7 / 101
第一章 人間の章 第一部 美濃の姫
05 揺れ動く濃尾
しおりを挟む
織田信秀は、死んだ。
自らの死を予言というか予期して、細々と指示を出し、最後の最後には、枕頭に嫡男の信長を呼び寄せ「後は任せる」と言いおいてから、逝った。
さすがに尾張の虎と讃えられるだけあって、実に堂々たる最期だったという。
また、その死の直前に、腹心の平手政秀を今川義元のいる駿府へと向かわせて、織田と今川の和睦を実現していた。
そして今、尾張萬松寺にて。
信秀の葬儀が営まれていた。
その寺の一室にて、信長と帰蝶は控えていた。
「……親父殿」
信長はさっきからこの調子だ。
奇行の多いこの人だが、その奇行を受け入れ、さしてとがめなかったという信秀の死は、相当こたえたのだろう。
帰蝶がその背をさすってやると、「すまぬ」と言って、少し泣いた。
だが、最後には涙をぬぐって立ち上がった。
「行ってくる」
「……おやりになるのですか」
「親父殿がやれと行っているのだ。やるしかあるまい」
それにな、と信長はひそひそと話した。
実は信長の奇行には、信秀の思いついたものも結構あった。
何だかんだ言って、似た者親子であり、そういう悪だくみが大好きな二人だったらしい。
帰蝶はふと、父・道三のことを思い出した。
あの父も、似たような悪だくみが好きな人であった。
「では」
気づいたら、信長はふすまを開けている。
あわてて、「いってらっしゃいませ」と微笑んだ。
「……任せておけ」
何が任せておけだと思ったが、こういう格好をつけるのが好きな人だ。
帰蝶は拳をグッと握って応援の意を示した。
「……うむ!」
駆け出さんばかりに廊下をどたどたと進んでいく信長に、多少は自分の応援も力になったかと安堵する帰蝶であった。
*
三百人からなる僧侶の読経。
その圧倒的な仏教空間に、信長が突き進む。
「あっ、兄上」
……そういうふうに信長の弟・信行が叫んだ時には、もうことが終わっていたという。
「……抹香でも食らえッ」
信長の手がしなる。
すでに掴まれていた抹香が、祭壇に飛んだ。
「……あれっ」
止めようとした信行の鼻腔に抹香が入り、信行は「げーほげほ」と鼻水混じりの咳を洩らした。
「すわ、信長さま、ご乱心」
織田家中の重臣は立ち上がって信長を捕まえようとしたが、その前に一人の老人が、す……と立ちはだかったため、それはかなわなかった。
その老人の名は。
「平手……政秀!」
「応よ。今、大殿の弔いの最中である。措け。葬儀を執行する」
政秀は信秀から「秀」の一字をもらったほど、信秀から愛され、一の忠臣として知られていた。
その政秀が「葬儀を執行しろ」と言うのであれば、それに従うしかない。
織田の諸将は引き下がって、三百人の僧侶の読経に唱和するほか、無かった。
*
一方、駿府。
駿河の国主、今川義元は、腹心である太原雪斎相手に、二人きりで謀議をしていた。
「……しかるに、織田信秀どの、病死。葬式は萬松寺にて」
「嫡子信長、いや、今や織田家当主信長、抹香を投げつける、か……」
義元は今、積年の野望である尾張攻略に向けて、今、いかに動くべきかを考えていた。
そしてその尾張の織田は当主であった信秀が死に、「器用の仁」信秀が抑えていた諸勢力が噴出しようとしている。
「今、西に――尾張に打って出るか」
「…………」
雪斎は不気味な沈黙を守っている。反対しているわけではない。他の可能性を検討したのか、と言いたげな沈黙である。
「尾張ではなく、北……甲斐ではなく、東か」
「さよう」
雪斎はおもむろに懐から地図を出す。
ただの地図ではない。
雪斎が各地に忍びを放って調べた、言うなれば「勢力地図」である。
「北の甲斐、つまり武田家は武田晴信が家督を継いで、破竹の勢いで信濃を攻めておりまする……が、こちらにはその晴信の父、信虎の身柄が」
