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ストーカー!?
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「おまえのアイリーンではない、帰ってくれ、もうおまえの家との話し合いも終わった!新しい婚約者殿と仲良くしろ」
フランクは護衛に腕を掴まれながらアイリーンを見つめる
「私が悪かった、許してくれ、今後一切あのような真似はしない、エイプリルとも無関係だ、優しいアイリーンなら分かるだろう?」
情けない顔をするフランク
…あれ?フランクってこんな顔だったっけ…
自信満々な顔つき、アイリーンをバカにするあの顔が愛おしいものを見る目に変わる
……ゾッとした
「話すことはありません」
そっとラウルの背中に隠れるアイリーン
「そんな…私は諦めないからな!」
と言い護衛に締め出されるフランク
「アイリーンどうした?可愛いな…」
頭を撫でるラウル
「フランクってあんなだった?ゾッとした……お兄様、ありがとうございます」
にこりと笑うアイリーン
「アイリーンが僕にお礼を言って笑ってくれた!なんて可愛いんだ!天使だな!はははっ!」
大袈裟に笑うラウルにアイリーンも笑ってしまう…
「お兄様ってこんな笑い上戸でしたっけ?」
「いやぁーアイリーンのツンなところも好きだけどやっぱりデレの方が好きだな」
頬にキスをされる
「もうっ!」
頬を膨らませるアイリーンに
可愛い、可愛いと頭を撫で続けるラウル
「お茶は!」
痺れを切らしたアイリーンが言う
「もう用意されているよ、あいつのせいで台無しになるところだった!」
明日からの行程と戻ってくる日付の確認、アダムス家の事は気にしないように!メガネは禁止!との事だった。
明日に備えて早めに寝ることにした
緊張のせいか早くに目が覚める
良い天気だ!旅立ちにもってこいの天気に外の空気を入れようと窓の近くによりカーテンを開ける、窓を開けようと外に目を向けた時、見てはいけないものが目にうつる…
邸の外の道路にアダムス家の馬車が停まっているではないか…
邸の周りをウロウロと歩くのはフランク……
心の中できゃぁぁっ…と叫ぶアイリーン
サッとカーテンを閉め、はぁはぁと呼吸を整える……
ゾッとした、気持ち悪い
両腕をさするアイリーン
「お、お兄様ぁー」
ラウルの部屋の扉をドンドンと叩くアイリーン
「どうしたっ!」
夜着を着たままのラウルが部屋から飛び出してくる
「フランクがいる!」
ラウルの腕に縋り付くアイリーン
「どこだ!」
あっちと指をさしアイリーンが部屋にラウルを入れる
窓をそっと見ると確かにアダムス家の馬車にフランクがいる
侍従にマクシミシアンとオルガに伝えるように言付け、アイリーンの肩を抱き座らせる
ラウルはニヤけている
アイリーンが自分を頼ってきたことが殊更嬉しい
「僕達に任せてアイリーンはイリス叔母さんとセドリックと出掛けなさい」
「うん、お兄様昨日に引き続きありがとう」
ラウルにもたれ掛かるアイリーンが可愛いくて
「アイリーンはあいつの事どう思ってる?」
「えっ?もう終わったことでしょう?顔を見たらゾッとする…」
「そうか、それなら叔母さんの所で気分転換しておいで」
「うん」
…アイリーンは兄に頼ると言うことがこんなに心地が良かったのか…と思った
元々素直な性格なので兄も姉も大好きで自慢なのだ…
「お兄様、今までごめんなさい、私も変わらなきゃ…」
ラウルを見つめる紫の瞳に、ニヤニヤが止まらならないラウル
「うん、アイリーンは可愛いんだから自信を持って、僕の自慢の可愛い妹なんだから、フランクには勿体ないよ」
ニヤリと笑うラウルに微笑み返すアイリーン
アイリーンと同じ紫の瞳
父譲りの瞳の色だ
ラウルは母と父に似ている、シュゼットは母に、アイリーンは父に似ていた。
どちらに似ても美形である事は間違い無いのだ。
小さい頃にアイリーンが姉や母に似ていない自分は可愛くないと思い込んだのが拗れた性格の原因だった。
