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第四章 十五歳になりました。さぁて、乙女ゲームの始まりです!
入学式、恥ずかしいですお母様!
しおりを挟む予約してませんでした!
すいませんm(__)m
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「一年生代表、アルベルト・サンライト」
「はい」
一年生の首席として堂々とした……ようにみえるアルはきっとビックリしている気持ちを隠すのに忙しいだろう。
ぐすっ、ぐすっと泣いたような声が聞こえてくる。
恥ずかしながらお母様の嗚咽だ。
入学式にゲストとして合法的にきて私を驚かせもした。笑顔で手を振ってくるしすごく心臓ばくばくしてた。お父様も一緒に来て泣いてないけど感動したように私を見てくる。
来て数秒後、私の初めての制服姿を見たからなのかだーっと涙を流して以来ずっと泣いている。もう、恥ずかしいよ!
しかも陛下も王妃様も来て学校は大変そうにしてた。かわいそうだな。
ニコニコしてアルを見ている陛下たちにアルは心底びっくりしただろう。国のトップが見に来るはずがないと思ってたらまさかの登場。
アルは驚愕を私は羞恥を隠し、入学式を過ごした。
(ちょっと落ち着いてきたかも)
アルの挨拶?みたいなものが終わってやっとのことで意識が戻ってくる。ヤバイ、何もアルの話、聞いてないわ。だけど今は寝たい気分。帰ったら寝よ。
「生徒会長、カイル・スイート」
「はい」
(はああぁぁ!!??)
驚きの声はなんとか出さずにすんだがもう限界である。お兄様って生徒会長設定だった!忘れてた!
「…いしますね」
お兄様が言葉を締めくくった辺りで意識が戻り、入学式に出た意味なかったな、なんて考えるとお兄様がこちらに目があってニコリと微笑まれた。
「「「「「っっ!!!」」」」」
どの女子かも分からないあるいは男子も入るかもしれない不特定多数の人々の息をのむ音が聞こえてきてさすが貴族だなと感心する。
はしたない事はしないとは凄いなと感心する。
ただ女子の数人が耐えきれず倒れてしまったので早めに入学式を終わらせて解散となった。
(お兄様の笑顔の破壊力は凄まじい。戦闘力にすらなりそう。何万だろ)
元々攻略対象の兄はクール系のイケメンなので笑顔は珍しいのだ。クールな人が笑顔で可愛いってギャップ萌えするという要素が十分に入っているキャラである。
今日の予定はもう終わったため、寮へ足を運んでいる。アルは陛下と王妃様と話をするために今はいなくて先に行っててって言われた。
私のお父様とお母様はもう帰った。泣きながら…。
絶対変人だと思われてる。
自分の部屋に入って風呂に入る。疲れを癒したかったから。体がぽかぽかしてベッドにうもれると眠気が急激に襲ってくる。
(今日は疲れたな、色々あった一日だ)
そのまま本能のまま眠っていった。
太陽が出てる真っ最中だと(つまり昼と)いうことを忘れて。
そしてぐっすりと眠りましたとさ。
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