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第九部 双頭の蛇
56 上洛へ 後編
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清州城。
城主の間。
今川義元の「双頭の蛇」のその「全貌」を知り、織田家の家臣一同、ただ沈黙していた。
「…………」
あまりにも壮大で隙の無い、今川義元の策――双頭の蛇。
それは――河越夜戦をめぐる「双頭の蛇」を成した義元ならではの(駿河の河東の奪還に成功している)、策を越えた策といえた。
一同の沈黙を前に、織田信長は口を開いた。
「しかし、活路はある」
信長はまず、村木砦の戦いにおける鉄砲の運用が利いていると主張した。
だからこそ、橋本一巴は暗殺されたのだ――と。
信長は懐中の二つ玉を取り出し、つかみだす。
「これはまだ確かめる必要はあるが――津々木蔵人も、あの浮野の戦いで見受けられたとのことじゃ」
捕らえた岩倉織田家の捕虜からも、織田信賢の本陣で蔵人らしき姿を目撃したとの話を聞いた。
ならば。
「一巴の死は大きな損失だが、それでも、村木砦の戦いは、鉄砲の三段撃ちは、予が思いつき実行したもの――と来れば」
その信長の前置きを、帰蝶が引き取る。
「敵はおそらく、雨の日に攻めて来るつもりです」
「雨」
雨の日ならば、海路での戦いは無い。
それはおそらく、示威にとどまる。
……しかし、そう都合良くいくだろうか。
口には出さねども、一同は目でそういうやり取りをする。
が、前田又左衛門利家だけは、少しちがった。
「あの」
「何だ又左」
林秀貞が怪訝そうな表情をして、利家に聞く。
ある意味、外様と言える秀貞だが、信長の意向もあってか、発言は遠慮なくしていた。
「いえ」
「だから何だ、歯切れの悪い」
「では申し上げます」
利家は信長と帰蝶の方へ向かって、一度拝礼して発言の許可を求め、それから言上した。
「『双頭の蛇』の策についてはわかり申した。わかり申したが……美濃に対して、どう動かれます?」
胴体の海路については雨頼みなのは承知しましたが、と付け加えると、利家は秀貞が唖然としているのに気がついた。
周りを見回すと、家臣一同も同じ表情である。
何なんだ、と利家が朋友の木綿藤吉の方を見ると、木綿が一番、吃驚していた。
「何なんだ木綿、お前その態度」
「いやだって」
まさか利家にそんな知恵が、とかなりあんまりな感想を洩らす木綿に、利家は憤然とした。
「おいお前」
「ご、御前でござる」
木綿がおどけて国譲り状のうしろに隠れるふりをする。
それを見て帰蝶が、ほほ、と笑い、家臣一同もつられて笑った。
信長も笑った。
「ふっふ……許せ、利家。実は予と濃も、ついこの間気がついたばかり。利家のことは言えぬ」
信長が手を伸ばすと、木綿が心得たように国譲り状を手渡した。
「そこでこの国譲り状である。これこそが、蝮の遺言。斎藤道三の遺産じゃ」
「そ、それが」
何で双頭の蛇をどうにかすることができるのか。
利家を始めとする家臣一同、共通の想いである。
「聞け」
信長が改めて国譲り状を広げる。
人の悪い笑いを浮かべる。
「この国譲り状の存在を……美濃の中で、一番尖っている奴に教えてやるとする……すると、どうなると思う?」
いつの間にか城主の間に来ていた蜂須賀小六が答えた。
「……大殿、斎藤道三の遺志により、一色義龍の支配に、抗う動きが出ましょうな」
「そう。そして一色義龍、美濃にて立ち往生になることでしょう」
それは、必ずややり遂げてみせるという、帰蝶の決意を表すような、凛とした声であった。
*
蜂須賀小六は元は美濃・斎藤家の家臣である。小六には、旧斎藤家の面々への伝手がある。
それゆえにこそ、かつて木綿は、国譲り状の「使い方」に気づいた。
そして今、当の小六はこう零した。
「しかれども……その、『美濃の尖っている奴』にあたりをつけるとして……どうやってそれをするのか……」
しかも、国譲り状という虎の子を持って歩かねばならない。
こんなものを、一色義龍とその手下に見つかったらことだ。
「……そこで、わいの出番というわけやな」
とうっ、とわざとらしいかけ声をかけて、城主の間に新たな人物が闖入してきた。
その闖入者の名は明智十兵衛。
十兵衛は、ちょうど空いていた柴田勝家と林秀貞の間に座った。
勝家は、何だこの軽薄そうな奴は、と眉をひそめた。
「よろしゅうな、わい、明智十兵衛いいますねん。そちらの林秀貞さんとは、面識がある」
言われた秀貞の方は、びくっとした。かつて、村木砦の戦いの前の「騒動」において、秀貞の弟・通具を、その絶妙な鉄砲術でやり込めたのが十兵衛だからである。
「……ま、とりあえず、今はそれより、その……今川はんの策ゥどうするかやねん」
