悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)

どくりんご

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第一章 異世界転生ってやつですよね!?

なにこれ!?完全に異世界じゃん!

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 改めて、私の名前はソフィア・スイートというらしい。「ソフィア様はスイート公爵家の長女なんですから!」
と、前メイドさんに言われた。公爵家ってことは本当に異世界なんじゃって思った。

 赤ちゃんに言われてもわかんないのに一生懸命喋るメイドさんを観察するぐらいしか楽しみが何もない。なにをやればいいの?


 この(推定)異世界に産まれて、だいたい半年のとき、わたしの母親のメイドが誤って紅茶をこぼしてしまった。茶髪のメイドさんが顔を青く染めている。

「すいません!!奥様!」


 メイド達は慌てて謝罪を重ねた。顔は青くなっている。連帯責任ってやつ?それとも同僚の行いに謝罪してるだけ?前者だな。

「別にいいわ。熱いわけでもないから火傷はしないし安心して」


 多分、わたしの母親は高い立場に立っている人だ。だが驕らないその姿勢はとても素晴らしかった。美人は心も美人ってか。

 (将来わたしもあんな風な大人になりたいな)


「……」


 母親がなにかを呟いたとたん床が一瞬で綺麗になった。
これは魔法と言うやつなんだろうか。心なしか興奮してくる?

 メイドが慌てて御礼の言葉を口にする。

 だが、その言葉を手で制する。

「別にいいわ。貴方達だけで片付けるのは大変でしょうから」





「さすが奥様!貴族で私達のために魔法を使ってくれる人は少ないのに!」


 ボーッとしていて気づかなかったけど、もうすでに夜中だった。

メイド達の会話で目?が覚めた。

 きゃあきゃあ言って話を弾ませてるメイド達はわたしの驚きの顔に気づいてない。


 待って待って待って!今このメイド『魔法』っていったよね?



 これってさ、これってさ、




 完全に異世界じゃん!
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