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第12章 追いかけっこ
大将さん
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関本さん、宮田と来たら後は誰だ? 俺とそんなに深く関わった人物がいるだろうか。ただ会っただけの人物だったら、大将さん、ぼたんさん、それから中島、他の透馬の仲間ぐらいしか思いつかない。
考えてもわからないので、一人一人当ってみることにした。
大将さんの店である寿司屋に行くと、最初に透馬と再会した日のことが思い起こされた。
店に入ると、大将さんの後を継いでいる、透馬の仲間だった木村がいた。大将さんの姿は見当たらない。高齢のため今日は来ていないのかもしれない。
「高橋さん?」
あまり話したことがないのに、皆俺の名前を知っているのは何故だろう。
「透馬見てないか?」
「透馬さんならさっき。っていうか呼び方変わってる?」
変なことをいちいち覚えてる奴だなと思う。俺はそのことにはあえて答えず聞いた。
「どこ行ったか聞いてない?」
「いえ、大将に話があるみたいで、いないってわかったら他を当たるって」
空振りだったようだ。俺は適当に木村に手を振って店を出た。
ついでだから、近くのぼたんさんの店にも行ってみたが、ぼたんさんも既に引退していていなかった。自分の年を考えると当たり前なのだが、こうも空振るとどうしようもなくなる。
他に俺と関わったような人物は、中島辺りしかいないが、朝電話したばかりだからさすがにそれはないだろう。何かあったら連絡をくれるはずだ。
透馬と一緒に住んでいたゆっきーや良和はどうだろうか。それから浅木。もう死んでいるけれど、墓参りとか透馬が行くだろうか。
ゆっきーはそもそも連絡先を知らないし、良和に会いに行くと愛良ちゃんと鉢合わせしてしまう。
俺があれこれ悩んでいると、さっきの木村から連絡があった。
俺の番号を知らなかったらしいが、わざわざ中島に聞いてかけてくれたらしい。
「大将が戻ってきましたよ」
俺は慌てて店に逆走することになる。
「どうも。お久しぶりです」
「どっかで見た顔だな。なんて言ったっけ?」
大将さんはさすがに俺の名前までは覚えていないようだった。俺は改めて名乗った。
「高橋です。あの、だいぶ昔のことですけど、透馬がぼたんさんというおかまに振られて泣いていた時に」
そう言えばわかると思った。案の定「ああ」と思い出してくれた。
「で、なんだ?」
「今日、透馬を見かけませんでしたか?」
「さっきなんか会ったぞ」
「何か言ってましたか?」
やはり大将さんに会いに来たようだ。
「何か? まさにそのぼたんさんとかの話をしていたな。気持ちは移り変わってくとか何とか」
どういうことだろう。
「愛良ちゃん以外に好きな奴ができたとかなんとか」
それは多分自分のことだなと思いながら、ちょっと恥ずかしくなる。
「そうなんですか?」
木村が余計な口を挟む。
「何言ってたかよくわからん」
さすがに俺の名前までは出していないようだった。というか言っても覚えていなかったんだろうけど。
透馬はわざわざ大将さんに報告に来たのだろうか。一体何のために?
