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第十三章

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 結局シャワーも浴びないで、ローションを塗った託の指が僕の後ろの孔の中に入ってきた。
「あっ」
 どうしても声が出てしまって恥ずかしい。
「痛くない?」
「大丈夫」
 痛いよりも、託に尻を向けている態勢なのがものすごく恥ずかしい。
「んっあっ」
 女みたいな声が出るのも、すごく恥ずかしいのに、託は声を我慢するなって言うのだ。
 遊ばれている気がする。託ってやっぱり意地悪だ。

 託が僕の中をいじくっている途中で、電流が走ったような感覚がして、すごい声を出してしまった。
 恥ずかし過ぎて、託から目をそらした。
「そこいいの?」
「真顔で聞かないで」
 託はあまり表情が変わらないから、こっちだけ恥ずかしがってるのを見られてるのがものすごく嫌だ。
「あ、ちょっ、待って」
 同じ所ばかり執拗に触れてくる託は、絶対にわざとやってる。
 もう無理と思ってつい口から出てしまった。
「くつまむし!」
「今プレイじゃないけど」
 託の動きが止まった。
「ご、ごめん。つい」
 やばい。僕何言ってんだろ。

「もう大丈夫そうだね」
 と言って託は僕の孔から指を抜いた。
 え? 何が?
 僕は動揺した。

 託は服を脱ぎだした。
 託が裸になったのをはじめて見た。フェラとかやらされたときも、ちょっとズボンを下ろしていただけだったから。
 つい、まじまじと見てしまった。上半身の筋肉が引き締まっていてかっこいい。
 最近は中学の頃と比べてひょろひょろになってしまった自分の体型と比べ、嫌になる。

 それに、託のモノも。いつもプレイの時はこんなにしっかりと見ないから、気になってしまう。自分のより一回り大きい気がする。
 こんなの入るのかなとふと心配になった。
「何見てんの?」
 バレてしまって恥ずかしい。

「入れるよ」
「あ、まっ」
「もう無理だから」
 託の先から蜜がこぼれていた。もしかして託も余裕ないのかなと思ってちょっと安心した。
 さっきから自分ばっかり恥ずかしがって、ドキドキして、どうしていいかわかんなくなるのが嫌だったから。

 託は少し入れた所で止まった。
「大丈夫?」
 それでも託は優しくて、僕はとっさに答えられない代わりに首を縦に振った。
「んっ。あっ」
 やばい。すごい。自分の中に大きいものが入ってきている感覚がしてちょっと怖かった。押しつぶされそう。
「鈴也、力抜いて」
 別にコマンドじゃなかった。グレアも感じなかった。なのにドキッとした。
「あ、まっ。ああっ」
 さっき指で執拗にいじられた所を託のでもこすられた。何これ。やばすぎる。
 自分のも兆しきっていてやばかった。

 しごこうと思ったら託に止められた。
「もうちょっと我慢して」
 そう言われて手持ち無沙汰になった手を託の手で握られた。
 その態勢のままキスをされた。体から力が抜けていくのを感じた。
 その間に託のが奥までささってた。

「動いていい?」
 いちいち聞かないでほしい。
「た、く」
 託が動き出したらもっとやばくて、あまりの気持ち良さに意識を失いそうになった。
「鈴也大丈夫?」
「だ、大丈夫」
 前がもう限界だった。自分でしごこうとしたら、託に握られた。
 すぐにいきそうだった。
「駄目。出ちゃう」
「いっていいよ」
「ちょっ、託」
 そのタイミングで思いっきりつかれてのけぞった。
「やっ。駄目。あっ」
 自分のから勢いよく精子が飛び出して、恥ずかしくなった。その反動で尻がきゅっと締まった感じがした。
「俺もやばいから」
 託が少し動かしたら、「あっ」って控えめな喘ぎ声がして、僕の中にどろっとしたものが放たれた。

 そういえば、ゴムとかしないでよかったのかなと、場違いなことを思った。
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