武田晴信、すなわち信玄は、父・信虎を追放して武田家をおのれのものにした。
その追放先が今川家であり(晴信の姉が義元の正室のため)、義元は晴信に対して弱みを握っていると言えた。
「ふむ……」
義元はあごに手をやって、少し考える。
「だからこその、東、つまり北条家、か……」
北条家。
この時の当主は北条氏康といい、相模の獅子という二つ名を持つ。
氏康は、かつて義元が山内上杉憲政と同盟しての、南北両方からの攻撃をしのいだことがあり、特に北――河越城において、山内上杉憲政率いる八万の軍勢相手に、河越城兵三千と氏康の八千、合わせて一万一千の軍で挑み、夜戦による奇襲で、山内軍を撃破したことで知られる。
ちなみにこの河越城の戦いのことを河越夜戦といい、厳島の戦い、桶狭間の戦いとならび称して、日本三大奇襲という。
「で、その北条家が何故問題なのかな、師よ」
義元はかつて寺に入れられており、その時の師が太原雪斎である。以来、義元は大名と成りおおせたあとも、雪斎を敬して「師」と呼んでいた。
「北条はの、まだ駿河を諦めておらぬ」
雪斎は扇で駿河の東部――河東と呼ばれる地域を指す。
河東はかつて、北条家の祖・北条早雲(本人は伊勢新九郎と称していた。北条早雲は後世の呼び名)が初めて城を得た地であり、北条と今川はその帰趨をめぐって争いを繰り広げていた。
先に述べた河越夜戦の前哨戦、つまり南の今川と北条の戦いも、この河東をめぐっての戦いであった。
そしてこの時――河東一乱という戦いのこの時、武田晴信の仲介により、今川義元は撤兵の代わりに河東を得て、北条氏康は河東は譲ったものの、南への憂いを無くし、北の河越へと傾注することができた。
「――その、河東を狙うておるというのかの、北条が。またしても」
義元の目が胡乱な輝きを増す。
かつて、「花倉の乱」という家督争いにおいて、四男という立場にありながら、兄を制して今川家の家督を手に入れた義元である。一代の梟雄というべきこの男には、侵略ということに敏感である。
「然り」
雪斎はうなずく。そして、織田信秀が死んだ今こそ好機だと告げた。
「何故だ、師よ。北条と戦うというのか? されどその場合、あの油断ならぬ武田晴信めが、南へと目を向けるやもしれんぞ」
海が欲しい、と言っているのを聞いたことがある。
それは単なる夢物語のように言っているが、晴信自身の心に、駿河への、そして父・信虎抹殺への密かな野望という牙をちらつかせていると――義元は思った。
「つまり、三すくみなのじゃ、師よ」
「ふむ……」
雪斎は、今度は扇を駿河、甲斐、相模の三国の間をうろうろとさせた。
「だからこそ……好機というたのよ、義元どの」
雪斎は笑う。
それは、黒衣の宰相としての、凄みを感じさせる笑みであった。
「仔細は分からぬが」
義元もまた凄みを感じさせる笑みを浮かべた。
「何やら師には策があるらしいの……では、東? あるいは北もか? そちらは師に任せよう」
義元とて、師である雪斎にこの三すくみに取り組ませておいて、自分は手をつかねているわけにはいかない。
「そうなると逆に西に打って出る……のではく、抑える必要があるな」
義元は立ち上がった。
そして近侍を呼び、急ぎ息子の氏真を呼ぶように申し付けた。
「……では、師は東を、予は西を」
そう言った時にはすでに、雪斎の姿は無かった。
義元は目を見開いたが、次の瞬間には哄笑した。
「さすがは師よ。予も負けておれぬな」
海道一の弓取り、今川義元の策動が、今、ここに始まる。
自らの死を予言というか予期して、細々と指示を出し、最後の最後には、枕頭に嫡男の信長を呼び寄せ「後は任せる」と言いおいてから、逝った。
さすがに尾張の虎と讃えられるだけあって、実に堂々たる最期だったという。
また、その死の直前に、腹心の平手政秀を今川義元のいる駿府へと向かわせて、織田と今川の和睦を実現していた。
そして今、尾張萬松寺にて。
