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小学校編
結婚六カ年計画 16-2
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2017年7月17日 月曜日。10時05分。
私はリース院長先生と左右さんとの三人で開店直後のアースビルに入る。
地上8階地下3階の大型ビルで、各階ごとに様々な系統のアパレルがあり昔から陸宮地方の中心である美田園市でファッションの最先端はが集う場所として有名だ。
院長先生と一緒に居るのは嬉しいけど、家族連れに見られるのは複雑な気分である。
「あっ、モーモのLianちゃんだ!」
「こんにちはー、家族でお買い物ですか?」
買い物に来ていた、三人の中学生位の女の人に声を掛けられる。
moomの読者さんだ。
ありがとうございます。
頑張りますから応援よろしくお願いします。
頭をぺこりと下げて、左右さんや院長先生の評価を下げない様に礼儀正しく対応する。
「わぁー、まだ小学生なのにとても礼儀正しい!」
「かわいー!」
褒められるコトは悪い気がしないけど、いつの間にか他に数人女の人が集まってきて少し恥ずかしい。
その中のひとりの方が聞いてくる。
「お父さん達も美形だね! 家族なの?」
一瞬、考える。
ここではいと答えるのが最も無難だけど恐らく広まる可能性もある。
それに、嘘を吐くと言うコトは潜在的なリスクを孕むコトにも繋がり、いつどこで爆発するか分からない。
良し、此処は正直に答えよう。
「私、小さい頃に両親が亡くなり3月まで孤児院に住んでたんです。
その孤児院でお世話になったのが此方の院長先生で、義理の父親として私を暖かく迎えて頂いたのが此方のパパです。
ふたりとも血は繋がっていませんが、本当の両親の様に私に優しくして下さいます」
丁寧に説明すると数人のギャラリーから驚きの声が上がる。
好印象に捉えてくれたらしく、涙組みながら頑張ってね、応援してるねと皆さんは私の手を握る。
そして折角の買い物の邪魔になると言い彼女達はそれぞれ去って行った。
ふう、と一息つくと院長先生が私の頭を撫でる。
「嬉しいわ、梨杏。私も貴女を本物の娘の様に思ってるの」
左右さんは何も言わず少し涙汲む。優しい。
「ねぇ、左右さん。私達、結婚して本当の家族になりましょうか?」
なんだってー?
一瞬、心が温かくなったかと思うと院長先生は突然左右さんへの誘惑。
左右さんは困惑しながらも照れており、私は頬をぷくりと膨らませる。
「冗談だとしても非常に光栄ですが……、
今は、梨杏ちゃんと多くの時間を過ごすコトが一番大切です。
僕自身の恋愛よりもこの子の成長を感じる事に夢中なんです」
一瞬、嬉し過ぎて目の前が真っ白になる。
左右さんがそこまで私のコトを想ってくれるなんて幸せだ。
今の言葉……一字一句違わずに忘れない。
少し表情に出ていたらしく、院長先生が私を見て可愛くウィンクした。
その後、買い物が終わり、昼食を食べて楽しい一日を過ごす。
でも院長先生が左右さんの前でGカップあると店員さんにわざと伝えた時は、正直むっとした。
☆新規計画達成項目
・2017年7月17日 左右さんは私に夢中です。
私はリース院長先生と左右さんとの三人で開店直後のアースビルに入る。
地上8階地下3階の大型ビルで、各階ごとに様々な系統のアパレルがあり昔から陸宮地方の中心である美田園市でファッションの最先端はが集う場所として有名だ。
院長先生と一緒に居るのは嬉しいけど、家族連れに見られるのは複雑な気分である。
「あっ、モーモのLianちゃんだ!」
「こんにちはー、家族でお買い物ですか?」
買い物に来ていた、三人の中学生位の女の人に声を掛けられる。
moomの読者さんだ。
ありがとうございます。
頑張りますから応援よろしくお願いします。
頭をぺこりと下げて、左右さんや院長先生の評価を下げない様に礼儀正しく対応する。
「わぁー、まだ小学生なのにとても礼儀正しい!」
「かわいー!」
褒められるコトは悪い気がしないけど、いつの間にか他に数人女の人が集まってきて少し恥ずかしい。
その中のひとりの方が聞いてくる。
「お父さん達も美形だね! 家族なの?」
一瞬、考える。
ここではいと答えるのが最も無難だけど恐らく広まる可能性もある。
それに、嘘を吐くと言うコトは潜在的なリスクを孕むコトにも繋がり、いつどこで爆発するか分からない。
良し、此処は正直に答えよう。
「私、小さい頃に両親が亡くなり3月まで孤児院に住んでたんです。
その孤児院でお世話になったのが此方の院長先生で、義理の父親として私を暖かく迎えて頂いたのが此方のパパです。
ふたりとも血は繋がっていませんが、本当の両親の様に私に優しくして下さいます」
丁寧に説明すると数人のギャラリーから驚きの声が上がる。
好印象に捉えてくれたらしく、涙組みながら頑張ってね、応援してるねと皆さんは私の手を握る。
そして折角の買い物の邪魔になると言い彼女達はそれぞれ去って行った。
ふう、と一息つくと院長先生が私の頭を撫でる。
「嬉しいわ、梨杏。私も貴女を本物の娘の様に思ってるの」
左右さんは何も言わず少し涙汲む。優しい。
「ねぇ、左右さん。私達、結婚して本当の家族になりましょうか?」
なんだってー?
一瞬、心が温かくなったかと思うと院長先生は突然左右さんへの誘惑。
左右さんは困惑しながらも照れており、私は頬をぷくりと膨らませる。
「冗談だとしても非常に光栄ですが……、
今は、梨杏ちゃんと多くの時間を過ごすコトが一番大切です。
僕自身の恋愛よりもこの子の成長を感じる事に夢中なんです」
一瞬、嬉し過ぎて目の前が真っ白になる。
左右さんがそこまで私のコトを想ってくれるなんて幸せだ。
今の言葉……一字一句違わずに忘れない。
少し表情に出ていたらしく、院長先生が私を見て可愛くウィンクした。
その後、買い物が終わり、昼食を食べて楽しい一日を過ごす。
でも院長先生が左右さんの前でGカップあると店員さんにわざと伝えた時は、正直むっとした。
☆新規計画達成項目
・2017年7月17日 左右さんは私に夢中です。
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