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第三章 魔法は必須科目です!
魔法と従者と聖女様。
しおりを挟む手をつなぐとアシュリーさんの手からなにかが流れ込んでくる。魔力の通っている場所に流れ込んでくる。
魔力が押し出されるって感覚に近くて、少しびっくりしたけどすぐに慣れた。
魔力の場所がより鮮明にわかるって感じかな。アルは少し汗をかいていた。
数分後に手を離してきたアシュリーさんは驚いたように私を見た。
「びっくりした~。なんでこんなに魔力がすんなり通っていくの?止まらなかったよ。普通止まってそれを押し出す訓練だからね」
アシュリーさんは本当にびっくりしたように伝えてくる。
確かに普通の五歳児じゃ無理だよ。
てゆうか、私の半年って数分と変わらないんだ。
地味にショックを受けていると今度はアルの方向を向いた。
「アル君も凄いね、まだ一年しかたっていないのにすんなりいったよ。本当に凄いね。誰かにこうゆうことしてもらったの?」
「あっ、あのパルマにやってもらってっ」
アルは照れくさそうに汗をぬぐってこたえた。パルマっていったい…
「王子!タオルを持ってきました。これでふいてください」
「ありがとう、パルマ」
そのかおを見てハッと息をのむ。
青色の髪にそれと同色の青色の目、体は鍛えてあって好青年に見えるその顔はあのフラグに関係する…いや、そのイベントを引き起こすアルを裏切るあの従者だった。
乙女ゲームより現実は残酷だった。アルは優しそうな目で彼を見つめ彼もアルを可愛い子供でも見るような目で見ていた。
これだけを見ると彼はアルを殺そうとする人には見えなかった。
この人は本当にあの従者なのか、そんなことを考える。アルは幸せそうにして彼と会話をする。私はアルの幸せを望んでいる。頭の中でぐるぐると疑問が回り眉間に皺がよっていく。
「はーい!じゃあ今日はここまで。思ったより皆が相当すごかったから今日はやることがありません!明日用意してきますね~」
おっとりした声で今日の解散を告げるアシュリーさんを前にため息をつく。
一から考え直さないと。
肩をおとしている私にアシュリーさんは肩をトントンとたたいてきた。
「ソフィアちゃん、少しいいかしら。聞きたいことがあるのよ」
ニッコリと笑うソフィアさんはなにかを唱えたら一瞬にして景色がかわった。
白、白、白。
白いだけの空間だった。
そこにはなにもない。
ここは多分魔法による異空間。
私とアシュリーさんの二人だけが静かにたたずんでるだけだった。
アシュリーさんがおもむろに口を開く。
「ソフィアちゃん、貴女は前世の記憶がありますか?そしてこの世界についてどこまで知っていますか?」
真剣な表情でアシュリーさんは私を見てきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
展開がはやすぎてついていけてないかたへ。(最後らへんのみ)
ソ「(ゆううつ)」
ア「少しいい?」
ソ「ここ異空間?」
ア「前世の記憶ある?( ・`д・´)」
ソ「ふぇ?(゜д゜)」
分かりにくくてすいませんm(__)m
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