今回の事で反省したアイリーン、兄も姉も頼りになり味方でいてくれるのだ、それを自らの手で振り払って殻に閉じこもっていた…
この殻を破ればきっと
フランクは護衛に腕を掴まれながらアイリーンを見つめる
「私が悪かった、許してくれ、今後一切あのような真似はしない、エイプリルとも無関係だ、優しいアイリーンなら分かるだろう?」
情けない顔をするフランク
…あれ?フランクってこんな顔だったっけ…
自信満々な顔つき、アイリーンをバカにするあの顔が愛おしいものを見る目に変わる
……ゾッとした
「話すことはありません」
そっとラウルの背中に隠れるアイリーン
「そんな…私は諦めないからな!」
と言い護衛に締め出されるフランク
「アイリーンどうした?可愛いな…」
頭を撫でるラウル
「フランクってあんなだった?ゾッとした……お兄様、ありがとうございます」
にこりと笑うアイリーン
「アイリーンが僕にお礼を言って笑ってくれた!なんて可愛いんだ!天使だな!はははっ!」
大袈裟に笑うラウルにアイリーンも笑ってしまう…
「お兄様ってこんな笑い上戸でしたっけ?」
「いやぁーアイリーンのツンなところも好きだけどやっぱりデレの方が好きだな」
頬にキスをされる
「もうっ!」
頬を膨らませるアイリーンに
可愛い、可愛いと頭を撫で続けるラウル
「お茶は!」
痺れを切らしたアイリーンが言う
「もう用意されているよ、あいつのせいで台無しになるところだった!」
明日からの行程と戻ってくる日付の確認、アダムス家の事は気にしないように!メガネは禁止!との事だった。
明日に備えて早めに寝ることにした
緊張のせいか早くに目が覚める
良い天気だ!旅立ちにもってこいの天気に外の空気を入れようと窓の近くによりカーテンを開ける、窓を開けようと外に目を向けた時、見てはいけないものが目にうつる…
邸の外の道路にアダムス家の馬車が停まっているではないか…
邸の周りをウロウロと歩くのはフランク……
心の中できゃぁぁっ…と叫ぶアイリーン
サッとカーテンを閉め、はぁはぁと呼吸を整える……
ゾッとした、気持ち悪い
両腕をさするアイリーン
「お、お兄様ぁー」
ラウルの部屋の扉をドンドンと叩くアイリーン
「どうしたっ!」
夜着を着たままのラウルが部屋から飛び出してくる
「フランクがいる!」
ラウルの腕に縋り付くアイリーン
「どこだ!」
あっちと指をさしアイリーンが部屋にラウルを入れる
窓をそっと見ると確かにアダムス家の馬車にフランクがいる
侍従にマクシミシアンとオルガに伝えるように言付け、アイリーンの肩を抱き座らせる
ラウルはニヤけている
アイリーンが自分を頼ってきたことが殊更嬉しい
「僕達に任せてアイリーンはイリス叔母さんとセドリックと出掛けなさい」
「うん、お兄様昨日に引き続きありがとう」
ラウルにもたれ掛かるアイリーンが可愛いくて
「アイリーンはあいつの事どう思ってる?」
「えっ?もう終わったことでしょう?顔を見たらゾッとする…」
「そうか、それなら叔母さんの所で気分転換しておいで」
「うん」
…アイリーンは兄に頼ると言うことがこんなに心地が良かったのか…と思った
元々素直な性格なので兄も姉も大好きで自慢なのだ…
「お兄様、今までごめんなさい、私も変わらなきゃ…」
ラウルを見つめる紫の瞳に、ニヤニヤが止まらならないラウル
「うん、アイリーンは可愛いんだから自信を持って、僕の自慢の可愛い妹なんだから、フランクには勿体ないよ」
ニヤリと笑うラウルに微笑み返すアイリーン
アイリーンと同じ紫の瞳
父譲りの瞳の色だ
ラウルは母と父に似ている、シュゼットは母に、アイリーンは父に似ていた。
どちらに似ても美形である事は間違い無いのだ。
小さい頃にアイリーンが姉や母に似ていない自分は可愛くないと思い込んだのが拗れた性格の原因だった。
今回の事で反省したアイリーン、兄も姉も頼りになり味方でいてくれるのだ、それを自らの手で振り払って殻に閉じこもっていた…
この殻を破ればきっと
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