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「…え、何っ…ひぅ!」

「何って、コレ、今から花音に挿れるんだよ」

視線を下に向けると、赤黒くビキビキと血管の浮き出た男根の張り出した先端が陰核に擦り付けられて勝手に喘ぐ。グプ、と先端がほんの少し中に埋まり花音は慌てて首を振る。

「待ってゴム付けてない!」

「?付けねぇよ、さっき言っただろ。絶対逃げられないようにするって…孕めば俺から逃げないだろ?」

「え…やっ、ダメっ!」

澱んだ目をして言う彼は本当に花音が知ってる葛城だろうか。花音が呆然としてるうちに生身の剛直がミチミチと隘路を押し広げ中に捩じ込まれていく。ヌチヌチ、とゴムを隔てて無い粘膜同士が擦れ合う生々しい水音が結合部から聞こえる。

「あー…花音のナカ、熱くて気持ち良い…ぬるぬるして、俺のに絡みついてくる…」

恍惚とした表情の葛城と対照的に花音は青ざめて、今にも泣きそうだった。かつての、別れを告げる前の花音なら葛城との子を欲しがったかもしれない。が、今は違う。子供が出来ても誰も幸せになれないのに、何故葛城はこんなことをするのか。意味が分からない。

「や、やだぁ、ぬいて…」

「抜かねぇって…ここ、俺の精液で一杯になるまで止めないからなっ…!」

いきなりガツンと突き上げられ、花音は喉を逸らし視界に星が散った。それだけで達した花音は埋め込まれた陰茎を食い締め、葛城も熱い吐息を漏らしながら目を閉じ感じ入っている。下腹部は大きすぎるものを受け入れたせいでパンパンに膨れて、形をなぞるように葛城の大きな手が触れた。

「もうイッた…?俺も、すぐ出そうっ…」

「やだっ、れんっ…!」

「っ…ここで名前呼ぶなよっ」

苛立ったように声を荒げた葛城は花音の左脚を持ち上げた。右脚だけで身体を支えている不安定な体勢だが、そのせいで陰茎が奥まで刺さり花音は身悶える。さっきと違うところに当たって気持ち良い、ゴム越しでは感じられない陰茎の太ささと熱さを直に感じて気持ち良い…。背の高い葛城の剛直はかなり大きく、普段は花音に負担をかけないようにしていたが、ゴリゴリと容赦なく襞を血管の浮き出た陰茎で抉られると凄まじい快楽が襲ってくる。

(おっきい…あっつい…)

それでも葛城のことは受け入れられず、譫言のように「嫌い…大っ嫌い」と繰り返す。葛城の顔が傷ついたように歪むとドロリと暗い目で花音の顔中に口付けた。

「そうかよ…でも身体の方は違うみたいだな…さっきから吸い付いて、中出しされたいって強請ってる」

ブンブンと首を振ると「強情」と呟くと顎を掴み無理やり下を向かされる。

「ほら、ちゃんと見ろ。誰に犯されてるか…これから誰に孕ませられるか」

グチュ、とテラテラと蜜で光る赤黒い陰茎が引き抜かれ花音の眼前に突きつけられる。なんて淫らな光景だろう、と花音は目を逸らそうと首を振るも許してもらえない。ヌチヌチと見せつけるように陰茎を埋め込まれ、身悶え涙すら流す花音に上を向かせ視線を合わせるとドチュン、と子宮口を思い切り突き上げられた。確実に絶頂させようと、弱い箇所を的確に擦り抉ってくる。

「あぁぁっ!っやぁっ!…あぅ!」

断続的に達し続けている花音は泣き喘ぎ、葛城は背中をドアに打ち付けないようギュウギュウと抱き締める。強引に犯してるくせに、付き合ってた時みたいな抱きしめ方だ。

(やだ、こんなの、やだぁ)

声すら出なくなった花音が心の中で嘆くと外からカツン、カツンと靴音が聞こえここが玄関だと思い出す。

(っ!…誰かが通る…!)

