悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)

どくりんご

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第一章 異世界転生ってやつですよね!?

五歳の誕生日パーティー 後

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 これって一体どうゆう状況?

 目の前にはテーブルの上に置かれてある透明な綺麗な水晶。周りからはものすごく注目されている。
 お父様はこちらを見て、話しかけてくる。
 これってさ私が…

「ソフィー、水晶に手をあててごらん?」

 おぉ、シンクロした!考えてることが。
 とりあえずこの水晶に手をあててみればいいってことね。了解!あてたらなにが起きるのかな?なんの意味があるんだろ?

「ソフィー、何も起きなくても気にしないで。そもそもこの年からなんでやるかもわからないし。やるんだったら七歳位でいいと思うんだよ。私は」

 なんかぼそぼそとお父様が呟いてきた。つまり何も起きなくてもいい。むしろ起きない方が正解ってこと?難しくてよくわからん!
 こんな幼い子供(精神年齢大人)に言われても困っちゃうよ!
 
 みんなが「さぁ!」という顔でみてくる。
 期待の目を私に向けないでほしい。
 お父様はなにもないほうが良い的なこと言ってたけど他の人達はそうでもないみたい。プレッシャーに負けて私はゆるゆると水晶に近寄った。

 それにしても本当にきれいな水晶だなって思う。なんかキラキラして見えるのは何かの錯覚かな?と信じたい。水晶は透明なのに。
 なんか知らないけど面倒なことだと私の直感?第六感?がいってる。


 なんか嫌なことが起きそうだけど…
 えぇーい!女(子供だけど)は度胸!
 ソフィア・スイート、いっきまーす!

 なんて大袈裟なこといってるけど水晶にそーっと手をあてるだけである。
 勢いもなんにもなかったわ。

 私の手を水晶にあてると水晶が光輝いた。とてつもなく強い光で慌てて眼を閉じる。そのあと、比較的光が収まったため、ゆっくり、ゆっくりと眼を開けていく。

 そこでみたのは黄色、水色、緑色の三つの色が輝いていてとても幻想的だった。あの透明だった水晶は今では華やかな色合いで輝いている。

「綺麗…」

 何も反応が起きませんように…なんてこの時だけは忘れていた。忘れさせてしまうような衝撃がここにあった。ソフィアだけでなくこの時誰もがこの光景に目を奪われ思考を奪われた。

 しかし次第にハッとし意識を取り戻す。周りがザワザワとうるさくなる。ソフィアがそのことに気づいたのは周りがザワザワして数分後ぐらいだ。

『何事もありませんよーに!』
『面倒なのは嫌だからね!?』

 ………。


 フラグ回収、おめでとう…?

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