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11話

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「…悪い、やり過ぎた」

「自覚、あったんですね」

私が必要以上に嫌がった(ように見えた)からだろう。声音がしゅん、としてる。初心者にはキャパオーバーだったせいで、大袈裟に反応してしまったところもある。恥ずかしかったのは事実だが、嫌だったわけではない。

「…制服着た瑠衣が俺の下で喘いでる、と思ったら我慢が」

「制服…」

頑なに脱がさなかったのには理由があったようだ。

「想像の何倍もいやらしかった」

「…先生私で抜いてたんですか」

先生の口ぶりから、当たりをつけて問うと黒髪がピクンと動いた。動揺しているようだ。

「あのさ、もうちょっとオブラートに…ああそうだよ。好きな奴が目の前にいても絶対手出せないなら、そうするだろ」

2年間、そんな素ぶり一切見せなかったのに。私は平静を装って訊ねておきながら、内心かなり驚いていた。

「卒業式の日、襲いそうと言ってましたけど。もしかしてそれ以前も…」

恐る恐る訊ねると、白状して吹っ切れたのか堂々と言ってのけた。

「無邪気に距離詰めてくる時は、正直押し倒してやろうかと思ったわ」

私の脳裏には2年間の記憶が次々蘇る。確かに、人目がないからと少々距離が近すぎたことはあったかもしれない。だが決してベタベタしていたわけではない。その程度の距離ですら、そんなことになっていたとは。

「…何か、ごめんなさい」

取り敢えず謝った後、「でも、良かった」と付け加えると首元に埋まった黒髪が動き、背中に回していた手を外し私の両肩の横に付いて身体を上げた。先生に見下ろされている体勢だ。

「良かったって、何が」

「先生、私でその気になるんだって分かって安心したんです」

「…は?」

何故か平素より低い声を発した先生。また姿勢を低くしたと思ったら。

「っっ…!」

下腹部にゴリ、と硬くて熱いものをグリグリと押し付けられた。さっきから時折当たってはいたが、こうもあからさまに押し付けられると否応なく意識してしまう。そういった知識だけは豊富な私は先生の今の状態を理解し、顔が瞬時に熱くなる。先生は涼しげな表情に熱を孕んだ目で私をじっと見つめながら、フッと笑う。

これは私の心配が杞憂だったという確固たる証拠だ。

「…要らん心配だな。瑠衣の制服姿見た時から反応してたし、もう痛いくらい勃ってるんだけど?」

「わ、わかりま…んっ、押し付けないで…っ」

敏感な所から少しズレた場所を熱いもので刺激されると、それだけで腰が揺れてしまう。これが自分の中に挿入ってきたら…そんなはしたない妄想をして下腹部が甘く疼いた。そして私が何を考えてるかなんて先生にはお見通しだった。

「もしかして、これ挿入られるの想像した?」

意地悪そうに目を細めた先生に問われるが、素直に認めるわけにはいかず首を振った。

「し、してない」

「嘘つけ、さっきから腰揺れてるぞ。それに今までで一番エロい顔してる」

自分がどんな顔をしてるかなんて分かるわけがない。けど、何となく想像は出来た。きっと物欲しそうな、はしたない女の顔をしているのだろう。

誤魔化そうとしても先生にはすぐバレてしまうと分かっていた。だからそこまで抵抗することなく、「し、してまし、た」とプルプル震えながら認めた。すると何故か先生が固まってしまった。え、どうしたんだろうと心配になったが突然先生に抱き上げられて全部吹き飛んでしまう。

「え?せ、先生」

困惑した私を所謂お姫様抱っこをしている先生は…とても真剣な表情、そして情欲を湛えた瞳で見下ろしていた。私の胸もキュン、と高鳴った。

「…可愛い事言うから我慢出来なくなった。ベッド行くぞ」

私の意思を確認するのではなく、決定事項だと言わんばかりに断言された。先生の余裕無さを物語ってるようで、興奮して下腹部がまた疼く。私が先生をそうさせているだと思うと、自分の中の女としての欲が満たされる気分だ。

私の答えを聞く事なく、顔中にキスしながらリビングの隣の寝室に移動した。







ゆっくりベッドに降ろされると、手早く制服と下着を剥ぎ取られて一糸纏わぬ姿にされる。ご丁寧に制服はシワにならないように畳んでくれた。

間接照明だけで照らされている寝室は薄暗く、先生に私の身体はぼんやりとしか見えていないはず。いずれ目が慣れてしまうが、明るい中で裸を見られるよりマシだった。

先生はまだきっちりと服を着ていた。私だけ裸なのは不公平。私は身体を起こすと先生のシャツのボタンに手をかけてプチプチ外し始める。

「脱がしてくれるのか、積極的」

揶揄われたけど無視する。人のシャツのボタンを外したことがないから思いの外手間取るし、やはり緊張して上手くボタンを外せない。漸く外し終わると先生が勢いよくシャツを脱ぎ捨てる。先生の上半身はムキムキというわけではないが程よく筋肉が付いていて、腹筋も薄ら割れている。初めて見たわけではないのに、状況のせいか見ていると身体が昂ってきてしまう。

ドキドキして、直視できず視線を下げる。するとズボンの上からでも分かるほど存在を主張しているものが視界に入り、またも勢いよく顔を逸らした。その様子を見て先生がクスクスと笑っている。居た堪れずに身を縮こませる私を優しくベッドに押し倒し額にキスすると、起き上がってベッドサイドに手を伸ばし、中から何か小さい袋を取り出す。

あ、あれ…それが何なのか分かった私の顔は更に熱を持ち始め、紅潮してしまう。

先生がカチャカチャとベルトを外し、前を寛げると勢いよく何かが飛び出してきた。それを見た瞬間、私は固まった。

赤黒く全体的に膨張し、ピキピキと血管が浮き出ていて先端は何かで濡れている。完全に勃ち上がり…臍に届きそうな程反り返ったは昂りは目視しただけでも大きいのが分かる。そして私の腕くらいの太さがあるような…。ひっ、と喉から変な声が漏れた。

こんなの人の身体に入るの?いや無理でしょ絶対。身体真っ二つに裂ける気しかしない。極限まで細めた目でそれをじっと見るという私の奇行に、流石に恥ずかしいのか先生に上擦った声で「あんま見るな」と言われた。慌てて目を逸らすと、そっぽを向いて訊ねる。

「…あの、それ…凶器ですか」

「人の体の一部を凶器扱いするなよ…まあ俺人より大きいらしいから…先に謝っとく。痛いことしないって言ったけど、ちょっとは痛い思いさせる」

でしょうね、初めてでこんなの受け入れて痛くないわけがない。恐怖心が芽生えてくる。けれど、やっぱり無理と言うつもりはなかった。この状態の先生にそんな仕打ちは酷だ。先生は誕生日まで待つつもりだったのに、余計なことをして煽ったのは私。そもそもの発端が怖気付くわけにはいかない。

よし、と決意が少しだけ固まった私の足に先生が手をかけ…ガバリと大きく開かれた。え?何故?

「あと何回かイッとくか?その方が後で楽だから」

「え、は…ひゃぁぁ!!」

膨れ上がった陰核に吸い付かれ、蕩けた蜜壺を指でぐちゃぐちゃにかき混ぜられると私は呆気なく絶頂した。達したばかりでも容赦なく攻められ続けて、髪を振り乱して泣き喘ぎ続けた。

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