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後日談 王妃は試練がいっぱいです!
その頃のユカ様は①
しおりを挟む息抜き&フラグ回。
少し内容変更しました→「私が選んだ道は……」削除した部分があります。
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「ギルフォード様、ここからいつだしてもらえるのですか?」
「ん?一生出さないつもりだけど」
返答になるような、ならないようなことをいうギルフォード様に向かってはぁと息を吐く。
ユカ・ルルリックはサンライト王国の侯爵家の長女として生まれた。
自分がしっかりしないとという責任がありピリピリしているのが当たり前。自由な平民に当たってしまうことも何個かあった。羨ましかったのだ。
勉強も頑張ったけどAクラスにとどまるほど。実技もあまり成果がでなくての八つ当たりのようなものだった。
そんな中、公爵令嬢のソフィア・スイート様に出会って私の人生は全て変わったと言えるだろう。
普通のことを言っていたかも知れないが私にこんなに真剣に考えてくれた人なんて初めてだったから。
ただ、アルベルトという皇太子殿下は怖かった。私の考えにいち早く気づいて、怖い顔でにらんでくるor微笑んでくる。あんな恐怖体験は人生で一度きりでしょう。
自分の行動がどれほどひどかったのかを反省した。その日の内に謝りに行った。みんな笑顔で許してくれる人で私はさらになんて悪いことをしたのだろうと罪悪感で胸がいっぱいになりました。
それから変わろうと決めて頑張りました。それには努力が必要だったけど苦にはなりませんでした。
学校を卒業したあと、困ったのは婚約でした。この年でもいないのはさすがにピンチだけど縁談はことごとくお父様が断っているらしい。いつか独り身になるかもしれません。
と、思っていたのはつい最近まで。
私は現在監禁?軟禁されております。王弟であるギルフォード様に。
隣国の王弟であるギルフォード様は王位争いがしたくなくて降りたらしい。理由は面倒くさいかららしい。
銀髪に赤色の瞳をもつ美丈夫。細いが筋肉がほどよくついてる(…前、半裸で風呂から出てきてたから分かる)
そして冒頭に戻る。
「ユカはここから出たいの?」
恐ろしいほど美しい顔は笑顔だが本心から笑ってないように見えた。
「…出たいですわ」
臆せず言ったわけではありませんがちゃんといえましたわ!よくやりました!私!
自分を褒めていると、ギルフォード様はふふっと笑った。
「なんで?外は危険だよ?」
別にユカのことは絶対守るけど、と付け足して言ったことはあまり実感がわきませんわ。
危険?
なにがでしょう?すると急にギルフォード様はもたれてきてびっくりする。
「……ユカには無事でいて欲しいんだ。だけど今更手放すなんて、無理なんだよ…」
あまりにも小さいギルフォードの呟きはユカには聞こえなかった。
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ちょっとお嬢様口調が崩れました。m(__)m
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