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第二章 まさかの乙女ゲーム世界!
皇太子殿下とのお茶会 3
しおりを挟むもはや貴族令嬢の意地なんて欠片もないソフィア。果たして本人は気づいているのか…!!
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そのあと、少し時間がたち、やっと我にかえったソフィアは即座に慌てて謝罪を繰り返すとアルベルトは慌てて「いいよ」と止めてくる。
(アル君、完璧過ぎない?)
ソフィアがそう思ってもしょうがないと思えるほどアルベルトは完璧だった。
所作は勿論のこと気遣いやソフィアの失礼な態度を笑って許してくれる。
(こりゃゲームのソフィアがこの王子様に執着するのもうなずける)
あの乙女ゲーム[最初の出会いは最悪だった]通称[最愛]ではこのアルベルト・サンライトというキャラクターはメインキャラクターであり前世の私の推しというものだった。
この王子は何かと過去が重い感じになっているため悲壮感がものすごい。
アル君は五歳のころあの魔力発現判別機能がついている水晶をさわったところ水晶が三色に輝いたらしい。
赤色、水色、そして黄色に。
周囲は当然放ってくれない。婚約話の量が今までの倍以上を軽く超え他国からも見合いの話が来るほどに発展した。周りが見ているのは自分にある属性だけ。父と母は何も言わない。メイドや執事はその力を恐れて近寄らない。
そんな七歳の時、自分自身を見てくれる信頼している従者が彼にいた。しかしそんな従者は他国の間者であり彼を成長する前の幼い状態で七歳の誕生日に殺そうとする。だが、奇跡的にたすかった。
それ以降彼は人を信じれなくなったがヒロインと出合い…
みたいな感じのストーリーだった。
だからこの静かな王宮はまさに今この子が悲しんでいる何よりの証拠になるのだ。
「皇太子殿下、悲しんでいますか?」
私の口から出た言葉はそんな言葉だった。ただ思ったことがポロリと出てなにも着飾らないで出た言葉。
アル君は一瞬動揺を見せたが直ぐに笑顔に戻り悲しい顔を隠す。
「なんで?なにも悲しくなんてないよ、僕は幸福な人間だ」
まるで仮面を被ったように張り付けた笑みで笑うアル君を見ても私の口は止まらない。
「嘘なんてつかなくていいんだよ。悲しかったら悲しいって言えば良い。泣きたいんなら泣けば良い。きっと私たちは婚約する。王家が三属性持ちを手放すことなんてあり得ない。私は貴方が良い。私の前では泣いて良いんだよ」
前世から思ってた。もしも私がこの世界に行けたのならこの子を救ってあげたいって。話しかけていく度に私の瞳からは涙が落ちていき、彼もまた涙を流していた。
「なんで?なんで誰も僕を見てくれないの?どうして僕はこんな思いをしなくちゃいけないの?愛されちゃいけないの?」
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いきなりすぎて作者もびっくり((((;゜Д゜)))
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