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13話
しおりを挟む「リゼットが可愛すぎて全然萎えない、もう一回だけ付き合ってくれ」
訊ねておいてリゼットの返事を聞かずに、お尻を掴んで左右に広げると、勃ち上がったもので一気に貫かれた。
「あああっ!」
リゼットは涙と汗を飛び散らせながら啼き叫ぶ。さっきの体勢と剛直が違う角度で当たって別の快感が生まれる。気持ちよくて、喉からは悲鳴みたいな声しか出なくなった。テオドールは背後から抱きしめながら左胸を揉みしだいて、ガツガツと腰を打ちつけてくる。リゼットを気遣う余裕は完全に消え失せて、そそり立ったもので奥を突かれる度にぎゅーっと締め付ける。
暴力的な快感は寧ろ辛いなんて初めて知った。逃れたくても腰を掴まれているためどうにもならない。挙句に貪欲に快感を求めるリゼットはテオドールのモノが気持ちいいところに当たるように腰を振り始めた。何て淫乱、昨日までの自分が見たら泡を吹いて倒れるだろう。テオドールは背中に口付けて舌を這わせながら
「リゼット本当淫乱だな、自分から腰振って。可愛くて仕方ないよ」
低く甘い声で囁かれ胸を掴んで揉みしだかれるともう耐えられない。リゼットはみっともなく泣きながら絶頂した。続いて精を吐き出した直後、リゼットの顎を強引に掴んで後ろを向かせ散々貪られて赤くなった唇にしゃぶりついた。するとまた中にいるテオドールが硬さを取り戻す。キスに溺れながらリゼットは恐怖で息を呑んだ。
2度も射精したのにテオドールはリゼットの中から抜いてくれないし萎えてもいない。今度は仰向けにひっくり返され、腰を持ち上げられると膝を跨いで向かい合う形で腰を下ろされた。埋まったままの剛直が突き刺さり声を出せずに悶える。もう、抵抗する気力はなくされるがまま。
「やっぱり顔見ながらの方が良いな」
何て熱に浮かされた瞳で宣いながら下から激しく突き上げてくる。もう数え切れないほど達してるのに、全く解放してくれない。足腰に力が入らないし頭はボーッとして思考力は碌に残ってない。なのに本能が快楽だけを求めているので中はテオドールに絡みつくし、蜜は溢れるのでシーツは蜜とリゼットが飲み込め切れなかった白濁液でグチャグチャだ。
もう無理、許してと訴えても「苦しい?ごめんな」と謝る癖に突き上げるスピードは増していく。中はテオドールの出したモノで一杯だし、抽送されすぎて感覚が残っていない。いっそ意識を飛ばしたら楽だろうに、意識が遠のきそうになると両胸を揉みしだかれ唇を吸われて現実に引き戻される。身体に力が入らず胸をテオドールに押し付ける形になってしまい興奮したように息を吐きながら、いやらしく乳房を捏ねられ乳首をクニクニと苛められる。気持ちいい、苦しい、けど気持ち良い。快楽で涙を流しながら譫言のように繰り返す。「硬くなったここ抓る度に中締まるな…リゼットの身体どんどん淫らになっていく、たまらない…っ」と恍惚とした表情でリゼットを見上げた。彼を見下ろすのは新鮮だ、激しく突き上げる度額に浮かんだ汗が飛び散る様は酷く艶っぽい。
リゼットを気遣うことなく好き勝手に身体を貪っている癖にキスは酷く甘い。ちゅ、と濡れた音を立てながら唇を喰み強引に舌を挿し込んで思い切り中を舐め回すキスがリゼットは好きだ。それをされるとリゼットはうっとりと陶酔した表情になり、当然のように舌を絡めて唾液を啜ってしまう。我ながら単純だが、キスされると怒りも何処かに飛んで行ってしまうし、もっとして欲しいと首に腕を回して強請る。突き上げられながら息をするのも忘れて互いの唇を貪っていると唐突に目の前が真っ白になって全身が痙攣した。同時にテオドールが最奥に白濁液を吐き出してぎゅっとリゼットを抱き込む。
それからトドメに2回。壁に手をついて立たされて後ろから、次は横向きに寝かせ、左足を大きく開かせて秘所を丸見えにされた状態で何の躊躇いもなくズプリと貫かれた。何度も何度も好きだ、可愛い、愛してると囁かれて全身ドロドロに溶かされたリゼットの中に精を吐き出した後収まっている剛直がやっと萎えた時、リゼットは泣いた、歓喜で。
乱暴に抱いてしまうことをテオドールは危惧してきたが、そっちのほうがマシだったかもしれない。まさか5回も貫かれ、揺さぶられるなんて。身体や力が入らない。あの薬はとんでもない、どんな人間も絶倫にしてしまう劇薬だ。作成者を見つけ出して調合方法を破棄しなければ、と心に決めた。
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