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9話
しおりを挟むてっきりこのまま抱かれるのかと思いきや、こんな場所で抱かれるのは嫌だろう、と場所を移動すると告げられる。聞き返す暇もなく乱暴に手を掴まれて立ち上がらせると、引きずるように執務室の外へ出る。
時刻は23時近い。夜間警備の衛兵以外には誰も居なくなっている。誰かに見られたら、という懸念は最初から頭の中に存在しない。早く続きをしてもらいたいという期待で、歩く度に秘所が蜜を溢して下着がより湿って重くなっていった。
辿り着いたのは騎士団員専用の宿舎だった。恋人も親しい男も居たことがないリゼットは近づいたことすらない。外観は女子職員用の宿舎と大差はなかった。カンカン、と外付けの階段を駆け上がり手を引かれるまま付いていくとあるドアの前で立ち止まる。ここがテオドールの部屋らしい。もどかしげに騎士服の内ポケットから鍵を取り出すと乱暴に鍵穴に突っ込みガチャガチャと回す。
ドアが開きリゼットを中に招き入れて、閉めた瞬間ドアに身体を押し付けられて乱暴に口付けられた。逃げられないよう太腿の間に足を捩じ込み、グリグリと敏感な場所を膝で刺激されて塞がれた唇からくぐもった声が漏れる。そんなことをしたらテオドールの服が濡れてしまう。嵐のような口付けの合間に「濡れちゃう…」と零すとテオドールは意地悪気な笑みを浮かべて、より強く膝を押し込んできた。ビクビクと痙攣したリゼットはそれだけで軽く達してしまった。崩れ落ちそうなリゼットを抱き抱えたテオドールは頭を撫でてから寝室へと向かった。
移動する僅かな時間も触れていないと耐えられないとちゅちゅ、と軽い口付けを落としながら器用にワンピースのボタンを外し出す。あっという間に臍の辺りまでボタンが外され、グイとワンピースが胸までずり下げられた。
寝室にたどり着くとゆっくりとリゼットを寝台に横たえて、お姫様のように丁重に靴を脱がし結われていた髪も解くと覆い被さる。部屋の灯りは付いておらず、これでは不便だと寝台横のテーブルに置かれた間接照明のスイッチを操作し、一番小さな灯りを付けた。寝台の周りだけ淡く照らされて、互いの顔は良く見えるようになった。
恥ずかしがるリゼットのこめかみに口付け下の肌着も捲り上げると、繊細な白のレースに包まれた胸が露わになる。細身な割に豊満な胸を持つリゼット。初めて目にした双丘を前にテオドールはゴクリと喉を鳴らすと胸を守る下着も一気に捲り上げた。
ぷるんと豊満な胸が外気に晒される。テオドールがまずに見たのはツン、と尖り切っていた先端だ。下は散々可愛がられたが、胸には一切触れてない。にも関わらず、先端は既に弄られ可愛がられた後のように上を向いていた。
「触ってないのに、もう尖ってる。リゼットはこんなにいやらしかったんだな」
じっくりと舐めるように胸を、期待するみたいに尖った果実を凝視されリゼットは羞恥で顔を真っ赤にしてプルプル震えた。
「軽蔑、しますか」
リゼットは淫乱な自分の身体が信じられず、不安に苛まれ恐る恐る訊ねた。テオドールは安心しろ、とばかりに優しい顔で首をふるふると振った。
「まさか、嬉しいに決まってる。俺のせいで君の体がこんなふうになったなんて、寧ろ興奮する」
テオドールは顔を胸に埋め右の先端に吸い付いた。パクリと口の中に含まれた先端を舌先でコロコロ転がし、左の先端は指で摘まれキュッと抓られる。待ち望んでいた甘い刺激にリゼットは「ひゃぁぁ…やっ…!」と歓喜の嬌声を上げて身体を揺らした。カリッと歯で甘噛みして周りをチロチロと舐め、もう片方は痛いくらいに引っ張られる。
テオドールの大きな手のひらにギリギリ収まる大きさの乳房は掬い上げるように、ゆっくり揉みしだかれた。いやらしく彼の手によって形を変える乳房を見ていられなくて、目を瞑ると、ちゃんと見てないと駄目だと言わんばかりに先端をカリカリと引っ掻かれて目を開け自分の胸を嬲っている美しい男の顔をじっと見つめた。リゼットの胸を美味しそうに舐めてしゃぶり、時折絡み合う視線は身体の芯まで焦げてしまう程の熱を宿していて、胎の奥がキュンと疼く。
舌先を先端から離すと、今度は乳房にチリという小さな痛みと共に吸い付いた。何個も白い乳房に赤い花を咲かせると、満足そうに顔を上げた。乱暴に抱いてしまう、と心配していたのにテオドールはリゼットの身体を愛撫し、痛くないように念入りに触れてくれている。チラリと、彼の下半身に目を向けると、とっくにそこは熱を持ってトラウザーズを押し上げる勢いで盛り上がっていた。ドアに押し付けられた時、その前の抱いて欲しいと強請ったリゼットを抱き締めながら唇を乱暴に吸っていた時から、お腹にわざらしく擦り付けられていた。薬が残っているせいもあるが、あれだけ精を出してもテオドールの屹立はリゼットを求めて硬くなっているのだ。興奮しないなんて無理な話だ。
期待してスカートの下はぐちゃぐちゃに濡れ下着が張り付いて気持ち悪いくらいで、早く脱がして欲しい。そんなリゼットの淫らな思考を読み取ったテオドールはスカートをバサリと捲り上げると、下着の役割を放棄している布地を両手を使って引き下ろす。もう、テオドールの目から大事な場所を隠すものはない。その上膝裏に手を入れて足を持ち上げられると、ヒクヒクと蜜を垂らす秘所がテオドールの眼前に晒された。この期に及んで恥じらう気持ちが残っているリゼットは足を閉じようとするが、両手で太腿を押さえつけられて、左右に大きく開かれると何も出来なくなる。じっとりとピンク色の花園を熱の籠った瞳で見られるのは、視姦されているに等しい。
けど全く嫌ではないし、リゼットの中に眠っていた女としての本能が呼び覚まされる心地だった。
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