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第五章 第二のヒロインが現れた!
縦巻きロール系女子、更正したってよ
しおりを挟むざわざわと騒がしい食堂に凛とした声が大きく響いた。
「こんな所で、何やってるんですの?」
聞いた覚えがある声に、声の発生源に目を向けるとそこには女子の大群がいた。
その、中央にいるのは金髪をしっかり縦巻きロールにしている女性だった。
青色をした目はつり上がっていて冷たい印象を受ける。
その中から二人出てきて左右に移動する。
その場所が自分のポジションだとでも言うかのように。
「貴方、いくらそこの人達に迷惑かかってるかわからないかしら?」
私達に視線を一瞬向けて、その後ヒロイン(電波の方)に向き合う。
「分からないわよ!しかも貴方だってさんざん平民、平民って馬鹿にして、生徒会の仕事増やしてたらしいじゃない!」
「……確かに私は彼らに迷惑をかけていましたし、酷い言葉をかけました。だからこそ、貴方のような人を放ってはおけません!」
「ユカ様は今までの迷惑をかけたであろう人、全員に謝りにいったり、お詫びの品を送ったり、差別している貴族に注意をしたり色々償う為って言ってやったのよ!貴方とは違うわ!」
「そうよ、ユカ様は人の婚約者を奪って愉悦に浸ってる奴とは違うのよ!」
そうだ、そうだと次々と皆が声をあげて言う。平民から貴族まで多くの人物がユカ様(?)を援護する。ずいぶん打ち明けているのか「可愛いのよ!」「愛らしいんだ!」等と男子と女子の声が重なる。
「皆…私の事を許してくれるの…?」
「「「「「「「勿論!!!」」」」」」」
食堂内の半分はそう返事をした。すごい数の人で大きい声だ…。
(どうゆう展開ですか?これ?)
私の心配などよそにユカ様(?)大好き生徒は口々に「好きー!」「結婚してくれー!!」などの言葉を言い、徐々にユカ様(確信)の顔が赤くなっていく。
「皆さんが、わ、私の事を好きなんてもう知ってるんですからね!」
真っ赤な顔を隠すように扇子で顔を隠しながら話すユカ様に会場(食堂)は絶叫。
ツンデレ…恐るべし…!!
もはや、ヒロインなんて皆の記憶に残ってないだろう。なんなのよ!と叫ぶ彼女には誰一人気づいてない。
「もう、良い!帰るわ!」
怒りながら帰るヒロインの事は誰も止めない。どうでもいいのだろう。
そうするとユカ様がこちらに視線を向け、頭を下げてきた。
「申し訳ありません。ソフィア様、アル様、そして生徒会のみなさま」
あの、前にあったプライドが完全になくなっている彼女に驚きが隠せない。
「私は人の気持ちを考えず行動していました。今になって気づく愚かな娘です。貴方達に注意をされて、自分の行動を振り替えるとどれだけ自分が愚かな行動をしていたのかが良く分かりました」
申し訳ありませんともう一度繰り返すと頭をまた、下げる。
後ろから私達からもお詫び…という声が聞こえてくる。
大勢の声が聞こえてくる。
これだけ、彼女が慕われていることが分かる。
「別に良いよ、ユカ様。ね、アル」
「うん、もうこれからはやめてね?」
返す言葉は決まってるじゃん。
これだけ人に好かれるって一種の才能だよ。本当に。
ふふ、と笑うアルと私を見てユカ様は花が綻ぶような笑みを見せた。
食堂が絶叫に包まれるまであと一秒。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お久しぶりです!どくりんごです!
最近、遅れぎみな投稿、申し訳ございませんでした( ノ;_ _)ノ
十八時をオーバーしてしまうことが少々…。頑張っていきたいです。
最近、キャラに癒しがいない……そうだ!ツンデレっ子にしよう!と言う安直な考えで作られたキャラクターです!
皆に慕われてて、ファンクラブもあるユカちゃんは可愛らしいです!
美人だけど、ツンデレだけど笑顔がギャップなユカちゃんを応援してください(*´ω`*)
どうか、いつまでもそのままでいてね……ユカちゃん!(´;ω;`)
そして、四章の人物紹介、出し忘れてたことに気付いたためあげさせていただきました。すいませんm(__)m
是非、見ていただけると嬉しいです!(*´∀`)
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