「多分ないと思いますけど、もしまた透馬に会ったら、連絡くれると助かります」
そう言って連絡先を伝えようとすると、「捜してるのか?」と聞かれた。
「そうですね。いえ、今朝方までうちにいたんですけど、起きたらいなくなってて」
「どういうことだ?」
そういえば一緒に住んでいることも知らなかったのかもしれない。
「透馬と、透馬の家族と一緒に住んでるんです」
「お前が?」
値踏みするように見られた。最初の出会いが出会いだったから、大将さんは俺にあまりいい印象を持っていないのかもしれない。そういえばあいつが愛良ちゃんのことで落ち込んでいた時も、一度ここに来た覚えがある。一瞬だったからさすがに大将さんは覚えていないだろうけど。
「えーと、結構前からですよね」
木村がいちいち補足をする。
「隣に住んでた期間を含めると、二十年ぐらいですかね」
言いながらも、もうそんなになるのかと思った。
「二十年?」
そもそもその間のあいつとの関係は一体何だったのだろうと思う。
「あいつの家族は俺の家族みたいなものなので」
その言葉で伝わるかはわからなかったが、一応言う。
「自分の家族より大事だって言うのか?」
「えーと、俺に残ってる家族と言ったら、母ちゃんぐらいなので。もちろんたまに実家に帰ってますけど。俺の一番優先すべきことは、あいつの方なので」
「坊主のことか?」
坊主とは透馬のことで、大将さんは前からそう呼んでいる。
「ええ。この世に存在する誰よりも」
自分で言ってておかしいと思った。俺は結局のところ何十年も前からそれしかないのだから。
「坊主が言ってたのはお前のことか?」
「そうですね。多分」
別に隠すつもりはなかったし、正直に言った。
「え?」
なぜそこで木村が反応するのだろう。
「多分。やけに自虐的だな」
大将さんに見抜かれている。俺は苦笑するしかない。
「わかんないんですよ。一週間、ずっと一緒にいたのに、何も言わずに出ていくなんて。あいつが何考えてるのか」
「一週間? ずっと家族と住んでるんじゃなかったのか?」
「いえ、家を出て二人でホテルに泊まってて」
そんなことまで言うつもりはなかったのだけど、つい説明していた。
「そういうことか。だから心変わりとかなんとか言ってたのか」
透馬は大将さんにどういうつもりで言ったんだろう。
「透馬は愛良ちゃんに対して罪悪感があったんでしょうか。俺にも聞いてきたんです。一緒に暮らしてたから情が沸いたんじゃないかとか。全くそんなつもりはなかったんですけど、あいつはそう思ってて。俺のことを本当の意味で信用してない気がするんです。というか、あいつは子供の頃から家族とか周りの人間を信じることができないのかもしれない。俺はずっと、あいつの心の隙間を埋めたかった。いつか埋められると思ってた。でも、いくら近くにいても、抱きしめても届かない気がする時があって。だから出て行ったんじゃないかって」
俺は何を大将さんに言っているんだろうと思った。
「高橋さんって」
「え?」
木村が変なことを言いだす。
「そんな風にずっと透馬さんのこと想ってたんですか?」
そんなこと聞かれても困る。最近になって自分は異常なんじゃないかと考え出していた。それはあいつが男だからとかそういう次元の問題じゃなくて、俺のあいつを想う感覚が人とずれてるのだ。
「別に自分ではおかしいと思ってなかったんだけど、二十歳ぐらいから、俺の人生の中心にはあいつしかいなかった。仕事とか家族とか普通の人が大事にするものより、あいつの方が俺にとっては二の一番で、それが異常だとは思わなかったんだ」
「異常なんですか?」
「別にいいじゃないか。そういう人生もあるだろ」
「そうですかね。でも、俺は透馬に特別何かしたわけじゃないんです。ただずっと、あいつがどんな行動をし、選択をしようとも側にいようと思ってただけなんです。あいつの思う通りに生きてほしかった。それは今も変わってないんですけど、あいつと一緒になって欲が出たんですかね。何も言わずに俺の前からいなくなるなんて思わなかったから、ただ側にいないことが無性に寂しくて、追いかけてるのはただの自分のエゴでしかなくて」
