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第三部 河越夜戦
36 奮迅
しおりを挟む秋陣営の霜の色
鳴きゆく雁の数見せて
植うる剣に照り沿ひし
昔の光今いづこ
土井晩翠「荒城月」
扇谷上杉朝定は手勢を率いて、河越城外の野を彷徨っていた。
夜陰の中、誰が誰だか分からない。
それでも、とにかく、古河公方の陣に向かわなくては。
難波田善銀は、北条軍の夜襲を受け、ただちに甥の難波田隼人正に命じ、主君の朝定を脱出させた。
かつて曽我神四郎の言ったとおり、夜襲は北条のお家芸であり、北条としても必勝を期しての突撃であると思われるので、これをしのぐのは容易ではない。
なれば、朝定は安全地帯と思われる古河公方・足利晴氏の陣に向かうよう説得し、無理矢理に陣から出させた。
「他の関東諸侯は駄目ですぞ。おそらく北条の手が回っておりまする。下手すると、首を取られます。ましてや、山内上杉をおいておや」
そうまで言われては、さすがの朝定も、なみいる関東諸侯の陣には行けない。
そのため朝定は、このぬばたまの闇の中、古河公方の陣を一路、目指すのであった。
奮迅
「扇谷上杉朝定の野郎がいないだと?」
清水小太郎吉政は、数合かの激戦の末、難波田善銀を打ち据え、地に伏せることに成功した。
清水小太郎は、北条新九郎氏康が今回のみ首は取らないと定めた軍法にしたがい、とどめはささず、ただ朝定の行方を聞いた。その答えが、知らぬ、だった。
「どういうことだ? 逃げやがったのか?」
「……再起反攻を図っておるのよ。鼠賊には、扇谷上杉の将の企図は推し量れぬわ!」
「もう一度やり直すってことだろ、そうはいくか!」
白備えをうながし、清水小太郎は北条本隊へ取って返す。
……途中、赤備えの北条綱高が曽我神四郎との剣戟を繰り広げていた。
「おい綱高! 扇谷上杉朝定の奴ぁ逃げやがったぞ!」
「……たわごとをほざくな!」
これは神四郎の発言である。
いくら何でも、朝定が家臣を見捨てるのは考え難い。
たとい、それが真実だとしても、それはどこかから兵を借りて、逆撃をねらっているのだ。
「……あの方を貶めるな!」
実際は、神四郎の思ったとおりであったが、清水小太郎としてはそこまで言って敵を鼓舞する必要はなく、むしろ真実を切り取って敵を動揺させたかったので、特に補足せず、そのまま「御免」と走り去っていった。
「待て! 鼠賊!」
「待つのはお前だよ」
抜け目なく刀を構えなおしていた綱高はそこから必殺の突きを放つ。
「ぬっ」
清水小太郎の言葉に動揺した神四郎は、その突きを受け損ね、体勢を崩す。
崩したところへ、二撃、三撃と綱高は畳みかける。
たまらず神四郎は五撃目でついに脾腹に突きを食らい、どうと倒れた。
「……貴様に負けたわけではないぞ、北条綱高」
神四郎は脾腹を抑えながら、強がる。しかし流血は止まらず、神四郎は致命の一撃であることを知った。
「おれの油断だ。おれが油断しただけだ。北条綱高、貴様はその隙をついたに過ぎぬ」
「……お前さんの言うとおりさ」
綱高は別段、得意がらなかった。
そして淡々と、言った。
「……ただ、おれがお前さんの油断を利用しただけさ。『お前さんが左馬助の油断を利用したようにな』」
「…………」
その痛烈な皮肉に、神四郎は言葉を返すことができなかった。
そんな神四郎を後目に、綱高は新たな敵を求め、駆け出すのであった。
*
山内上杉本陣。
長野業正は、女婿・小幡憲重から、北条孫九郎綱成と黄備えが本間近江守と赤堀上野介の部隊を突破し、こちらへ猛進してくる旨、報告を受けた。
「……ふん、存外、本間江州もだらしが無いの。仕える主に似たか」
この頃になると、業正は主君・山内上杉憲政の前であるにもかかわらず、我が物顔にふるまい、特に敬語などは使わなかった。
慌てふためく憲政にそれを注意する余裕はなく、太原雪斎は柄にもなくその憲政をなだめる役目を務めることになった。
「禅師。いかがしよう、逃げるべきかのう?」
「兵らが戦っております。将が逃げるのはいかがかと」
雪斎はもはや干渉しようとは思ってはいないので、最低限の忠言をささやくにとどまった。
業正はその憲政と雪斎を小馬鹿にしたような目で見て、嫡男・吉業に出陣を告げた。
「やっとかよ。待ちくたびれたぜぇ」
