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03 ピクルスとスイカマシュマロ~前編~
しおりを挟む本編では少し不憫だったマリサにも、とうとう運命? の男性が現れます。
ダイム:アメリカの通貨で10セント硬貨の呼び名です。
―――――――――――――――――――――
マリサは年明けの仕事帰り、店が忙しかったのもあってかなり疲れていた。
マーケットでの買い物を早く終わらせて、家へ帰ってシャワーを浴び、ビールでも飲んでくつろぎたかった。
それなのに、マーケットのレジで、マリサの前にいる会計中の若い男がもたもたしていた。
「あと1ダイム足りないわよ。イケメンでもサービスはできないわね!」
中年女性のレジ係が目を光らせている。
「あれ、参ったなあ。お金足りないや。じゃあ、このスイカマシュマロをやめよう。初めて見たから食べてみたかったんだけどな。いやいや、やっぱりこっちのチョコをやめようかな。いや、うーん……」
男はつまらないことで、真剣に考え込んでいるようだった。
チャリンと音をさせ、マリサはイライラしながらレジのトレーの上に10セント硬貨を載せた。
レジ係と男が同時に顔を向けてくる。
自分の眉間にはシワが寄り、厳しい顔をしているのがわかる。
「これで悩む必要はないわよね。早くしてくれないかしら。レジが混んでるのに迷惑よ」
「も、申し訳ない。本当だ! ありがとう」
男は品物の入った紙袋を受け取ると、慌ててレジを抜けて行った。
マリサがマーケットの外に出ると、先ほどの迷惑男がそこにいて、マリサの姿を見つけるとニコニコと人懐っこそうに寄ってきた。
「さっきはありがとう。借りた10セントは必ず返すよ。また会える?」
マリサは男を瞬時に観察した。
男はタレ目だがレジ係が言ったように多少整った顔立ちの20代前半くらいの男だった。
ジョンのようなミステリアスな雰囲気はほぼゼロに近い。
明るいぱさついた茶色の髪と同じ色の瞳、革ジャンにジーンズ。
顔も良く、人当たりも良いような優男は用心する。
マリサは自分の信条を貫く女だ。
「いいえ、会う必要はないわ。10セントは急かしてしまったお詫びよ」
「え!? そんな、ただもらうわけにはいかないよ。あなたががんばって稼いだお金でしょ?」
「あなたに会う手間とダイムを秤にかけたんだけど」
「……厳しい女の子だね」
男に柔和な笑顔を向けられ、マリサはさらにイラっときた。
(この私に向かって<女の子>ですって? 失礼にもほどがある)
「大人の女性に向かって<女の子>はないんじゃない?」
「し、失礼。気を悪くしたなら謝るよ!」
「とにかく、お金はいいから……さよなら!」
マリサは踵を返し駐車場へ向かう。
こんな会話をするのは時間の無駄だ。
何を思ったのか、男はマリサの前に回りこみ、自分の持っていた袋から今買ったばかりであろうピクルスの瓶詰めを取り出すと、マリサに押し付けて寄越した。
「このピクルス、おいしいから食べてみて。もう会えないなら、ダイムの代わりに受け取って。じゃあね」
「あ、待っ……」
マリサは咄嗟に瓶を落とさないように受け取るしかなかった。
自分よりかなり若そうなその男は、風のようにマリサの前から走り去って行った。
「なんなのよ。あの男は。私を<女の子>だなんて……」
男の後姿を見ながらマリサは呟いていた。
(眉間にいつもシワを寄せてるような30女に……! 馬鹿じゃないの)
それから何日経っても、なぜかその男のことがマリサの頭から一向に離れなかった。
そして、同じマーケットで買い物をするたびに、ピクルスをくれた若い男の姿をつい捜してしまう自分に呆れていた。
ピクルスの瓶詰めは10セントの代わりにしては高い。
男が気になるのは、代価を貰い過ぎたため、申し訳なく感じているからに違いない。
気が付けば、美味しかったからと自分に言い訳をしながら同じピクルスを買っていた。
それは甘酸っぱくて、果実のような香りがした。
今日もピクルスの瓶詰めの置いてある棚の前に来てしまったマリサは、それをひとつ手に取った。
「あれ!? また会えたね。そのピクルス、気に入ってくれたんだ」
「……!?」
たぶん、あの男の声だ。
マリサは慌てて手にしていた瓶詰めを棚に戻した。
この前は会う必要がないとか秤にかけるとかひどいことを言った手前、いざとなると顔を合わせづらかった。
近づいてくる足音。
「先日はごめんなさ……い」
「何か謝られるようなことあったかな?」
マリサは男の姿を見て驚いた。先日とは別人のような姿をしていた。
ぱさついていた髪はきれいになでつけられ、服装もラフな革ジャンではなくスーツだ。
それもかなり仕立ての良さそうなものに見える。
つい見とれてしまっていた。
「どうしたの?」
タレ目のせいで、間が抜けたように見える顔は、まさしく先日の若い男だった。
スーツ姿でキメているのに、スイカマシュマロの袋を手にしている所がおかしい。
(この男は何なの? ギャップがありすぎる)