信秀の葬儀が営まれていた。
その寺の一室にて、信長と帰蝶は控えていた。
「……親父殿」
信長はさっきからこの調子だ。
奇行の多いこの人だが、その奇行を受け入れ、さしてとがめなかったという信秀の死は、相当こたえたのだろう。
帰蝶がその背をさすってやると、「すまぬ」と言って、少し泣いた。
だが、最後には涙をぬぐって立ち上がった。
「行ってくる」
「……おやりになるのですか」
「親父殿がやれと行っているのだ。やるしかあるまい」
それにな、と信長はひそひそと話した。
実は信長の奇行には、信秀の思いついたものも結構あった。
何だかんだ言って、似た者親子であり、そういう悪だくみが大好きな二人だったらしい。
帰蝶はふと、父・道三のことを思い出した。
あの父も、似たような悪だくみが好きな人であった。
「では」
気づいたら、信長はふすまを開けている。
あわてて、「いってらっしゃいませ」と微笑んだ。
「……任せておけ」
何が任せておけだと思ったが、こういう格好をつけるのが好きな人だ。
帰蝶は拳をグッと握って応援の意を示した。
「……うむ!」
駆け出さんばかりに廊下をどたどたと進んでいく信長に、多少は自分の応援も力になったかと安堵する帰蝶であった。
*
三百人からなる僧侶の読経。
その圧倒的な仏教空間に、信長が突き進む。
「あっ、兄上」
……そういうふうに信長の弟・信行が叫んだ時には、もうことが終わっていたという。
「……抹香でも食らえッ」
信長の手がしなる。
すでに掴まれていた抹香が、祭壇に飛んだ。
「……あれっ」
止めようとした信行の鼻腔に抹香が入り、信行は「げーほげほ」と鼻水混じりの咳を洩らした。
「すわ、信長さま、ご乱心」
織田家中の重臣は立ち上がって信長を捕まえようとしたが、その前に一人の老人が、す……と立ちはだかったため、それはかなわなかった。
その老人の名は。
「平手……政秀!」
「応よ。今、大殿の弔いの最中である。措け。葬儀を執行する」
政秀は信秀から「秀」の一字をもらったほど、信秀から愛され、一の忠臣として知られていた。
その政秀が「葬儀を執行しろ」と言うのであれば、それに従うしかない。
織田の諸将は引き下がって、三百人の僧侶の読経に唱和するほか、無かった。
*
一方、駿府。
駿河の国主、今川義元は、腹心である太原雪斎相手に、二人きりで謀議をしていた。
「……しかるに、織田信秀どの、病死。葬式は萬松寺にて」
「嫡子信長、いや、今や織田家当主信長、抹香を投げつける、か……」
義元は今、積年の野望である尾張攻略に向けて、今、いかに動くべきかを考えていた。
そしてその尾張の織田は当主であった信秀が死に、「器用の仁」信秀が抑えていた諸勢力が噴出しようとしている。
「今、西に――尾張に打って出るか」
「…………」
雪斎は不気味な沈黙を守っている。反対しているわけではない。他の可能性を検討したのか、と言いたげな沈黙である。
「尾張ではなく、北……甲斐ではなく、東か」
「さよう」
雪斎はおもむろに懐から地図を出す。
ただの地図ではない。
雪斎が各地に忍びを放って調べた、言うなれば「勢力地図」である。
「北の甲斐、つまり武田家は武田晴信が家督を継いで、破竹の勢いで信濃を攻めておりまする……が、こちらにはその晴信の父、信虎の身柄が」
武田晴信、すなわち信玄は、父・信虎を追放して武田家をおのれのものにした。
その追放先が今川家であり(晴信の姉が義元の正室のため)、義元は晴信に対して弱みを握っていると言えた。
「ふむ……」
義元はあごに手をやって、少し考える。
「だからこその、東、つまり北条家、か……」
北条家。
この時の当主は北条氏康といい、相模の獅子という二つ名を持つ。
氏康は、かつて義元が山内上杉憲政と同盟しての、南北両方からの攻撃をしのいだことがあり、特に北――河越城において、山内上杉憲政率いる八万の軍勢相手に、河越城兵三千と氏康の八千、合わせて一万一千の軍で挑み、夜戦による奇襲で、山内軍を撃破したことで知られる。
