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第5話
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教室に一番乗りをして、晃誠の席に鞄を置き、すぐに図書室に行き時間をつぶす。始業開始ぎりぎりまで教室には戻らなかった。
休み時間にはすぐ教室を出て、うろうろ構内を歩きながら時間をつぶす。
晃誠と顔を合わせる自信がなかった。放課後もすぐに脇目も振らず逃げ帰った。
次の日も、また次の日も同じように晃誠を避け続けた。
そんな状態が続くと、クラスの奴にまで心配された。
「最近吾妻と一緒にいないじゃん。喧嘩でもした?」
ただの喧嘩だったらいい。きっと笑って仲直りできたから。そんなんじゃないんだ。俺たちは終わっちゃったんだよ。
「ほっとけよな」
俺は他の奴も自ら遠ざけるだけだった。
ずっと晃誠を避けていて、気付いたら夏休みに入っていた。
9月に入ってすぐの席替えで、晃誠の斜め左後ろの席になった。グループは違うけど、意識したくなくて、なるべく晃誠の方を向かないようにした。
休み時間や放課後も晃誠に捕まらないようすぐに移動する。夏休み前と変わらぬ行動を続けた。
休み時間にはすぐ教室を出て、うろうろ構内を歩きながら時間をつぶす。
晃誠と顔を合わせる自信がなかった。放課後もすぐに脇目も振らず逃げ帰った。
次の日も、また次の日も同じように晃誠を避け続けた。
そんな状態が続くと、クラスの奴にまで心配された。
「最近吾妻と一緒にいないじゃん。喧嘩でもした?」
ただの喧嘩だったらいい。きっと笑って仲直りできたから。そんなんじゃないんだ。俺たちは終わっちゃったんだよ。
「ほっとけよな」
俺は他の奴も自ら遠ざけるだけだった。
ずっと晃誠を避けていて、気付いたら夏休みに入っていた。
9月に入ってすぐの席替えで、晃誠の斜め左後ろの席になった。グループは違うけど、意識したくなくて、なるべく晃誠の方を向かないようにした。
休み時間や放課後も晃誠に捕まらないようすぐに移動する。夏休み前と変わらぬ行動を続けた。
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