十兵衛が如才なく話題を戻すと、秀貞はほっとしたような表情をした。
「ちょいとまとめるで、わい、外で聞いてたさかい、確認の意味でな……今川はんの策は、今川はん自身が海道、つまり陸路と、ほんで海路で襲来し、あとは美濃の一色義龍っちゅう、『双頭の蛇』や」
十兵衛は宙に指で絵を描く。
大きな、二つの頭の蛇を。
「そやさかい、海路の方は、織田の殿サンの鉄砲のおかげで雨の日ィになるから、事実上封印や。雨やと船は危険や」
少数の兵で奇襲するなら別だが、嵐の中では、敢えて船を出さないだろう。
そう十兵衛は補足した。
「これで、今川はんの攻めは陸路に限られるっちゅう寸法やが……そこで美濃の一色が問題となる」
海道の今川義元と、美濃の一色義龍の挟み撃ち。
だが、今川義元は無理にしても、一色義龍にはつけ入る隙がある。
国譲り状の真の意味、真の価値はそこにある。
「で、大回りに回って、申し訳ないんやが、そこで美濃へどうやってつけ入るのか……そこでや」
十兵衛は懐中から、ほいっと書状を出して、林秀貞に渡した。
秀貞は、何だこれはと開いて読んでいくと……とんでもない名が飛び込んで来た。
「征夷大将軍……足利義輝!? こ、これは……将軍さま、公方さまの御内書!?」
「せや。公方さまは、織田の殿サンとお方さまに会いたいんやと……というか、まあ、そういうことになっとる」
そこで十兵衛はかいつまんで細川与一郎藤孝の企み……故・斎藤道三の先妻である山崎屋おはると帰蝶を会わせたいという企みを話した。
「……ま、織田の殿サンは、先代の頃から京にようけ金銭を落としているさかい、それも込みで与一郎は企んどる。あまり恩に思わんでええで。それより」
「うむ」
「ですね」
信長と帰蝶はうなずく。
前田利家は京とか美濃とか呟いているうちに、何かに思いつき、叫んだ。
「あっ」
「おい落ち着け」
これは利家の隣にいた森可成の言葉であるが、可成もまた気づき、叫びたい気分だった。
「いやだって……京へ、つまり上洛するならば……」
「そのとおりだ」
信長は利家の気づきを首肯した。
つまり。
「上洛するならば……美濃を通らねばならん。むろん、公方さまの召喚に応えるという幕命であるので、いかに一色義龍とて、そうおいそれと手出しできぬしな」
信長はまた、人の悪い笑みを浮かべた。
それは帰蝶も同様だった。
十兵衛は、えらいことになったなと苦笑していた。
城主の間。
今川義元の「双頭の蛇」のその「全貌」を知り、織田家の家臣一同、ただ沈黙していた。
「…………」
あまりにも壮大で隙の無い、今川義元の策――双頭の蛇。
それは――河越夜戦をめぐる「双頭の蛇」を成した義元ならではの(駿河の河東の奪還に成功している)、策を越えた策といえた。
一同の沈黙を前に、織田信長は口を開いた。
「しかし、活路はある」
信長はまず、村木砦の戦いにおける鉄砲の運用が利いていると主張した。
だからこそ、橋本一巴は暗殺されたのだ――と。
信長は懐中の二つ玉を取り出し、つかみだす。
「これはまだ確かめる必要はあるが――津々木蔵人も、あの浮野の戦いで見受けられたとのことじゃ」
捕らえた岩倉織田家の捕虜からも、織田信賢の本陣で蔵人らしき姿を目撃したとの話を聞いた。
ならば。
「一巴の死は大きな損失だが、それでも、村木砦の戦いは、鉄砲の三段撃ちは、予が思いつき実行したもの――と来れば」
その信長の前置きを、帰蝶が引き取る。
「敵はおそらく、雨の日に攻めて来るつもりです」
「雨」
雨の日ならば、海路での戦いは無い。
それはおそらく、示威にとどまる。
……しかし、そう都合良くいくだろうか。
口には出さねども、一同は目でそういうやり取りをする。
が、前田又左衛門利家だけは、少しちがった。
「あの」
「何だ又左」
林秀貞が怪訝そうな表情をして、利家に聞く。
ある意味、外様と言える秀貞だが、信長の意向もあってか、発言は遠慮なくしていた。
「いえ」
「だから何だ、歯切れの悪い」
「では申し上げます」
利家は信長と帰蝶の方へ向かって、一度拝礼して発言の許可を求め、それから言上した。
「『双頭の蛇』の策についてはわかり申した。わかり申したが……美濃に対して、どう動かれます?」
胴体の海路については雨頼みなのは承知しましたが、と付け加えると、利家は秀貞が唖然としているのに気がついた。
周りを見回すと、家臣一同も同じ表情である。
何なんだ、と利家が朋友の木綿藤吉の方を見ると、木綿が一番、吃驚していた。
「何なんだ木綿、お前その態度」
「いやだって」
まさか利家にそんな知恵が、とかなりあんまりな感想を洩らす木綿に、利家は憤然とした。
「おいお前」
「ご、御前でござる」
木綿がおどけて国譲り状のうしろに隠れるふりをする。