「フっ……。その、スイカマシュマロ、気に入ったの?」
とうとうマリサは笑い出してしまった。
「これ、癖になる味だったよ」
「そう? スイカ味のマシュマロなんて……」
「ぼくもそう思ったんだけど、初めてだから味見をしたくなったんだ。よくスイカをマシュマロにしようと思ったよなあ。発想がすごい。ここへ来るまでは、限られたものしか食べたことがなかった。ぼくの住んでる田舎じゃ小さい店しかないからね。街の大きなマーケットにはシリアルやトイレットペーパーでさえ棚に1列も種類があるなんて驚いたよ。他にもいろんな物があっておもしろいね」
男は目を輝かせ、楽しそうに、あたりを見渡していた。
「そうね」
マリサには、目の前の若い男の姿が眩しかった。
「で、ピクルスは買わないの?」
「あ……、この前はごちそうさま。意外とこれ、甘すぎなくておいしかったわ。やっぱり買おうかしら」
男を見つめ過ぎたと我に返ったマリサは、少し動揺しながら、戻したピクルスの瓶詰めを再度手に取った。
「こっちのスイカマシュマロはどう?」
「それはちょっと……。食べたいとは思わないわ」
男にいくらニコニコ勧められても、得体の知れない未知のマシュマロを買う義理はない。
「そうかあ、残念。意外といける味なんだけどなあ。……じゃあ、またね」
(またねって……そんな……)
マリサがドキリとしている間に、スイカマシュマロの袋をしげしげと見ながら、男はマリサに背を向け去って行く。
(あの服装、今から仕事の面接? それともデート? スイカマシュマロを持って? まったく子供ね)
マリサはあり得ないというように頭を振ると、ピクルスをカートに入れた。
マリサが買い物を終わらせマーケットの外へ出ると、なぜかまたスイカマシュマロ男がそこにいた。
「!」
先日と同じ光景だった。
マリサを見ると、飼い主を見つけた犬のように嬉しそうに走り寄って来る。
「やっぱりあなたにこのマシュマロを味わって欲しくてさ。待ってたんだ」
男はその場でスイカマシュマロの袋を開けると、一個つまんだ。
「口開けて。食べてみて」
「えっ!?」
男はニッコリしながらマリサの口元にマシュマロを近づけてくる。
マリサは顔を引く間もなく、人のよさそうな男の笑顔につられて自然に口を開けてしまっていた。
男の温かい指先がマリサの唇に触れ、マシュマロが口の中に入れられた。
(し、しまった、油断した。私としたことが、何やって……ん? ふんわり甘いスイカの味が口の中で溶けて広がる……。そうじゃなくて、なんでこうこの男のペースになってるのよ!)
マリサは困惑した。
「どう? あなたの感想が聞きたいな」
「甘すぎるわ。もう少し酸味があっても良いわね」
マリサは柄にもなく胸の鼓動が大きくなっていることに気がついた。
男の指や手は、よく見るとお世辞にも綺麗とは言えなかった。
汚れているのではなく、優しそうな顔立ちとは違って、ごつごつと節が目立ち、傷跡もある。
大きく男らしいもので、まるで職人のような手だった。
「そうか、甘すぎは苦手か」
男の指先がまたマリサの唇に触れた。
「柔らかい」
「な、な、な、何!?」
マリサは突然のことにギョッとなり男から距離を取った。
「あ……ご、ごめん。女性の唇はふっくらしてて柔らかいんだね」
男の発言に、一瞬マリサは怒るのも忘れ瞠目する。
(なんなの~この男は!! 子供!? 天然の女ったらし!? 30女を騙す手練てだれの悪魔?)
いや、悪魔はこんな職人のような手はしていない。
この手は、仕事を頑張っている手だ。
いや、そうじゃなくて、自分は怒っているのだ。
「本当にごめん。いつも硬くて物言わぬ材料を手にしてるから……」
「だからって、驚くじゃない! 急に触れてくるなんて。訴えられるかもしれない行為よ!!」
「ごめんね」
男は何度も謝ってくるわりには、なぜか目を細めてマリサを見つめている。
調子が狂う。
「もう、いいわ。これからデートなんじゃないの? その格好。早く行ったら?」
「あ……似合わないよね。こんなスーツ。気がすすまないけど、紹介されたから行くしかなくて。そうだ、ぼくの妹だって言ってついて来てくれる?」
「は!? 妹?」
(妹って、私のこと年下だと思ってるの!? それについ来てくれる? って何よ? にこやかに言われても何を考えてるのよ、この……)
「ぼく、30だし」
「さ、30? 同い年?」
「え~!? あなたも? 25くらいかと思った」
(な、なんなの、いちいちこの男は。たらしにもほどがある! どう見ても私のほうが年上に見えるでしょうに? でも、きっとこの男は本当に驚いているのよね)
「それは置いておいて、デートに誰かを連れて行くなんてマナー違反よ。相手に失礼だわ」
「……そうだよね」
(そんなにしょんぼりされても、私がどうすることもできないでしょうに)
「あなたの名前を教えて。ぼくはレディック」
(レディック……)
「あっ……悪魔が来た」
レディックがマリサの後ろに目線を移し、ぼそっと呟くのが聞こえた。
「悪魔?」
(……ですって? この男以上の悪魔がいるの?)
