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小学校編
結婚六カ年計画 12
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2017年6月13日 火曜日。午前10時20分。
3時間目の授業。今日はプール開きである。
前の学校にはプールなんて無くて、近くの川で泳いでいた。
なので、生まれて初めてのプールである。
更衣室で学校の指定水着に着替えプールサイドに移動すると、既に相田先生が居た。
院長先生程ではないけど水着の上からでも分かる位に胸が大きく、男子が戸惑っている。
毎日牛乳を飲んでいる私だって、皆より発育が良いしきっと先生位大きくなる筈だ。
準備運動を終えてゆっくりとプールに入る。
二人組になってバタ足をするコトになった。
「梨杏ちゃん、一緒に組もー!」
「うん!」
夕花(ゆうか)ちゃんが真っ先に私の所へやってくる。
彼女は私の一番の仲良しの友達で何回か家にも遊びに来ている。
とても元気で明るく、一緒に居るだけで楽しくなるので私も夕花ちゃんが大好きだ。
******
「夕花ちゃん、バタ足上手になったね」
「梨杏ちゃんが教えてくれるからだよー」
互いに向かい合って両手を繋ぎ、片方が水面に顔をつきながらバタ足、もう片方が立って補助を行っている。
夕花ちゃんはずっと泳げなかったと聞いてたけれど、呑み込みが早いので少しアドバイスをすればすぐに泳げる様になりそうだ。
「息継ぎは、苦しくなる前……余裕がある時にすると良いよ」
「うんっ! 次は梨杏ちゃんだね!」
水面に顔を付け、ゆっくりと底を蹴り上げる。
力まず、足をまっすぐに延ばしばたばたと足を上下させた。
夏になったら、左右さんと一緒に泳ぎたいな。
「わぁ、梨杏ちゃん上手ー。水飛沫があまり立ってないのに押されるもん」
「ふふっ、有難う」
小休憩なので一度プールサイドに上がり、夕花ちゃんと腰を下ろした。
すると、どこか視線を感じる。男子達だ。
私はちょっと恥ずかしくなった。
去年から胸が膨らみ始めたからだ。
すると……。
「こらーっ、馬鹿男子! 変な目で梨杏ちゃんをみるなー!
先生、あいつらが――」
夕花ちゃんが男子に向かって叫ぶと相田先生が気付き、近付いてくる。
先生が来る方が友達の目の毒になる気もするけど助かった。
男子達が怒られると先生が来た。
「全くもう、仕方がない子達ねぇ。
また変な目で見られたらすぐに先生を呼んでね!」
そう言って先生は、他の泳げない子に呼ばれて指導へ向かった。
ふぅ、と私は安心し胸をなでおろす。
「夕花ちゃん、ありがとう!」
「良いの、梨杏ちゃんは友達だから! 困ったらいつでも言ってね!」
頼る。
少なくても同じ位の年の子に頼るコトなんて今まで無かった。
その必要が無かったからだ。
「うんっ、そうするね」
私に、この先もずっと親友であると呼べる人が出来た瞬間だった。
☆新規計画達成項目
・2017年6月13日 夕花ちゃんと親友になった。
3時間目の授業。今日はプール開きである。
前の学校にはプールなんて無くて、近くの川で泳いでいた。
なので、生まれて初めてのプールである。
更衣室で学校の指定水着に着替えプールサイドに移動すると、既に相田先生が居た。
院長先生程ではないけど水着の上からでも分かる位に胸が大きく、男子が戸惑っている。
毎日牛乳を飲んでいる私だって、皆より発育が良いしきっと先生位大きくなる筈だ。
準備運動を終えてゆっくりとプールに入る。
二人組になってバタ足をするコトになった。
「梨杏ちゃん、一緒に組もー!」
「うん!」
夕花(ゆうか)ちゃんが真っ先に私の所へやってくる。
彼女は私の一番の仲良しの友達で何回か家にも遊びに来ている。
とても元気で明るく、一緒に居るだけで楽しくなるので私も夕花ちゃんが大好きだ。
******
「夕花ちゃん、バタ足上手になったね」
「梨杏ちゃんが教えてくれるからだよー」
互いに向かい合って両手を繋ぎ、片方が水面に顔をつきながらバタ足、もう片方が立って補助を行っている。
夕花ちゃんはずっと泳げなかったと聞いてたけれど、呑み込みが早いので少しアドバイスをすればすぐに泳げる様になりそうだ。
「息継ぎは、苦しくなる前……余裕がある時にすると良いよ」
「うんっ! 次は梨杏ちゃんだね!」
水面に顔を付け、ゆっくりと底を蹴り上げる。
力まず、足をまっすぐに延ばしばたばたと足を上下させた。
夏になったら、左右さんと一緒に泳ぎたいな。
「わぁ、梨杏ちゃん上手ー。水飛沫があまり立ってないのに押されるもん」
「ふふっ、有難う」
小休憩なので一度プールサイドに上がり、夕花ちゃんと腰を下ろした。
すると、どこか視線を感じる。男子達だ。
私はちょっと恥ずかしくなった。
去年から胸が膨らみ始めたからだ。
すると……。
「こらーっ、馬鹿男子! 変な目で梨杏ちゃんをみるなー!
先生、あいつらが――」
夕花ちゃんが男子に向かって叫ぶと相田先生が気付き、近付いてくる。
先生が来る方が友達の目の毒になる気もするけど助かった。
男子達が怒られると先生が来た。
「全くもう、仕方がない子達ねぇ。
また変な目で見られたらすぐに先生を呼んでね!」
そう言って先生は、他の泳げない子に呼ばれて指導へ向かった。
ふぅ、と私は安心し胸をなでおろす。
「夕花ちゃん、ありがとう!」
「良いの、梨杏ちゃんは友達だから! 困ったらいつでも言ってね!」
頼る。
少なくても同じ位の年の子に頼るコトなんて今まで無かった。
その必要が無かったからだ。
「うんっ、そうするね」
私に、この先もずっと親友であると呼べる人が出来た瞬間だった。
☆新規計画達成項目
・2017年6月13日 夕花ちゃんと親友になった。
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