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第四章 十五歳になりました。さぁて、乙女ゲームの始まりです!
いい加減、我慢の限界です!
しおりを挟む授業開始のチャイムがなる。今頃、皆は授業なのだろうか?そんなことを考えるほどこの生徒会の仕事はつらかった。
「「はあぁぁぁ」」
ながーいため息が口から出ても気にすることはなくなってきた。この生徒会室はアルと私の二人だけだ。
理由は簡単。
アルと私の分の仕事が終わってないからである。
自分の仕事は自分で片付ける制であり助けたらその人の助けにならないとも言われている。サキは助けようとしてくれたがお兄様につれていかれた。
馴れている三年生メンバーと二年生メンバーは怒涛の勢いで終わらせ私たち一年生は今日の分の仕事を終わらせるため躍起になっている。
残すと明日に響くからなんとしてでも終わらせる。覚悟をきめて頑張って作業していく。
お兄様恨む…
この仕事…。一日たてば増えるのだ。トラブル、なんか色々な結果、相談という名の悪口……
もう、面倒なんだけど!!
お兄様と違ってソフィアちゃんは怒りっぽい性格なんです!優しくなんてありませんから!
そもそも、トラブルが起きなかったら良いんじゃないか、悪口言われるようなことがなければ仕事の量は減るだろうか。いつも同じような人の名前が乗ってるし…
強めの注意ぐらい…しても良いよね?
いい加減、我慢の限界です!
私とアルは動き出した。
★☆★
「……ち、誰にいってますの?平民のくせに!!」
絶対こいつだーー!!
アルと目を合わせてこくりとうなずくと大きい声を出してる女子生徒に近づく。
金髪を縦巻きロールにした気の強そうな人だった。
「貴方達は平民なのですから…「すいません、少し良いですか?生徒会です」
私たちの仕事を減らすため、その行動はやめさせてもらうぞ!
「なんですの!私の言葉を遮らないでちょうだい!貴方達、私を注意できるような存在なのかしら?
生徒会だからってなに?あのサキとかいう平民と同じで平民かもしれないじゃない」
はい、馬鹿確定~!私の事知らないとか馬鹿確定したよね。しかも、公爵令嬢のこと平民とかいったぞ。普通に不敬だ。しかも、サキを馬鹿にしたし。
さすがにアルは知ってるだろうから私だけで出てこなくてよかった。
アルに目配せして出てきてもらう。
「アルベルト殿下!!こんな…「僕の婚約者のことをたくさん貶してくれたね。たかが侯爵を父にもつ君が…よく公爵令嬢を貶せたものだ」
「…えっ?」
こんなところにどうかしたのですか?という言葉を言いたかったのだろう。
こちらを向いてきた女子生徒(名前、覚えてない)に冷たくにっこり笑っておく。アルの得意技である。侯爵令嬢なのに公爵令嬢に喧嘩売るのはさすがに馬鹿すぎ。
「この学校は身分を気にせず平民と貴族が仲良くなれるような…そんな学校なんだ。
君は学校のルールを守らず、ずっと学校を困らせた問題児だ。ちゃんとルールを守りなさい」
アルがきっちり終わらせた。これで安心だ。さぁ、仕事に戻ろう。
「もしも、身分が絶対の学校になったのなら君は僕たちより身分が下でその上僕たちにたてをついたんだ。とっくに不敬罪で捕まってるよね?」
今度こそ、彼女は顔を真っ青にして尻餅をついた。
もう、終わりで良いよね?目を合わせて許可をとると許可が下りたので転位魔法を使う。
そこに残ったのは青ざめた顔の女子生徒とその女子生徒に突っかかれた平民の二人だった。
「ちゃんと反省してくれるかな」
「それは分からないな」
「面倒だからさっさと反省してほしい」
「はぁ、仕事始めるかー」
二人の会話が授業中、生徒会室から聞こえた。
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