ちなみにこの河越城の戦いのことを河越夜戦といい、厳島の戦い、桶狭間の戦いとならび称して、日本三大奇襲という。
「で、その北条家が何故問題なのかな、師よ」
義元はかつて寺に入れられており、その時の師が太原雪斎である。以来、義元は大名と成りおおせたあとも、雪斎を敬して「師」と呼んでいた。
「北条はの、まだ駿河を諦めておらぬ」
雪斎は扇で駿河の東部――河東と呼ばれる地域を指す。
河東はかつて、北条家の祖・北条早雲(本人は伊勢新九郎と称していた。北条早雲は後世の呼び名)が初めて城を得た地であり、北条と今川はその帰趨をめぐって争いを繰り広げていた。
先に述べた河越夜戦の前哨戦、つまり南の今川と北条の戦いも、この河東をめぐっての戦いであった。
そしてこの時――河東一乱という戦いのこの時、武田晴信の仲介により、今川義元は撤兵の代わりに河東を得て、北条氏康は河東は譲ったものの、南への憂いを無くし、北の河越へと傾注することができた。
「――その、河東を狙うておるというのかの、北条が。またしても」
義元の目が胡乱な輝きを増す。
かつて、「花倉の乱」という家督争いにおいて、四男という立場にありながら、兄を制して今川家の家督を手に入れた義元である。一代の梟雄というべきこの男には、侵略ということに敏感である。
「然り」
雪斎はうなずく。そして、織田信秀が死んだ今こそ好機だと告げた。
「何故だ、師よ。北条と戦うというのか? されどその場合、あの油断ならぬ武田晴信めが、南へと目を向けるやもしれんぞ」
海が欲しい、と言っているのを聞いたことがある。
それは単なる夢物語のように言っているが、晴信自身の心に、駿河への、そして父・信虎抹殺への密かな野望という牙をちらつかせていると――義元は思った。
「つまり、三すくみなのじゃ、師よ」
「ふむ……」
雪斎は、今度は扇を駿河、甲斐、相模の三国の間をうろうろとさせた。
「だからこそ……好機というたのよ、義元どの」
雪斎は笑う。
それは、黒衣の宰相としての、凄みを感じさせる笑みであった。
「仔細は分からぬが」
義元もまた凄みを感じさせる笑みを浮かべた。
「何やら師には策があるらしいの……では、東? あるいは北もか? そちらは師に任せよう」
義元とて、師である雪斎にこの三すくみに取り組ませておいて、自分は手をつかねているわけにはいかない。
「そうなると逆に西に打って出る……のではく、抑える必要があるな」
義元は立ち上がった。
そして近侍を呼び、急ぎ息子の氏真を呼ぶように申し付けた。
「……では、師は東を、予は西を」
そう言った時にはすでに、雪斎の姿は無かった。
義元は目を見開いたが、次の瞬間には哄笑した。
「さすがは師よ。予も負けておれぬな」
海道一の弓取り、今川義元の策動が、今、ここに始まる。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【短編】輿上(よじょう)の敵 ~ 私本 桶狭間 ~
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
今川義元の大軍が尾張に迫る中、織田信長の家臣、簗田政綱は、輿(こし)が来るのを待ち構えていた。幕府により、尾張において輿に乗れるは斯波家の斯波義銀。かつて、信長が傀儡の国主として推戴していた男である。義元は、義銀を御輿にして、尾張の支配を目論んでいた。義銀を討ち、義元を止めるよう策す信長。が、義元が落馬し、義銀の輿に乗って進軍。それを知った信長は、義銀ではなく、輿上の敵・義元を討つべく出陣する。
【表紙画像】
