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第五章 第二のヒロインが現れた!
転入生がやって来た!
しおりを挟む教室がいつもより騒がしかった朝。様子が気になった。シアに聞いてみる。
「シア、なんかあったの?」
「今日、このクラスに転入生が来るんだって!Sクラスに転入して来れるって生徒はどんな人なのか皆、注目してるんだよ!」
「へぇー」
なんでこんな季節(秋)に転入してきたんだろう?おかしくない?
疑問に思うがわざわざ口に出す程でもないので黙々と一人で考えたが答えは出てこない。
担任が入ってきてその後に続いて、転入生が入ってくる。
金色と言うより黄色に近い髪色に薄いピンク色の目をしたロングより少し短い髪の長さは少し幼さを感じられた。
この人を私は知っていた。
(この子、二期のヒロインちゃんじゃん!)
私と事情を知ってるアルだけが青ざめていたことを夢中になって誰も気づいてなかっただろう。
アシュリーさんから聞いていた、[最愛]の続編…二期ができたらしい。大反響したあのゲームは未だに売れているだろうか?
閑話休題。
だけど、そのヒロインが来る年は三年生。病弱なヒロインは病気で今まで魔力の確認などしたことなかったのだが、十七歳の誕生日は珍しく元気でその日初めて魔力判定したんだ。
結果は…聖属性。
彼女はまだ十七歳じゃない。病弱そうでもない。なんか大幅なバグが……
色々考えていたら、彼女の自己紹介が終わったらしく席に座って、といわれていた。するとこちら側にどんどん来て、アルの隣に座った。
アルがニコリと嘘臭い笑みを浮かべると彼女は頬を染めた。
「貴方は誰ですか?」
正面から王子様に名前聞いたぞ!王子の顔ぐらい覚えろ!嘘臭い笑みを浮かべたアルをみてずっと頬を染めているが何がそこまで貴方を赤面させるんですかぁ~?
なんかムカつくな
「僕はアルベルト・サンライト。一応この国の第一王子だよ」
「ええぇぇーー!!王子様だったんですか!?知りませんでした!」
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椅子に頭をぶつけていたがっている彼女は数秒後、顔を真っ赤にして私を睨んできた。そして指をさしてきた。
「なんであんたがアル様の膝の上にいんのよ!私が助けてもらうはずでしょ!意味分かんない!」
意味分かんないのはお前だよ!とSクラスの誰もが思っただろう。しかもアル様とか親しみすぎだろ!身分関係なくそれはダメだよ!
アルと私は顔を見合わせてうなずいた。出来るだけ近づかないどこうと、。
そして、私は思った…。
この子、電波ヒロインだ!!
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