それを見て帰蝶が、ほほ、と笑い、家臣一同もつられて笑った。
信長も笑った。
「ふっふ……許せ、利家。実は予と濃も、ついこの間気がついたばかり。利家のことは言えぬ」
信長が手を伸ばすと、木綿が心得たように国譲り状を手渡した。
「そこでこの国譲り状である。これこそが、蝮の遺言。斎藤道三の遺産じゃ」
「そ、それが」
何で双頭の蛇をどうにかすることができるのか。
利家を始めとする家臣一同、共通の想いである。
「聞け」
信長が改めて国譲り状を広げる。
人の悪い笑いを浮かべる。
「この国譲り状の存在を……美濃の中で、一番尖っている奴に教えてやるとする……すると、どうなると思う?」
いつの間にか城主の間に来ていた蜂須賀小六が答えた。
「……大殿、斎藤道三の遺志により、一色義龍の支配に、抗う動きが出ましょうな」
「そう。そして一色義龍、美濃にて立ち往生になることでしょう」
それは、必ずややり遂げてみせるという、帰蝶の決意を表すような、凛とした声であった。
*
蜂須賀小六は元は美濃・斎藤家の家臣である。小六には、旧斎藤家の面々への伝手がある。
それゆえにこそ、かつて木綿は、国譲り状の「使い方」に気づいた。
そして今、当の小六はこう零した。
「しかれども……その、『美濃の尖っている奴』にあたりをつけるとして……どうやってそれをするのか……」
しかも、国譲り状という虎の子を持って歩かねばならない。
こんなものを、一色義龍とその手下に見つかったらことだ。
「……そこで、わいの出番というわけやな」
とうっ、とわざとらしいかけ声をかけて、城主の間に新たな人物が闖入してきた。
その闖入者の名は明智十兵衛。
十兵衛は、ちょうど空いていた柴田勝家と林秀貞の間に座った。
勝家は、何だこの軽薄そうな奴は、と眉をひそめた。
「よろしゅうな、わい、明智十兵衛いいますねん。そちらの林秀貞さんとは、面識がある」
言われた秀貞の方は、びくっとした。かつて、村木砦の戦いの前の「騒動」において、秀貞の弟・通具を、その絶妙な鉄砲術でやり込めたのが十兵衛だからである。
「……ま、とりあえず、今はそれより、その……今川はんの策ゥどうするかやねん」
十兵衛が如才なく話題を戻すと、秀貞はほっとしたような表情をした。
「ちょいとまとめるで、わい、外で聞いてたさかい、確認の意味でな……今川はんの策は、今川はん自身が海道、つまり陸路と、ほんで海路で襲来し、あとは美濃の一色義龍っちゅう、『双頭の蛇』や」
十兵衛は宙に指で絵を描く。
大きな、二つの頭の蛇を。
「そやさかい、海路の方は、織田の殿サンの鉄砲のおかげで雨の日ィになるから、事実上封印や。雨やと船は危険や」
少数の兵で奇襲するなら別だが、嵐の中では、敢えて船を出さないだろう。
そう十兵衛は補足した。
「これで、今川はんの攻めは陸路に限られるっちゅう寸法やが……そこで美濃の一色が問題となる」
海道の今川義元と、美濃の一色義龍の挟み撃ち。
だが、今川義元は無理にしても、一色義龍にはつけ入る隙がある。
国譲り状の真の意味、真の価値はそこにある。
「で、大回りに回って、申し訳ないんやが、そこで美濃へどうやってつけ入るのか……そこでや」
十兵衛は懐中から、ほいっと書状を出して、林秀貞に渡した。
秀貞は、何だこれはと開いて読んでいくと……とんでもない名が飛び込んで来た。
「征夷大将軍……足利義輝!? こ、これは……将軍さま、公方さまの御内書!?」
「せや。公方さまは、織田の殿サンとお方さまに会いたいんやと……というか、まあ、そういうことになっとる」
そこで十兵衛はかいつまんで細川与一郎藤孝の企み……故・斎藤道三の先妻である山崎屋おはると帰蝶を会わせたいという企みを話した。
「……ま、織田の殿サンは、先代の頃から京にようけ金銭を落としているさかい、それも込みで与一郎は企んどる。あまり恩に思わんでええで。それより」
「うむ」
「ですね」
信長と帰蝶はうなずく。
前田利家は京とか美濃とか呟いているうちに、何かに思いつき、叫んだ。
「あっ」
「おい落ち着け」
これは利家の隣にいた森可成の言葉であるが、可成もまた気づき、叫びたい気分だった。
「いやだって……京へ、つまり上洛するならば……」
「そのとおりだ」
信長は利家の気づきを首肯した。
つまり。
「上洛するならば……美濃を通らねばならん。むろん、公方さまの召喚に応えるという幕命であるので、いかに一色義龍とて、そうおいそれと手出しできぬしな」
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それは帰蝶も同様だった。
十兵衛は、えらいことになったなと苦笑していた。
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