悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)

どくりんご

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第二章 まさかの乙女ゲーム世界!

皇太子殿下とのお茶会 2

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 皆さまのおかげでお気に入り数が3000をこえれました!本当にありがとうございます!これにちなんで第二章の区切りがついたあたりになにかの番外辺を入れさせていただきます!
 本当にありがとうございます!(*´ω`*)

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 サラサラとした黒色の髪が風で揺れている。この目の前のいまからお茶会する少年をじっとみる。因みにもうメイドは下がったためいない。

 じっと見ていることに気づいたのか皇太子殿下…アル君が首をかしげてこちらをみる。そんなことにも気づかないぐらいソフィアはこの状況に混乱していた。


 (ヤバイ、ここって乙女ゲームのせかいだったの!?てか、顔小さ!目でか!え、可愛!なにこの子、人類レベルじゃもはやないよね!?)

 この世界がただの異世界ではなく乙女ゲームの世界だと知り、前世の推しが目の前で首をかしげて私に目線をおくってくるのだ。破壊力が半端ない。

 ここで叫ばなかったのはソフィアが、『貴族令嬢』としての意地を見せたからとしか言い様がない。
 

 改めて目の前のアル君…皇太子殿下をちらりとみる。私が挙動不審な動きをしているからかオロオロしていて、心配していることがよくわかった。

 (ヤバイ!ショタ、ショタなの!?別にショタコンじゃなかったはずだけど、今ならその気持ちがわかるわ)

 「お茶会を、始めましょうか」
 
 これ以上失態しないようにと心がけてお茶会スタートの言葉を言う。するとホッとしたように息を吐くアルベルトがおもむろに席をたつ。

「改めて自己紹介するね、僕はアルベルト・サンライト。この国の第一王子として生まれたものだよ」

 少しはにかみながら自己紹介したアルベルトは私に一礼し、また座った。

 (なにそれ、ちょー、可愛いんですけどー!)

 ソフィアは既にアルベルトにメロメロだった。こんな可愛い生物生まれて初めてみたなーと思うほどに。また自分も自己紹介するために席をたつ。

「先ほどからのご無礼、誠に申し訳ありませんでした。改めて自己紹介させていただきます、ソフィア・ス…!?」

 (ヤバイ、もしかして私、この乙女ゲーム世界の悪役令嬢!?嘘っ!こんなことありえる!?)

 自己紹介してる最中に自分の名前を言ってそれに驚いて気づいたソフィアは端から見るととても間抜けであるといえる。
 自己紹介している最中に急に言葉を止めて驚愕したような顔でこちらをジーっと見ているのだから。

 これにはアルベルトもびっくりしたようでアルベルトもまたソフィアを見る。

 二人ともがお互いを驚愕したような顔をしてみつめあうという変な構図が出来上がった瞬間だった。
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