悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)

どくりんご

文字の大きさ
上 下
7 / 61
第一章 異世界転生ってやつですよね!?

五歳の誕生日パーティー(のその前)

しおりを挟む


 夕方になり、パーティーの準備が始まってきた。

 メイドさん達が忙しそうにしているため自室に戻った。部屋の光景を見て口がひきつる。広い部屋が小さく見える程のプレゼントの数に。

 お父様、お母様、お兄様の関係者から私や公爵家とお近づきになりたいという家等から物凄く届くのだ。
 特に一番困るのが…

 王家から。

 高価なの!物凄く!壊したりしたらなんか怖いし、五歳が持って良いものじゃないと思うな!?


 なんかもう、いらない…。





 そして一番嫌な時間がやってきた。
 着付けだ。



「ソフィア様は今日の主役なんですからちゃんと着飾らないと。このドレスなんてソフィア様にぴったりですよ!」

「カナエ~、凄く重いんだよ、ドレスって。しかも宝石がちりばめられてるドレスなんてこけて割れちゃったらどうするのよ~」

「こけなければ良いんですよ」



 確かにこの顔美人だと思うけど、周りが美形いっぱいで自信がつかないんだよ。
 私にそのドレス似合う?

 

 私と話をしながら着付けを進めているカナエは凄いな~なんて考えて時が流れるのを待った。




「よし、完成です!」

 
 
 ドレスは瞳の色に合わせた淡い水色のドレスで小さい宝石がちりばめられている。
 髪はおろして少しカールさせてあり胸元には水色のでかい宝石が輝いている。

 このネックレスは王家からもらったものでありそれに合わせてドレス等を考えたといっても良いほどだ。


 重いんだよな、このドレス。

 部屋がノックされてカイルが入ってくる。そして思いっきり目元が垂れ下がる。

「ソフィー、とっても似合ってるよ。まるで妖精みたいだ」

 お兄様がべた褒めしてくる。けどお兄様だって…と隣の兄を見る。


 服は黒をベースにネクタイ等にちょっとした青色をいれてるみたいな感じで、闇の貴公子的な感じ!

 とにかく凄い美形ってこと。
 それなのに婚約者いないんだよ。我が家はそういうのには厳しくないからね。

 だけどカナエとお兄様が一緒にいると凄くお似合いでドキドキする。


 閑話休題それはともかく

 パーティーはもう始まっている。今から主役の登場だ。

 エスコートはお兄様。お父様とお母様はもう会場だ。

 何事もありませんよーに!面倒なのは嫌だからね!?


「スイート公爵令息、公爵令嬢、入場!」

しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました

宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。 しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。 断罪まであと一年と少し。 だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。 と意気込んだはいいけど あれ? 婚約者様の様子がおかしいのだけど… ※ 4/26 内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。

【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう

蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。 王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。 味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。 しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。 「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」 あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。 ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。 だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!! 私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です! さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ! って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!? ※本作は小説家になろうにも掲載しています 二部更新開始しました。不定期更新です

悪役令嬢に仕立て上げられたので領地に引きこもります(長編版)

下菊みこと
恋愛
ギフトを駆使して領地経営! 小説家になろう様でも投稿しています。

貴方誰ですか?〜婚約者が10年ぶりに帰ってきました〜

なーさ
恋愛
侯爵令嬢のアーニャ。だが彼女ももう23歳。結婚適齢期も過ぎた彼女だが婚約者がいた。その名も伯爵令息のナトリ。彼が16歳、アーニャが13歳のあの日。戦争に行ってから10年。戦争に行ったまま帰ってこない。毎月送ると言っていた手紙も旅立ってから送られてくることはないし相手の家からも、もう忘れていいと言われている。もう潮時だろうと婚約破棄し、各家族円満の婚約解消。そして王宮で働き出したアーニャ。一年後ナトリは英雄となり帰ってくる。しかしアーニャはナトリのことを忘れてしまっている…!

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

マルフィル嬢の日々

夏千冬
恋愛
 第一王子アルバートに婚約破棄をされてから二年経ったある日、自分には前世があったのだと思い出したマルフィルは、己のわがままボディに絶句する。  それも王命により屋敷に軟禁状態。肉襦袢を着込んだ肉塊のニート令嬢だなんて絶対にいかん!  改心を決めたマルフィルは、手始めにダイエットを始めた。そして今年行われるアルバートの生誕祝賀パーティーに出席することをスタート目標に、更生計画を開始する! ※こちらはアルファポリス様、小説家になろう様で投稿させて頂きました「婚約破棄から〜2年後〜からのおめでとう」の連載版です。タイトルは仮決定です。

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。

なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。 本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!

処理中です...