ひな*恋 〜童顔ひな子の年の差恋愛(ノベル版)

むらさ樹

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あれから7年、経ちました…!(オマケ) 1

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「ひなぁ、今日のご飯はカレーだね」


「うん!
もう少し煮込んだらできあがりだよぉ」



お鍋の中でグツグツと音を立てているジャガイモや玉ねぎなどの野菜たちが、今にもとろけそうになっている。


牛すじ肉もやわらかくなってきたし、完成まで後少しだ。



「それとカレーの付け合わせには、リンゴサラダだよ!」


「ヤッタね!
サンキュー、ひなぁ」


「ひゃあっ//」



喜んでくれるのは嬉しいんだけどね。

慎吾くんに急に背中から抱きしめられて、お鍋の中をかき混ぜているお玉を手放しそうになってしまったよぉぉ。



「俺、もぅチョー大好きっ」


「う、うんっ//」



それがリンゴサラダが好きって言ってるのかどっちなのかはわからないけど、まぁどっちにしても嬉しいので私も照れてしまうのだ。


今日は世間じゃあブルーマンデーと呼ばれる、月曜日。


お休みだった日曜日の翌日というものは、誰だって学校や仕事に行くのがダレちゃうものだよね。



だけど、私や慎吾くんは違うの。


だって私の仕事は週休2日制で、しかも土日に関係なく出勤しているから月曜日だからダレるって事もない。


そして慎吾くんの仕事は月曜日が休みなので、今日はずっと家にいるのだ。



…あ、慎吾くんの仕事は何かって?


それはね、まだ勤めるようになって2年目の理容師さんなんだよ!



「ひなぁ、ご飯の用意はまだいいからさぁ。
それよりも…っ」


「ゎ…っ//」



ギュウッと抱きしめてきた慎吾くんが、鼻を私の髪に埋めた。


このパターン、もしかして…!




「てゆーか、ひなの髪いいニオイ」


「や 安物のシャンプーだよぉっ」


「俺んとこの店で使ってる奴よりも、ずっといいニオイだよ。
だからきっと、これはひなのニオイだよね」


「そう…なのかなぁ…//」



慎吾くんと出会ってから7年が経っちゃったわけだけど、今やすっかり立派な理容師さんだもんね。


あの時は何だかチャランポランしてる感じもあったんだけど、高校を卒業して理容専門学校に進んだのにはビックリしたよぉ。


しかも、どうして美容師じゃなく理容師になろうとしたのか訊いたら、「美容師の方が寿命が短いから」だって。


私にはわかんないけど、でもちゃんと先の事まで考えてたんだって、感心しちゃったんだからっ



「ひなぁ。
ね、……………いい?」


「な なに、が…っ?//」



ギュウッとくっついては私の顔を見上げてくる慎吾くんに、恥ずかしくってわざととぼけたフリをする。

でも本当は、既に胸は熱くドキドキしちゃってるの。



「ひなってばぁ!何って言わなくてもわかるだろ?
ほら、ひなのニオイ嗅いじゃったら、お腹空いちゃったの」


「う、うんっ///」


「だからさ。
…食べてもいい?ひなの事」


「───────っ///」



慎吾くんに食べられちゃうのは珍しい話でもなければ、特別久し振りだというわけでもない。

だけどこうやって抱きしめられながら顔を寄せて訊かれると、やっぱりドキドキ緊張しちゃうのだ。


だってそれはやっぱり、慎吾くんの事をスゴくスゴく好きなんだからって思うんだぁ。


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