玄関先で抱かれて、淫らに喘いでいるとバレたら…想像すると勝手に蜜壺がうねり剛直を締め付けられ、葛城も呻いた。彼は花音の耳元でこう囁く。

「…今締まった、誰かに聞かれると思って興奮した?」

「ち、違うっ」

「お前、乱暴にされた方が好きみたいだしな?今度からもっと強引に抱いてやるよ」

今度なんてない、と反論しようとするが喉が引っかかって声が出ない。

(望んでるの、こんな風に意思も無視されて抱かれることを…あり得ない、絶対)

自分のことが信じられず言葉を失う花音。葛城は何も言わない花音を容赦なく突き上げ追い詰めていく。達しすぎて意識が飛びそうだが、その度に葛城の責めによって引き戻される。花音も限界だが、葛城の方も歯を食い縛り指が食い込むほど腰を強く掴む。確実に射精するために腰を振り奥を張り出した亀頭で擦り上げられた。

「…っ、そろそろ、イキそうっ…射精すからなっ…くっ!」

だめ、やめてという訴えは掠れて彼の耳に届かない。彼が喉を逸らしブルブルと震え、埋め込まれた陰茎からビュルルルル、と勢いよく熱いものが胎の奥に放たれる。思わず腰を引く花音だが、グイと引き寄せられ腰を押し付けられた。

「逃げんな…まだ、出てる」

グリグリと射精してる陰茎を奥に擦り付けられ、花音はか細い声で喘ぐ。吐き出された精液の量は多く、結合部からポタ、と溢れ彼のズボンにシミを作る。

「…溢れてる…勿体無いから、ちゃんと飲めよ…」

「あ、あぅ…」

虚ろな目で子種を注がれる花音に「…可愛い」と
またも暗い瞳で囁きながらちゅ、ちゅ、と口付ける。

中に出された…。

絶頂に押し上げられ、戻って来られなかった花音は胎の中を満たす子種に血の気が引いてくる。花音と対照的に葛城はうっとりとした顔で見つめ満足そうに呟く。

「あー、めっちゃ出た…マジで孕むかもな」

「…最低、嫌い…」

犯され中に出された花音は涙目で葛城を睨むが、寧ろ彼は恍惚とした表情で口元だけで笑う。

「…嫌い、ね。良いよ、今は身体だけで。俺は花音のこと好きだから、子供が出来ても出来なくても大事にする…もう絶対別れるなんて言わせない…花音だって、こんなことされたら他の男じゃ満足出来ないだろ…」

仄暗さを纏う声で囁かれながら、全く萎えてない陰茎でグチャグチャと蜜壺をかき混ぜられ、気持ちよさと…沸いてくる怒りでポロポロと花音は涙を流す。あまり泣いたことない花音の変貌に流石に驚いた葛城はギョッとした。

「…何で泣くんだよ…そんなに俺のこと嫌いかよ」

悲痛に顔を歪め、葛城も泣きそうな声で呟いた。花音はひっく、ひっくと泣きながら喉が掠れているのも忘れて、叫ぶ。

「す、好きって嘘言わないでよ、ほ、他の子とホテル行って、セ、セックスしたくせにっ!」

「…は?」

目をぱちくりとさせ、呆然とする葛城。そんな彼の様子に花音の中の怒りの炎に油が注がれた。

「強姦魔、クソ野郎、他の子に手出しても、あ、あんたのこと嫌いになれなかったから、何も言わずに別れたのに、何なの本当ふざけんなっ…」

「待て待て待て、何言ってるか分からない」

困惑する葛城は急にまともになり、立たせたままの花音から陰茎を抜き取り敢えず下着を履かせてそのままリビングに連れて行った。25になったのに子供みたいに泣く花音に葛城は優しくキスをして宥めてくる。少し落ち着いてきた頃を見計らい、こう切り出した。
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