自分でも自分の気持ちがよくわからなくなってくる。
「坊主の側にいるのを諦めたわけじゃないんだろ。だったら気が済むまで追いかけて捕まえりゃいい」
「そうですね」
本当にそうだと思った。
「まだ若いんだからよ」
若いって歳でもないと思って苦笑する。
「若いですかね?」
「本当に体が動かなくなるのは70超えてからだ」
八十も過ぎてる大将さんにそう言われると、さすがに説得力がある。
「だから俺に譲ったんですか?」
と木村が口を挟んだ。
「本当はもっと早く任せようと思ってたんだぜ。お前が頼りないからだろ」
「す、すいません」
「こいつはな。腕はあるのに、思い切りがないんだ。すぐ弱音を吐きやがる」
俺はちょっと笑ってしまった。確かにそんな感じがする。大将さんみたいにはなかなかいかないだろう。
「俺は大将みたいに自信たっぷりじゃないんです」
「別に俺だって自信たっぷりなわけじゃないさ。時にははったりだって利かせるんだよ」
「はったりですか?」
木村がこの店の大将と呼ばれるにはまだまだ時間がかかるのかもしれない。
「なんか変なことを言ってしまってすみません。俺、行きます」
「がんばれ」
「ありがとうございます」
透馬を捜しに寄っただけだったが、思わぬ喝が入る。
こうなったらとことん付き合ってやると思った。
考えてもわからないので、一人一人当ってみることにした。
大将さんの店である寿司屋に行くと、最初に透馬と再会した日のことが思い起こされた。
店に入ると、大将さんの後を継いでいる、透馬の仲間だった木村がいた。大将さんの姿は見当たらない。高齢のため今日は来ていないのかもしれない。
「高橋さん?」
あまり話したことがないのに、皆俺の名前を知っているのは何故だろう。
「透馬見てないか?」
「透馬さんならさっき。っていうか呼び方変わってる?」
変なことをいちいち覚えてる奴だなと思う。俺はそのことにはあえて答えず聞いた。
「どこ行ったか聞いてない?」
「いえ、大将に話があるみたいで、いないってわかったら他を当たるって」
空振りだったようだ。俺は適当に木村に手を振って店を出た。
ついでだから、近くのぼたんさんの店にも行ってみたが、ぼたんさんも既に引退していていなかった。自分の年を考えると当たり前なのだが、こうも空振るとどうしようもなくなる。
他に俺と関わったような人物は、中島辺りしかいないが、朝電話したばかりだからさすがにそれはないだろう。何かあったら連絡をくれるはずだ。
透馬と一緒に住んでいたゆっきーや良和はどうだろうか。それから浅木。もう死んでいるけれど、墓参りとか透馬が行くだろうか。
ゆっきーはそもそも連絡先を知らないし、良和に会いに行くと愛良ちゃんと鉢合わせしてしまう。
俺があれこれ悩んでいると、さっきの木村から連絡があった。
俺の番号を知らなかったらしいが、わざわざ中島に聞いてかけてくれたらしい。
「大将が戻ってきましたよ」
俺は慌てて店に逆走することになる。
「どうも。お久しぶりです」
「どっかで見た顔だな。なんて言ったっけ?」
大将さんはさすがに俺の名前までは覚えていないようだった。俺は改めて名乗った。
「高橋です。あの、だいぶ昔のことですけど、透馬がぼたんさんというおかまに振られて泣いていた時に」
そう言えばわかると思った。案の定「ああ」と思い出してくれた。
「で、なんだ?」
「今日、透馬を見かけませんでしたか?」
「さっきなんか会ったぞ」
「何か言ってましたか?」
やはり大将さんに会いに来たようだ。
「何か? まさにそのぼたんさんとかの話をしていたな。気持ちは移り変わってくとか何とか」
どういうことだろう。
「愛良ちゃん以外に好きな奴ができたとかなんとか」
それは多分自分のことだなと思いながら、ちょっと恥ずかしくなる。
「そうなんですか?」
木村が余計な口を挟む。
「何言ってたかよくわからん」
さすがに俺の名前までは出していないようだった。というか言っても覚えていなかったんだろうけど。
透馬はわざわざ大将さんに報告に来たのだろうか。一体何のために?