「よお!! レディ! この色男!」
マリサの背後から、やたらと明るい男の声がした。
(悪魔の仲間?)
「その女性がボスの紹介の子? 色気も何もないマーケットの前でデートか?」
「あ、いや、その……」
レディックは言葉に詰まっているようだ。
まだマリサは名乗っていなかったので紹介できないだろうし、デートでもない。
マリサと<悪魔と呼ばれた男>は視線を合わせると、お互い同じように探る目をした。
(この人、どこかで……)
「きみ、どこかで……」
悪魔2号は銀色に近い金髪に碧眼、無駄に顔が良かった。
「マリサよ」
「……思い出せないや」
悪魔2号が首を傾げる。
「マリサ……」
レディックがマリサの名前を大事そうに、かみしめるように口にした。
マリサの胸に、妙に甘酸っぱい複雑な想いが広がった。
自分を惑わす悪魔1号のレディックは今から紹介されたという女性に会いに行くのだ。
「サム、ぼくはこれからボスの紹介してくれた女性に会いに行くんだけど、頼む。代わってくれ!」
「はあ!? だめだろう? おまえの親父さんがボスに紹介してくれって頼んだんだろうが? おまえも納得してたんじゃないのか?」
サムと呼ばれた悪魔2号が、マリサを品定めするかのように見ながら声を上げた。
「気が変わったのかもしれないが、だめなことくらいわかるだろう? 自分でなんとかしろよ」
「……そうだよな。マリサ、またあなたに会えるといいな」
「!?」
レディックは、スイカマシュマロの袋をマリサに押し付けると、背を向けて駐車場方向へ走り去った。
マリサはただレディックの後ろ姿を見ていた。
「あいつ、きみにかなり興味があるみたいだね。思い出したよ。きみ、クロウのところへ来てたよね」
サムにまっすぐな視線を向けられ、マリサは動揺した。
(ジョンの友達? そうか、<スカラムーシュ>でいつの間にか会っていたのね)
「タコス好き? レディックに会いたければ、<タコガーデン>に来ればいいよ」
「<タコガーデン>って……あの……」
「そう、あの有名な美形男子の園。俺、そこの従業員で、あいつの教育係」
「え? まさか、あの人が飲食店の店員?」
(あり得ない。だって、あの手は?)
「レディックは2週間前に入った新人。でもあいつの素で天然ぽいところが既に人気なんだ。昨日なんか客の女の子の口についてたケチャップをさりげなくナプキンで拭いてやってさ、黄色い喚声をもらってた。あれは素質あるなあ」
サムのニヤリとした表情がマリサには不快に感じた。
(な、誰の口でも触るんだ!? 危なく引っかかる所だった。いや、引っかかるって何考えて……)
「ボスからレディックのこと任されたから知ってるけど、なんだか事情があって2ヶ月で嫁さん見つけて実家に帰る約束をしてるらしい。きみがあいつを遊び相手程度にしか思えないないようなら、早々に引いて欲しい。年下の俺が言うのもなんだが、レディックはああ見えて純朴で真面目だ。きみは賢そうだから、先に釘を刺させてもらった」
「……」
「本気なら応援するけど? じゃあね、頼むよマリサ……」
悪魔2号のサムは、女を惑わすような綺麗な笑顔をマリサに残し、マーケットの中へ入って行った。
レディックはずっと<タコガーデン>で店員をするわけではないらしい。
2ヶ月で実家に帰る。彼は田舎と言っていた。恋人ではなく結婚相手を探している。
マリサは色々と軽いショックを受けている自分に驚く。
現実は重い。
レディックに惹かれていることに気がついた。
たった2回しか会っていないのに。
今ならまだ大丈夫。
大した男じゃないと自分に言い聞かせる。
田舎暮らしなんてできないし、あんな手になるような仕事も自分には無理だ。
今の生活や仕事を捨てる気は全くしない。
「……!」
別に好きだと言われたわけでもない。
何を馬鹿みたいにおかしな心配をしてるのだろう。
しばらくこのマーケットには来ないことにしよう。
マリサは、手にしていたスイカマシュマロの袋を握りしめた。
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