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第五章 第二のヒロインが現れた!

電波ヒロイン、理解できない…

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 電波ヒロインがやって来た!


 この電波ヒロインちゃんはミレーと言う名前らしい。(自己紹介聞いてないからわかんなかった)
 はっきり言ってこのクラスで既に浮いている。
 王子様を愛称で呼んだり、婚約者がいる男にわざと近づいたり…。馬鹿な他クラスの男子はみごと引っ掛かりました!

 親衛隊のごとく、ずーっと側にいる。あの子のどこが良いか分からないというのがうちのクラスの評価である。

 非常識的な行動は今日もまた…。


「ちょっと良いですかぁ?一緒に食べてくれるお友達がいなくて~」

 たまには食堂を使うことにした今日、その選択は間違っていたと気付いた瞬間だった。

 いつものメンバーと食事をしていると急に甘ったるい、猫なで声が聞こえて来て顔を上げる。また、この女か!

 友達出来ないのは貴方の性格のせいですよ、と教えて上げたい。しかも、後ろの人達が図体でかくて邪魔だよ!
 その人達とご飯食べればいいじゃん!一応友達ではないかもしれないけど(ヒロインからしたら親衛隊とか?)

「ごめんね、僕は友達としか一緒にご飯を食べたいと思わないんだ」

 存外、お前、友達じゃねぇから消えろといったお兄様に対してさすがは電波ヒロイン。

「じゃあ、お友達になりましょう!カイル様!」

 話が通じないとはまさにこの事だ。お兄様も狙ってんのかよ!さすがの兄も愚痴が出そうになり止めようと喉をならしていた。「遠慮しておくよ」なんて言ってお断りしていた。兄強し。

 そしてこの女。一体どれだけ失礼なんだよ!それでも許されているのはこの学校のルールと聖属性だからと言う理由がほとんどだからだ。 馬鹿すぎて時々笑いそうになってしまうのは仕方がないと思う。

「また、貴方なのね!私の逆ハーを邪魔しないでよ!アル様とカイル様の隣にいて図々しいと思わないの!?特に、アル様のこととらないでよね!」

「ぶふっ!」

「っ!なに笑ってんのよ!」

 いつの間にか私に鋭い視線を向けていて言った言葉はアルを取らないでとか…つい、抑えきれず笑っちゃった。
 食堂で私の笑いが合図だったかのように堪えきれず笑う人が続出。それを見て赤面して「もう、良い!帰る」とか言って食堂を出ていった。

 去った後、食堂内は笑い声でいっぱいになった。抑えていた人も笑い初めて食べてるときの話題にする。どんな行動するかと思ってると癇癪起こしたり、急にぶりっ子みたいになったり、面白すぎる。

 しかも、皆のあこがれの生徒会長にまで手をつけるとかさすがにヤバイと話題になった。お兄様は冷たい感じのキャラだから怒りを買うと怖いのに堂々といくとかヒロイン、さすがすぎる。

 
 最近、ヒロインがいっぱい事件起こすから生徒会の仕事が増えてきたんだよな~。
 
 だけどあの子の名前は見ないな。反省したんだろうか。

 金髪の縦巻きロールっ子を思い浮かべた。
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