「よいか、吉業。まず、父と憲重が地黄八幡の相手をするでな、父が声をかけたら、仕かけるのだぞ」
「分かったぜぇ」
吉業が抜き身の太刀をぶんぶんと振り回しながら、笑う。
ところがその背後から、冷や水を浴びせる声がかかった。
「……その、くっだらねえやり取りはいつまでやってるんだ? さっさと行けよ」
「なんじゃと」
吉業より、業正の方が色めき立ち、声の主に凄んだ。その声の主は、ひとつため息をつく。
「……上州の黄斑も大したことねぇな。上州の野良猫にでも二つ名を変えたらどうだ? そこの仔猫と一緒によ」
「名を名乗れ、無礼者!」
「よさんか、藤三郎!」
業正と同時に、一族の長である本庄実忠に叱責され、本庄藤三郎はやれやれとばかりに形だけ頭を下げ、そしてさっさと背中を向けた。
「……なめやがって」
吉業が太刀を振りかぶる。業正は止めず、むしろ笑みさえ浮かべて見ている。無礼者め、死ぬが良いと言わんばかりに。
「……ふん」
だが吉業の太刀は、瞬時に振り向いた藤三郎の平手で払われる。体勢を崩した吉業は、ものの見事に転んでしまった。
「遅えんだよ。そんなんで、あの地黄八幡に勝てんのか? まあ、せいぜい頑張りな」
「……ぐっ」
業正も、吉業も、藤三郎の強さは認めざるを得なかった。
「業正どの! 北条がもうすぐそこまで!」
小幡憲重の悲鳴にも等しい声が響き、業正はそれを口実に、吉業を引き連れて、出陣していく。
「貴様の処分は戦が終わったらしてやる」
そう言い置いて。
「……お互い、生きてりゃな」
藤三郎はそう言って、またひとつため息をついた。
*
清水小太郎からの注進により、北条新九郎氏康は扇谷上杉朝定を捕捉し追撃する必要を感じ、自ら出撃することを決意した。
「お、おい新九郎、まさかお前が出なくても」
「小太郎。これは『夢』のこともあるが……何より、北条の、今後の関東の行く末を決める戦い。ここで朝定を逃がせば、禍根を残す。おれが出る」
氏康はこの戦いにおいて、北条本隊を、叔父の北条宗哲の部隊のほか、清水小太郎の白備え、北条綱高の赤備え、多目元忠の黒備えの四つに分け、それらを交代させながら、扇谷上杉の陣へ波状攻撃を仕掛けるという作戦の指揮をおこなっていた。
この作戦は一定の成果を上げ、扇谷上杉の馬廻り・曽我神四郎、宿将・難波田善銀を倒すことに成功し、あとは扇谷上杉朝定を討てば、北条軍におけるこの戦いの目的は半ば達せられるものと思われた。
「……孫九郎が山内上杉に仕掛けているらしい。ここで、下手に朝定をどこぞの関東諸侯の陣に行かれて、孫九郎を挟み撃ちにされても困る」
この時、北条孫九郎綱成は、長野業正率いる手勢と激突している。
「し、しかし、殿自ら行かなくとも……」
沈着冷静な多目元忠も朝定追撃の必要は感じたが、何も氏康本人が出なくても良いのでは、と思い、隣の宗哲に視線を向ける。止めて欲しい、とその目は訴えていた。
「いや」
だが、宗哲は氏康の言うとおりにすべきと感じていた。
「ここは新九郎が行った方が良い。この中で、新九郎が一番、鼻が利く」
敵将を感じる感覚のことを、宗哲はそう表現した。氏康は初陣の夜において扇谷上杉朝興を追い、国府台の戦において小弓公方・足利義明を討ち取っている。
「……おれもそう思う」
緊急ということで、一時的に場に馳せ参じた北条綱高も、同意を示した。
「……ただし、条件がある」
「なんだ」
「清水小太郎と白備えを連れて行け。じゃ、おれはこれで」
当の清水小太郎が何か言う暇を与えず、綱高はまた、扇谷上杉の残兵と戦いに去って行った。
「……決まったな」
氏康は首をこきこきと音をさせながら回し、清水小太郎の肩を軽く叩いた。
「これより、おれと小太郎が朝定追撃に向かう。この場は黒備え・多目元忠に任せる。では」
言うや否や、氏康は駆け出す。清水小太郎も心得たもので、その後ろを、金棒を振り回しながらついていく。白備えも、同様に走る。
呆気に取られていた元忠だったが、ごく自然に宗哲が出撃しようとするのを見て、ようやく自分の立場に気がついた。
「……やられた」
この場で一番、追ってきそうな元忠に後を任せることによって、それを封じた。そして宗哲はそれを読んで、出撃している。
「………ふう」
しかし元忠は、それだけ自分が信頼されているということを知っていたため、
「皆の者、退き鉦を鳴らしたら、退くのだぞ!」