「多分ないと思いますけど、もしまた透馬に会ったら、連絡くれると助かります」
そう言って連絡先を伝えようとすると、「捜してるのか?」と聞かれた。
「そうですね。いえ、今朝方までうちにいたんですけど、起きたらいなくなってて」
「どういうことだ?」
そういえば一緒に住んでいることも知らなかったのかもしれない。
「透馬と、透馬の家族と一緒に住んでるんです」
「お前が?」
値踏みするように見られた。最初の出会いが出会いだったから、大将さんは俺にあまりいい印象を持っていないのかもしれない。そういえばあいつが愛良ちゃんのことで落ち込んでいた時も、一度ここに来た覚えがある。一瞬だったからさすがに大将さんは覚えていないだろうけど。
「えーと、結構前からですよね」
木村がいちいち補足をする。
「隣に住んでた期間を含めると、二十年ぐらいですかね」
言いながらも、もうそんなになるのかと思った。
「二十年?」
そもそもその間のあいつとの関係は一体何だったのだろうと思う。
「あいつの家族は俺の家族みたいなものなので」
その言葉で伝わるかはわからなかったが、一応言う。
「自分の家族より大事だって言うのか?」
「えーと、俺に残ってる家族と言ったら、母ちゃんぐらいなので。もちろんたまに実家に帰ってますけど。俺の一番優先すべきことは、あいつの方なので」
「坊主のことか?」
坊主とは透馬のことで、大将さんは前からそう呼んでいる。
「ええ。この世に存在する誰よりも」
自分で言ってておかしいと思った。俺は結局のところ何十年も前からそれしかないのだから。
「坊主が言ってたのはお前のことか?」
「そうですね。多分」
別に隠すつもりはなかったし、正直に言った。
「え?」
なぜそこで木村が反応するのだろう。
「多分。やけに自虐的だな」
大将さんに見抜かれている。俺は苦笑するしかない。
「わかんないんですよ。一週間、ずっと一緒にいたのに、何も言わずに出ていくなんて。あいつが何考えてるのか」
「一週間? ずっと家族と住んでるんじゃなかったのか?」
「いえ、家を出て二人でホテルに泊まってて」
そんなことまで言うつもりはなかったのだけど、つい説明していた。
「そういうことか。だから心変わりとかなんとか言ってたのか」
透馬は大将さんにどういうつもりで言ったんだろう。
「透馬は愛良ちゃんに対して罪悪感があったんでしょうか。俺にも聞いてきたんです。一緒に暮らしてたから情が沸いたんじゃないかとか。全くそんなつもりはなかったんですけど、あいつはそう思ってて。俺のことを本当の意味で信用してない気がするんです。というか、あいつは子供の頃から家族とか周りの人間を信じることができないのかもしれない。俺はずっと、あいつの心の隙間を埋めたかった。いつか埋められると思ってた。でも、いくら近くにいても、抱きしめても届かない気がする時があって。だから出て行ったんじゃないかって」
俺は何を大将さんに言っているんだろうと思った。
「高橋さんって」
「え?」
木村が変なことを言いだす。
「そんな風にずっと透馬さんのこと想ってたんですか?」
そんなこと聞かれても困る。最近になって自分は異常なんじゃないかと考え出していた。それはあいつが男だからとかそういう次元の問題じゃなくて、俺のあいつを想う感覚が人とずれてるのだ。
「別に自分ではおかしいと思ってなかったんだけど、二十歳ぐらいから、俺の人生の中心にはあいつしかいなかった。仕事とか家族とか普通の人が大事にするものより、あいつの方が俺にとっては二の一番で、それが異常だとは思わなかったんだ」
「異常なんですか?」
「別にいいじゃないか。そういう人生もあるだろ」
「そうですかね。でも、俺は透馬に特別何かしたわけじゃないんです。ただずっと、あいつがどんな行動をし、選択をしようとも側にいようと思ってただけなんです。あいつの思う通りに生きてほしかった。それは今も変わってないんですけど、あいつと一緒になって欲が出たんですかね。何も言わずに俺の前からいなくなるなんて思わなかったから、ただ側にいないことが無性に寂しくて、追いかけてるのはただの自分のエゴでしかなくて」
自分でも自分の気持ちがよくわからなくなってくる。
「坊主の側にいるのを諦めたわけじゃないんだろ。だったら気が済むまで追いかけて捕まえりゃいい」
「そうですね」
本当にそうだと思った。
「まだ若いんだからよ」
若いって歳でもないと思って苦笑する。
「若いですかね?」
「本当に体が動かなくなるのは70超えてからだ」
八十も過ぎてる大将さんにそう言われると、さすがに説得力がある。
「だから俺に譲ったんですか?」
と木村が口を挟んだ。
「本当はもっと早く任せようと思ってたんだぜ。お前が頼りないからだろ」
「す、すいません」
「こいつはな。腕はあるのに、思い切りがないんだ。すぐ弱音を吐きやがる」
俺はちょっと笑ってしまった。確かにそんな感じがする。大将さんみたいにはなかなかいかないだろう。
「俺は大将みたいに自信たっぷりじゃないんです」
「別に俺だって自信たっぷりなわけじゃないさ。時にははったりだって利かせるんだよ」
「はったりですか?」
木村がこの店の大将と呼ばれるにはまだまだ時間がかかるのかもしれない。
「なんか変なことを言ってしまってすみません。俺、行きます」
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