12 / 32
12話
しおりを挟むテオドールは舌で涙を舐め取り、腰を引いて突いた後グリグリと先端を擦り付ける。開きっぱなしの口から涎と喘ぎ声が止まらない程、リゼットは奥を刺激されるのが好きだと気づく。その度に軽く絶頂するので淫らにテオドールを締め付けてしまう。端正な顔を歪ませて射精感に耐える男の顔は目眩がするほど色っぽくて、興奮してまた彼に絡み付く。
「リゼットは処女の癖に淫乱すぎるだろ、俺の搾り取るつもりか?」
腰を振りながら、耳に舌を挿し入れて嬉しそうに囁く。リゼットは耳も弱い、蕾と一緒に良いところを突いて抉られればもう駄目だ。射精を促す程の力でテオドールを締め付けて高みへと昇らされる。自分ばかり絶頂させられるのも不公平なので、リゼットも耳に齧り付いた。
「テオドール様も童貞なのに、腰振るのうますぎ。本当は経験あるんじゃないですか?」
わざと嫌味を言って煽ったけど、「もしかして嫉妬?」と喜ばれて中のテオドールがまた大きくなった。求めていたものが得られたから、両脚でテオドールの身体にしがみついて腰を押し付けた。
「淫乱なの、テオドール様のせいですよ」
「俺が上手いのもリゼットのせいだ」
至近距離で囁き合いながら、唇に吸い付いた。舌を絡めながら腰を打ちつけるスピードを早める。テオドールを美味しそうに咥え込んで、蕾を揺さぶれるとリゼットの目の前に無数の星が散った。精を一滴残らず搾り取る勢いで剛直を締め付けられるとテオドールも呻き声を上げて達した。
ドクンと脈打った剛直から熱い飛沫が放たれた。奥まで熱いモノで満たされていく感覚に、達したばかりの身体が敏感に反応する。テオドールはピッタリと腰を押し付けて、溢れないようグイグイと腰を回す。リゼットの中は注ぎ込まれたものを貪欲に飲み込もうといやらしく蠢いている。
中に出された後で避妊していなかったことを思い出す。後で事後避妊薬を飲めばいいか、と考えるのを辞めた。出したものがリゼットの奥の奥に注がれるまで、テオドールは唇を塞ぎ続けて唾液を擦り合う。やがて全部注がれたようで唇を解放された。熱を孕んだ瞳で見下ろしながら
「リゼット、愛してる」
と愛の言葉を送られたので「私も愛してます」と囁くと、収まっていた屹立がみるみる硬さを取り戻した。ん?と困惑しているとズルリと引き抜かれて、彼の形に開いた孔から白濁液が垂れてくる。薄らと血が混じっており、自分が純潔を失ったことを確認しているとテオドールに身体をうつ伏せにされた。
テオドールに腰を掴まれてお尻を突き出す体勢にさせられる。後ろからテオドールがお尻を撫でて、もう片方の手でクパ、と孔を広げられた。恥ずかしいところが何もかも丸見えでリゼットは枕に顔を埋めながら悶えた。
「あ、何これ、恥ずかしいから嫌だっ…」
テオドールはお尻に口付け、白濁液が垂れている孔に一瞬だけ舌を挿し入れた。「不味い」と呟くと
「恥ずかしい?大丈夫、俺しか見てないし、お尻桃みたいにピンク色になってて可愛い」
後ろを振り返るとお尻を掴んだテオドールが優しい声とは結びつかない、ギラギラとした欲情を湛えた瞳で孔をじっとりと凝視していた。いつのまにかトラウザーズを脱ぎ捨てており、彼も全裸だった。恥ずかしくて、達したばかりなのに蜜が溢れて内腿を伝ってシーツにシミを作る。
48
お気に入りに追加
404
あなたにおすすめの小説
冷酷無比な国王陛下に愛されすぎっ! 絶倫すぎっ! ピンチかもしれませんっ!
仙崎ひとみ
恋愛
子爵家のひとり娘ソレイユは、三年前悪漢に襲われて以降、男性から劣情の目で見られないようにと、女らしいことを一切排除する生活を送ってきた。
18歳になったある日。デビュタントパーティに出るよう命じられる。
噂では、冷酷無悲な独裁王と称されるエルネスト国王が、結婚相手を探しているとか。
「はあ? 結婚相手? 冗談じゃない、お断り」
しかし両親に頼み込まれ、ソレイユはしぶしぶ出席する。
途中抜け出して城庭で休んでいると、酔った男に絡まれてしまった。
危機一髪のところを助けてくれたのが、何かと噂の国王エルネスト。
エルネストはソレイユを気に入り、なんとかベッドに引きずりこもうと企む。
そんなとき、三年前ソレイユを助けてくれた救世主に似た男性が現れる。
エルネストの弟、ジェレミーだ。
ジェレミーは思いやりがあり、とても優しくて、紳士の鏡みたいに高潔な男性。
心はジェレミーに引っ張られていくが、身体はエルネストが虎視眈々と狙っていて――――
媚薬を飲まされたので、好きな人の部屋に行きました。
入海月子
恋愛
女騎士エリカは同僚のダンケルトのことが好きなのに素直になれない。あるとき、媚薬を飲まされて襲われそうになったエリカは返り討ちにして、ダンケルトの部屋に逃げ込んだ。二人は──。
【R18】騎士団長は××な胸がお好き 〜胸が小さいからと失恋したら、おっぱいを××されることになりました!~
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
「胸が小さいから」と浮気されてフラれた堅物眼鏡文官令嬢(騎士団長補佐・秘書)キティが、真面目で不真面目な騎士団長ブライアンから、胸と心を優しく解きほぐされて、そのまま美味しくいただかれてしまう話。
※R18には※
※ふわふわマシュマロおっぱい
※もみもみ
※ムーンライトノベルズの完結作
【R18】いくらチートな魔法騎士様だからって、時間停止中に××するのは反則です!
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
寡黙で無愛想だと思いきや実はヤンデレな幼馴染?帝国魔法騎士団団長オズワルドに、女上司から嫌がらせを受けていた落ちこぼれ魔術師文官エリーが秘書官に抜擢されたかと思いきや、時間停止の魔法をかけられて、タイムストップ中にエッチなことをされたりする話。
※ムーンライトノベルズで1万字数で完結の作品。
※ヒーローについて、時間停止中の自慰行為があったり、本人の合意なく暴走するので、無理な人はブラウザバック推奨。
【R18】国王陛下はずっとご執心です〜我慢して何も得られないのなら、どんな手を使ってでも愛する人を手に入れよう〜
まさかの
恋愛
濃厚な甘々えっちシーンばかりですので閲覧注意してください!
題名の☆マークがえっちシーンありです。
王位を内乱勝ち取った国王ジルダールは護衛騎士のクラリスのことを愛していた。
しかし彼女はその気持ちに気付きながらも、自分にはその資格が無いとジルダールの愛を拒み続ける。
肌を重ねても去ってしまう彼女の居ない日々を過ごしていたが、実の兄のクーデターによって命の危険に晒される。
彼はやっと理解した。
我慢した先に何もないことを。
ジルダールは彼女の愛を手に入れるために我慢しないことにした。
小説家になろう、アルファポリスで投稿しています。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる