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12話

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テオドールは舌で涙を舐め取り、腰を引いて突いた後グリグリと先端を擦り付ける。開きっぱなしの口から涎と喘ぎ声が止まらない程、リゼットは奥を刺激されるのが好きだと気づく。その度に軽く絶頂するので淫らにテオドールを締め付けてしまう。端正な顔を歪ませて射精感に耐える男の顔は目眩がするほど色っぽくて、興奮してまた彼に絡み付く。

「リゼットは処女の癖に淫乱すぎるだろ、俺の搾り取るつもりか?」

腰を振りながら、耳に舌を挿し入れて嬉しそうに囁く。リゼットは耳も弱い、蕾と一緒に良いところを突いて抉られればもう駄目だ。射精を促す程の力でテオドールを締め付けて高みへと昇らされる。自分ばかり絶頂させられるのも不公平なので、リゼットも耳に齧り付いた。

「テオドール様も童貞なのに、腰振るのうますぎ。本当は経験あるんじゃないですか?」

わざと嫌味を言って煽ったけど、「もしかして嫉妬?」と喜ばれて中のテオドールがまた大きくなった。求めていたものが得られたから、両脚でテオドールの身体にしがみついて腰を押し付けた。

「淫乱なの、テオドール様のせいですよ」

「俺が上手いのもリゼットのせいだ」

至近距離で囁き合いながら、唇に吸い付いた。舌を絡めながら腰を打ちつけるスピードを早める。テオドールを美味しそうに咥え込んで、蕾を揺さぶれるとリゼットの目の前に無数の星が散った。精を一滴残らず搾り取る勢いで剛直を締め付けられるとテオドールも呻き声を上げて達した。

ドクンと脈打った剛直から熱い飛沫が放たれた。奥まで熱いモノで満たされていく感覚に、達したばかりの身体が敏感に反応する。テオドールはピッタリと腰を押し付けて、溢れないようグイグイと腰を回す。リゼットの中は注ぎ込まれたものを貪欲に飲み込もうといやらしく蠢いている。

中に出された後で避妊していなかったことを思い出す。後で事後避妊薬を飲めばいいか、と考えるのを辞めた。出したものがリゼットの奥の奥に注がれるまで、テオドールは唇を塞ぎ続けて唾液を擦り合う。やがて全部注がれたようで唇を解放された。熱を孕んだ瞳で見下ろしながら

「リゼット、愛してる」

と愛の言葉を送られたので「私も愛してます」と囁くと、収まっていた屹立がみるみる硬さを取り戻した。ん?と困惑しているとズルリと引き抜かれて、彼の形に開いた孔から白濁液が垂れてくる。薄らと血が混じっており、自分が純潔を失ったことを確認しているとテオドールに身体をうつ伏せにされた。

テオドールに腰を掴まれてお尻を突き出す体勢にさせられる。後ろからテオドールがお尻を撫でて、もう片方の手でクパ、と孔を広げられた。恥ずかしいところが何もかも丸見えでリゼットは枕に顔を埋めながら悶えた。

「あ、何これ、恥ずかしいから嫌だっ…」

テオドールはお尻に口付け、白濁液が垂れている孔に一瞬だけ舌を挿し入れた。「不味い」と呟くと

「恥ずかしい?大丈夫、俺しか見てないし、お尻桃みたいにピンク色になってて可愛い」

後ろを振り返るとお尻を掴んだテオドールが優しい声とは結びつかない、ギラギラとした欲情を湛えた瞳で孔をじっとりと凝視していた。いつのまにかトラウザーズを脱ぎ捨てており、彼も全裸だった。恥ずかしくて、達したばかりなのに蜜が溢れて内腿を伝ってシーツにシミを作る。

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