そう注意するだけにとどめ、黒備えの元へ戻るのであった。
*
同時刻。
下総、佐倉。
千葉介・千葉利胤は、家宰の原胤清に、妙見宮に籠ることを告げた。
「なんとおっしゃられる、殿」
「言ったとおりだ、私は妙見宮に籠り、今夜一晩、河越の勝利を願いたい……ご先祖様に」
「しかし……」
「体に障ると言いたのであろう。それは良く分かっている。だが……」
利胤は自分の体の限界を理解していた。だからこそ、敢えてこの一夜、己が身命を賭して祈りたいのだ、と言った。
胤清は、主君の眼差しに拒むことができないことを悟り、ついに利胤を佐倉妙見宮へと自ら送り届けた。
「殿、ご自愛くだされ」
「分かっている。ありがとう、胤清。それに……」
「何でござる?」
「私に何かあったら、弟の親胤を千葉介にするように」
「……縁起でもない! 左様なこと、滅多におっしゃいますな」
利胤は、すまぬ、と付け加えて妙見宮に入った。
胤清は、もしや本当に死ぬ気で利胤が祈りに入ったのではないかと勘繰っているところへ、その知らせが入った。
「胤清さま!」
「何じゃ、この深夜に。それに殿は妙見宮に入ったのじゃ、火急の用でなければ明日にせい、明日に」
「か、火急でございます……里見が、安房の里見が、攻め寄せてまいりました!」
「なにい!」
房総の覇者を自任する里見義堯は、この期に及んで、佐倉への野心を諦めておらず、むしろ原虎胤と正体不明の真田幸綱がいなくなった今を好機だと定めていた。
重臣である槍大膳こと正木大膳時茂はあまり乗り気ではなかったが、主君であり戦友である義堯のたっての希望により同行した。
「……どうしても、やるのか」
時茂と義堯は、互いに二人きりの時は、敬語を用いない。里見家を盗った時からの、腐れ縁。主従というよりは、悪友のような関係であった。
「ああ。間者によると、今なら、あの厄介な二人組はおらぬ。この夜更けならば、青備えも来るまいて」
いかに北条軍最速である青備え・富永直勝といえど、深夜に江戸から佐倉へ駆けつけるのは無理だろう、という腹積もりである。
「そんなうまくいくか?」
「うまくいかせる。お前はやりたくないのか」
「……まあな」
時茂は『素槍』をもてあそびながら、心ここにあらず、という様子だった。
「……お前、十文字槍にしないのか? 新しい槍」
「これでいい」
その時茂のふてくされた様子に、義堯は察した。
あの鬼美濃こと原美濃守虎胤とひと勝負したかったのか、と。
「分かった。なら、後詰めを頼む」
「いいのか」
「つまらないんだろ?」
「……ああ」
義堯はそれ以上何も言わず、手勢に佐倉への進撃を命じた。
一方、胤清は原の千騎の出陣を決めた。
「……よろしいのですか?」
「かまわん。千葉介さまの祈りを妨げる不逞の輩など、この胤清が退けてくれる」
家臣の前で強がる胤清だったが、心中不安を禁じえなかった。
だが……夜明けまで保てば勝てる。
夜明けまで保てば、江戸から青備えが来てくれる。
「……少なくとも、夜明けまでは守ってみせる」
「何かおっしゃいましたか?」
「何でもない! 参るぞ!」
……河越と同じく、佐倉でも、夜戦が始まろうとしていた。
*
地黄八幡、北条孫九郎綱成と黄備えは、本間近江守と赤堀上野介の兵を突破し、その先で長野業正率いる手勢と激突していた。
「かかれ! ここを破れば、関東管領と太原雪斎が居る!」
「馬鹿め、逆に討ち取って、手柄としてくれるわ」
嫡男・吉業の、とは言わずに、業正は女婿の小幡憲重を手招きし、先手を務めるよう命じた。
「……え? 業正どのが当たり、拙者と吉業さまは両翼から囲むというのが定石かと」
「やかましい! お前の意見は求めん! わが娘と離縁されたくなかったら、とっとと征け!」
「そうだ早う征け!」
吉業も便乗して怒鳴りつける。初めての戦場が面白くてたまらないという様子だ。
一方の憲重は、怒りと屈辱に顔を真っ赤にしながらも、「たしかに申し上げましたからな」と言い置き、仕方なく前線へ向かった。
「……鶴翼ではなく、単陣にて迫ってくる。何を考えているか不明だが、好機。このままあの陣を破る」
その綱成の発言にこたえず、黄備えは無言で綱成のあとに従い、そのまま綱成と共に突撃した。
「怯むな、こらえろ。いずれ業正どのが来てくれる」
小幡憲重は虚しく思いながらも兵を励まして、綱成と黄備えの激しい攻撃に必死に防戦をした。
