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第2章 手掛かりを追って
余計な心配
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小松から教えてもらったアパートに行くと、最初に違う奴が出たので場所を間違えたかと思った。
「あれ、藤越ってここじゃない?」
「透馬? ちょっと待って」
他にも一緒に住んでた奴がいたのか。そいつは中に藤越を呼びに行く。
「何? どうしたの? 高橋?」
藤越は俺を見て少なからず驚いていた。それだけで俺は満足だった。
「よくここがわかったね」
「小松とかに聞いた」
「もしかして同じ学校?」
「ああ。そんなことより」
浅木のことを話題に出そうとしたが、あいつの目を見ると何も言えなくなる。
「梨津のこと聞いたの?」
藤越の方が先に察する。勘がいい奴だなと思った。
「正直よくわかんないんだよね。悲しんでいいのか」
その言い方が引っかかる。俺はやっぱり何も言えない。
「心配してきてくれたの?」
「誰が」
とつい嘘がついて出た。
「俺は大丈夫だよ。良和もいるし」
良和とはさっき出てきた奴だろうか。結局俺なんて必要とされてないと思った。思ったより元気そうだし、安心する。それが一緒に住んでる奴のおかげだというのはしゃくだが。
「まあ平気そうだからいいや」
俺はそのまま藤越の返事を待たずアパートの階段を駆け下りた。何故か藤越が追いかてくる。一階についたところで追いつかれた。
「何か気を悪くした?」
と聞かれ、なんて答えていいかわからなかった。別にそういうわけじゃない。
「ちげえよ。別に俺以外にいっぱいいんだろ。そいつらに慰めてもらえ」
その言い方が悪かったかもしれない。
「妬いてんの?」
その一言で俺はもう何も考えられなくなる。
「馬鹿」
と言って、逃げるようにその場を去った。あいつのことなんかもう知らない。もうどうでもいいと思った。
「あれ、藤越ってここじゃない?」
「透馬? ちょっと待って」
他にも一緒に住んでた奴がいたのか。そいつは中に藤越を呼びに行く。
「何? どうしたの? 高橋?」
藤越は俺を見て少なからず驚いていた。それだけで俺は満足だった。
「よくここがわかったね」
「小松とかに聞いた」
「もしかして同じ学校?」
「ああ。そんなことより」
浅木のことを話題に出そうとしたが、あいつの目を見ると何も言えなくなる。
「梨津のこと聞いたの?」
藤越の方が先に察する。勘がいい奴だなと思った。
「正直よくわかんないんだよね。悲しんでいいのか」
その言い方が引っかかる。俺はやっぱり何も言えない。
「心配してきてくれたの?」
「誰が」
とつい嘘がついて出た。
「俺は大丈夫だよ。良和もいるし」
良和とはさっき出てきた奴だろうか。結局俺なんて必要とされてないと思った。思ったより元気そうだし、安心する。それが一緒に住んでる奴のおかげだというのはしゃくだが。
「まあ平気そうだからいいや」
俺はそのまま藤越の返事を待たずアパートの階段を駆け下りた。何故か藤越が追いかてくる。一階についたところで追いつかれた。
「何か気を悪くした?」
と聞かれ、なんて答えていいかわからなかった。別にそういうわけじゃない。
「ちげえよ。別に俺以外にいっぱいいんだろ。そいつらに慰めてもらえ」
その言い方が悪かったかもしれない。
「妬いてんの?」
その一言で俺はもう何も考えられなくなる。
「馬鹿」
と言って、逃げるようにその場を去った。あいつのことなんかもう知らない。もうどうでもいいと思った。
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