English: Kano Soshu (1551-1601)日本語: 狩野元秀(1551〜1601年), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
前夜 ~敵は本能寺にあり~
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
織田信忠は、本能寺の変の前夜、父・信長を訪れていた。そして信長から、織田家の――信忠の今後と、明智光秀の今後についての考えを聞く。それを知った光秀は……。
【表紙画像・挿絵画像】
「きまぐれアフター」様より
河越夜戦 〜相模の獅子・北条新九郎氏康は、今川・武田連合軍と関東諸侯同盟軍八万に、いかに立ち向かったのか〜
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
今は昔、戦国の世の物語――
父・北条氏綱の死により、北条家の家督を継いだ北条新九郎氏康は、かつてない危機に直面していた。
領国の南、駿河・河東(駿河東部地方)では海道一の弓取り・今川義元と、甲斐の虎・武田晴信の連合軍が侵略を開始し、領国の北、武蔵・河越城は関東管領・山内上杉憲政と、扇谷上杉朝定の「両上杉」の率いる八万の関東諸侯同盟軍に包囲されていた。
関東管領の山内上杉と、扇谷上杉という関東の足利幕府の名門の「双つの杉」を倒す夢を祖父の代から受け継いだ、相模の獅子・北条新九郎氏康の奮戦がはじまる。
敵は家康
早川隆
歴史・時代
旧題:礫-つぶて-
【第六回アルファポリス歴史・時代小説大賞 特別賞受賞作品】
俺は石ころじゃない、礫(つぶて)だ!桶狭間前夜を駆ける無名戦士達の物語。永禄3年5月19日の早朝。桶狭間の戦いが起こるほんの数時間ほど前の話。出撃に際し戦勝祈願に立ち寄った熱田神宮の拝殿で、織田信長の眼に、彼方の空にあがる二条の黒い煙が映った。重要拠点の敵を抑止する付け城として築かれた、鷲津砦と丸根砦とが、相前後して炎上、陥落したことを示す煙だった。敵は、餌に食いついた。ひとりほくそ笑む信長。しかし、引き続く歴史的大逆転の影には、この両砦に籠って戦い、玉砕した、名もなき雑兵どもの人生と、夢があったのである・・・
本編は「信長公記」にも記された、このプロローグからわずかに時間を巻き戻し、弥七という、矢作川の流域に棲む河原者(被差別民)の子供が、ある理不尽な事件に巻き込まれたところからはじまります。逃亡者となった彼は、やがて国境を越え、風雲急を告げる東尾張へ。そして、戦地を駆ける黒鍬衆の一人となって、底知れぬ謀略と争乱の渦中に巻き込まれていきます。そして、最後に行き着いた先は?
ストーリーはフィクションですが、周辺の歴史事件など、なるべく史実を踏みリアリティを追求しました。戦場を駆ける河原者二人の眼で、戦国時代を体感しに行きましょう!

吼えよ! 権六
林 本丸
歴史・時代
時の関白豊臣秀吉を嫌う茶々姫はあるとき秀吉のいやがらせのため自身の養父・故柴田勝家の過去を探ることを思い立つ。主人公の木下半介は、茶々の命を受け、嫌々ながら柴田勝家の過去を探るのだが、その時々で秀吉からの妨害に見舞われる。はたして半介は茶々の命を完遂できるのか? やがて柴田勝家の過去を探る旅の過程でこれに関わる人々の気持ちも変化して……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
女の首を所望いたす
陸 理明
歴史・時代
織田信長亡きあと、天下を狙う秀吉と家康の激突がついに始まろうとしていた。
その先兵となった鬼武蔵こと森長可は三河への中入りを目論み、大軍を率いて丹羽家の居城である岩崎城の傍を通り抜けようとしていた。
「敵の軍を素通りさせて武士といえるのか!」
若き城代・丹羽氏重は死を覚悟する!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる