモだったのならセイラと出会う事も無かったと言うのも事実……
「保釈金は三分の一か?」
ユベール殿と先生が話し合いをしている。
「私は単なる教職だ。お前の方が金は持っているだろう?」
先生が言う
「何を言っている? お前の家は伯爵家だろ? うちは子爵家だ!」
ユベール殿が言う
「うちは伯爵と言っても一般的な家だぞ! それに次男だ! そこの伯爵家とは訳が違う」
先生に指を差された。人に指を差してはいけないと習っていないのか……!
教師だろうに!
「給料が大幅にアップした貴族男性を知っている」
殿下が口を挟んだ
「そいつが半分、お前達がその半分でちょうど良いだろう? そいつは恥ずかしがり屋なんだろうな、自分からは言い出さない」
「「なるほど、賛成」」
ユベール殿と教師がニヤリと笑い返事をした
私は何も言っていない!! 無関係!
「そういう事で、私はあいつの助けになりたい。出来る事はしたい、教え子が違った道に行ったのならば迎えに行かねばならんだろう」
お節介な教師だなと思ったが、あいつにはそれくらいが良いのかもしれない……
「家族に会わしてやる事は出来んのだろう?」
ユベール殿が殿下に聞いた
「そうだな悪いが実家とは、連絡をたってもらう。逃亡されても困るし、逃亡の助けをするかもしれんだろう? そうなったら罪が重くなる、一生牢屋か一生炭鉱で働くか」
「だそうだ、リオネル」
「……分かったよ、なんとかする」
教師が計画を立てる事になり、作戦に移した。
あいつの子は安心出来る相手に預けているそうだ。
ユベール殿がどう言うルートなのか調べてきた結果だと言う。
実家に預けると言う案もあったそうだが、あいつの母親には問題がある、却下となった。
働き先も確保できた事だし、後はあいつ次第だろう。行動制限はされるそうだ。
カフェで働いていた浮気相手の女との間に子供が出来ていた。と言うことはセイラは知らない。言うつもりもないし、知る必要もない。あいつの子供を産んだ女性……レオナと言ったか?
ユベール殿が探し出し、子供を預けたと聞いた。この女性があいつの見張りとなる。
後は教師に任せる事になった。悪い事にはならないと思う。
学園時代も何かと気にかけていたし(セイラの事もあって)良く声を掛けていた。
バカな子ほど可愛いらしい。私には当てはまらない言葉だ。
うんうんと頷いていた。
「ウィルベルト・オリバスは可愛げがないが、おそらく嫁さんにはそうではないのだろうな」
飲もうと口にしていた茶を吹いた……
「ゴホ、ゴホっ。なんの話ですか!」
「お前は惚れた女に弱いだろう。ついでにマジメだから護衛も断れない。
私ならそんな面倒な事は断る」
「断って良いのなら断りますよ……陛下直々に頼むと言われたんですよ? 無理でしょう……」
「まだまだ甘いな。そこはこの男の父親に言えば良かったものを……」
「え? ルフォール子爵に?」
「子爵は陛下に勉強を教えていた、数十年に一度の天才と呼ばれていたんだぞ。
子爵の書いた本は今でも学者たちを虜にしている」
「親子揃って、ルフォール子爵家に……」
「良かったな。とっとと結婚しておいて。もし殿下がセイラ嬢の事を陛下にぽろっと言ったら、即結婚も有り得たかもな!
はっはっは……運良い奴め」
セイラは私の妻だ! もうすぐ子供も産まれるんだ! そう思い殿下を恨めしそうに睨んだ
「その手があったのか……嘘だよそんな目で見るな、しかしもっと早く会っていたらそうしていたかもな」
ニヤリと殿下が笑った
【番外編 完】
*☼*―――――*☼*―――――
番外編もこれで完結とします。
番外編、賛否両論でしたが、ご都合主義のゆる設定という事で、広い心でお許しください。(言い訳)
途中までは良かった、長すぎると言う声が結構あり……(。•́•̀。)💦 長編を書きたかったのですが途中で内容がペースダウンしてしまいました(反省)
面白かった。と言うご意見もたくさんいただきました。ありがとうございました( .ˬ.)"
毎日の猛暑で、筆が進んでいないのですが、いつか新作を出したいと思います。
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