一合、二合と憲重とその陣はよく耐えたが、三合目でついに突破を許した。
憲重はそれまで、業正に対して何度か伝令を飛ばしたが、いずれも「持ちこたえろ」ばかりで、援軍の気配はなかった。
「やってられるか!」
憲重は自兵をまとめ、一路、上州の小幡郷へと帰ってしまった。
以後、小幡憲重と長野家との関係は険悪となり、小幡家はやがて、北条家に帰順することになった。
結果的にだが、長野業正は、本間近江守ら重臣たちにより縦深陣を形成し、綱成と黄備えを疲弊させることに成功した。だが同時にそれは、業正と嫡男・吉業の率いる陣が破られれば、後は山内上杉憲政の本陣を残すのみということも意味した。
しかし業正は意に介さなかった。
「あのような暗君、どうなろうとかまうものか」
実際、自分を破れる武将などろくにいるものか。
ましてや、飢えて弱っており、連戦で疲れているはずの北条綱成などに。
業正は自陣を鶴翼に展開し、敢えて中央を薄くした。こうすることにより、綱成が中央突破を図ろうとしたところを、両翼から挟み撃ちにする策である。
「業正さま、地黄八幡、来ます!」
「うむ。吉業、お前はわしのうしろに」
「心得たぜぇ」
業正は、鶴翼の右端におり、さすがに最前線に立つ度胸は無かったのか、吉業はそそくさとその業正の背後に回った。
「さあ来い」
業正の目に分かるくらいに、綱成の姿が見えてきた。
兵らに弓を射かける合図に、手を上げる。
手を下げる。
その瞬間に。
綱成は、鶴翼の端にいる業正を目がけて、まっしぐらに突っ込んできた。
「なっ、何ッ」
「上州の黄斑、長野業正どのとお見受けする! 覚悟!」
綱成の槍が、業正の胴を狙って、まっすぐに突き出される。
まずい。
これをよければ、うしろの吉業に当たる。
「父上ぇ」
うるさい。
さすがの業正も、この時ばかりは吉業を疎ましく思った。
「しゃらくさい!」
業正は渾身の抜刀で、綱成の槍を払った。
綱成も心得たもので、払われた槍を恐るべき速さで振り下ろす。
「がっ」
さすがに槍の穂先の刃の『平』になってしまったが、それでも業正の頬にしたたかな一撃を与え、業正は落馬した。
「うぬ!」
だが落馬する寸前に、業正は槍の柄の部分を掴み、綱成を引きずり下ろすことに成功した。
「やってくれるのう……」
「…………」
業正と綱成は同時に槍を離し、そして同時に刀を構えた。
その綱成の背後では、黄備えが猛然と業正の陣に襲いかかり、両軍は混戦の体を示していた。
「…………」
「……おい」
業正は、抜け目なく吉業が自分の背後に来たことを気配で確認しながら、対峙する綱成に言う。
「鶴翼の穴の罠を見破り、わしの首を取りに来たことは見事だ。褒めてやろう」
「…………」
綱成は、さきほどから業正の隙を窺っているが、それがなかなか見つからない。
やはり、子を守る親とは、こういうものか。
綱成にとって、父親である福島正成は、今は亡く、育ての父親である北条氏綱も、やはり今は亡い。
少々、うらやましくあるな。
そう綱成が思った時、業正はほくそ笑んで、告げた。
「だが……惜しむらくは、もっと大きな罠を見逃がしていることじゃ」
「……何?」
「ほ。ようやく動揺しおったわ」
業正はわざとらしく、今度は口角を上げて笑う。
「……すでに、倉賀野三河守と倉賀野十六騎、そしてその手勢、河越城に向かわせておる。今ごろは陥ちたかのう?」
「…………」
綱成の視線に力が加わる。
「怖や怖や……さあ、どうする? 舞い戻って城を救うか? この場で討ち取られるか?」
「……どちらでもない」
「何?」
綱成はひそかに手足に力を込める。
「貴殿を破り、山内上杉憲政を倒す。しかるのちに、城を守るまで!」
叫ぶと同時に、全身で前へ。
綱成の突きに、業正がたじろぐ。
「くっ、こやつ!」
業正の刀が綱成の刀を受けとめ、火花が散った。
「押し通る!」
「させるか!」
……こうして、地黄八幡と上州の黄斑の、死闘が始まった。
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そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
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