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大人しくなさい
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「おいレア!」
学園でニコラスに呼び止められるが無視だ
「聞こえているだろ!レア」
レアの前に出てきて進路を塞ぐ
周りはヒヤヒヤとしている
「あら? バレット様ではないですか? わたくしに何か御用ですか?」
めんどくさそうに答えるレア
「さっきから呼んでいるだろうが!」
端正な顔立ちをしているはずだが、余裕がなさそうにイライラしている顔がとても醜く思えた
「先日言いましたでしょう? わたくしに金輪際近寄らない事、あと馴れ馴れしく名前で呼ばないでくださる? 迷惑です、それではわたくしは忙しいので失礼します」
ふいっと踵を返す
「ラブリと話がしたい、おまえが話を通してくれ、頼む」
珍しく頼むと言う行為をしてきたニコラス
「おまえとは誰のことでしょうか?」
「レア・バークレイ侯爵令嬢、どうかお願いします」
頭を下げてきた
「分かりました、話をしておきましょう。男爵令嬢は王宮にいます、身重ですので牢ではなく別室に移されているそうです」
はぁっと小さくため息を吐く
「一緒に来てくれないのか?」
ニコラスの切羽詰まった声に
「なぜ? 行きませんよ? わたくしは関係ありませんもの」
切り捨てるようにニコラスから離れる
レアは忙しいのだ…先日パーティーで考え事をしながらロレンソと三曲踊った事により
「ロレンソといつ婚約するの?」
「ロレンソ殿下とはなぁ…やるな!レア」
「レアと婚約ねぇ…まぁ悪くないか?」
王妃から父からロレンソから婚約するようにと迫られるのだ
「婚約解消をしてすぐにと言うのは…男性が信用できません、怖いのです!」
逃げるように断るレア
「私が怖いのか? それはショックだよ。昔からレアには優しかっただろうに」
ロレンソの言う言葉に嘘はない。とても優しい兄のような存在だった
「私に婚約者は残念ながら居ないし丁度良いじゃないか? レアもいずれ結婚しなくちゃいけないし相手に不足はないだろう?」
「でも、解消の後にすぐ婚約って言うのも世間体がですね、」
「すぐじゃなくて良いよ、私も半年前に解消をしたわけだし…」
ロレンソの婚約者は公爵令嬢で元々身体が弱く病気療養の為に王都を去ってしまった。
優しいが故に心も弱ってしまったとの事だ
「まぁ考えておいてよ」
と言われながらも毎日学園の帰りは王宮に呼ばれるので王宮へと向かうはめとなる
学園でニコラスに呼び止められるが無視だ
「聞こえているだろ!レア」
レアの前に出てきて進路を塞ぐ
周りはヒヤヒヤとしている
「あら? バレット様ではないですか? わたくしに何か御用ですか?」
めんどくさそうに答えるレア
「さっきから呼んでいるだろうが!」
端正な顔立ちをしているはずだが、余裕がなさそうにイライラしている顔がとても醜く思えた
「先日言いましたでしょう? わたくしに金輪際近寄らない事、あと馴れ馴れしく名前で呼ばないでくださる? 迷惑です、それではわたくしは忙しいので失礼します」
ふいっと踵を返す
「ラブリと話がしたい、おまえが話を通してくれ、頼む」
珍しく頼むと言う行為をしてきたニコラス
「おまえとは誰のことでしょうか?」
「レア・バークレイ侯爵令嬢、どうかお願いします」
頭を下げてきた
「分かりました、話をしておきましょう。男爵令嬢は王宮にいます、身重ですので牢ではなく別室に移されているそうです」
はぁっと小さくため息を吐く
「一緒に来てくれないのか?」
ニコラスの切羽詰まった声に
「なぜ? 行きませんよ? わたくしは関係ありませんもの」
切り捨てるようにニコラスから離れる
レアは忙しいのだ…先日パーティーで考え事をしながらロレンソと三曲踊った事により
「ロレンソといつ婚約するの?」
「ロレンソ殿下とはなぁ…やるな!レア」
「レアと婚約ねぇ…まぁ悪くないか?」
王妃から父からロレンソから婚約するようにと迫られるのだ
「婚約解消をしてすぐにと言うのは…男性が信用できません、怖いのです!」
逃げるように断るレア
「私が怖いのか? それはショックだよ。昔からレアには優しかっただろうに」
ロレンソの言う言葉に嘘はない。とても優しい兄のような存在だった
「私に婚約者は残念ながら居ないし丁度良いじゃないか? レアもいずれ結婚しなくちゃいけないし相手に不足はないだろう?」
「でも、解消の後にすぐ婚約って言うのも世間体がですね、」
「すぐじゃなくて良いよ、私も半年前に解消をしたわけだし…」
ロレンソの婚約者は公爵令嬢で元々身体が弱く病気療養の為に王都を去ってしまった。
優しいが故に心も弱ってしまったとの事だ
「まぁ考えておいてよ」
と言われながらも毎日学園の帰りは王宮に呼ばれるので王宮へと向かうはめとなる
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