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「ええと、では合計5点で、お会計1670円でございます」
「あぁ、はいはい」
リンゴサラダ分も買ってくれた事は嬉しかったけど、それはそれ、これはこれだもんね。
彼からお代を頂くと、私はレジを打ってまたお釣りをレシートと一緒に返した。
「いつもありがとうございます!
またお越し下さいませー!」
「えーっ
ねぇ、そんな急に仕事モードにならなくてもいいだろ?」
「…わたし、仕事中ですけど」
商品もレジ袋に詰めたし、お会計も済ませた。
変な風に冷やかされて調子狂いかけてたけど、コイツと遊んでるわけにはいかない。
私、一応歴とした社会人ですからね!
仕事はちゃんと…
「じゃあさ、仕事じゃない時とか一緒に遊ぼーよ」
「へぇぇ!?」
「それなら、いいんだろ?」
「………………っ!」
遊ぼーよ!
…遊ぼーよ?
遊ぶって、遊ぶって事?←
えっ
それって私、誘われた!?
「あ あの…っ」
うわわっ
どうしよう!
お客さんからそんな声をかけられたのは、これで2回目だ!
いくら何でも、お客さんとそんな関係になるわけには…っ
「ね、明日とか学校ないから俺暇なんだよねっ
昼ご飯とか、ひなは何食べたい?」
って、もう呼び捨てなの!?
ドンダケ馴れ馴れしいんだぁ!
「でも、私………っ」
「大丈夫、俺が奢ってあげるから。
この間のお詫びもしたいんだよ」
「…この間のお詫び?」
意外な言葉に、私はハテ?と首を傾げた。
私、コイツに何かお詫びされるような事があったかしら?
「休みの日なのに、俺の傘の為にずっと待っててくれてたんだってね。
ごめんな。わかってたらもっと早く来てたんだけど」
「ぁ……………!」
あの日ずっと待ちぼうけを食らってた私の事を、田原さんはコイツに話したんだっけ。
じゃあコイツは、その時の事をずっと気にしてくれてたって事…?
「だからさ、明日一緒に遊ぼーよ。
ご飯とか、ダメ?」
「…………………っ」
私の顔を覗き込むように下から見上げた彼は、ニマニマと口元を緩めて笑みを見せる。
だけどそれに対して私はドキドキ胸が鳴り響いて、少しも笑えなかった。
この間のお客さんといい、誘われたって事はこれはナンパ!?
あの時はナンパなんて初めてだったから相当ビックリしたし、まさかあんなおっさん系と一緒に遊びに行くなんてありえないと思っていたので、やんわりと断った。
第一、一緒にカラオケなんて言っておきながら、その後何かされたらと思うと…ゾゾゾ~っ
「この近くって、ファミレスもファーストフードもあるよね。
いいよ、ひなの好きなものなら、何だって奢るから遠慮しなくても」
まさかお客さんと遊びにだなんて…て思ってたけど、あの時はそうじゃなくて単にあのお客さんとが嫌だっただけだ。
「ね、行こーよ。
ひ な ちゃん♪」
だったら今は……私に断る理由なんて、別にない。
なら…………
「……………うん…」
男の子と一緒にランチなんて、初めてだもん。
もちろん興味だって、あるから…っ
「ヤッタね!
んじゃ決まりっ」
「ぁ……はぃ…」
生まれて28年と11ヵ月。
私は、人生初のデートの約束というものをしてしまったんだ…!
「あぁ、はいはい」
リンゴサラダ分も買ってくれた事は嬉しかったけど、それはそれ、これはこれだもんね。
彼からお代を頂くと、私はレジを打ってまたお釣りをレシートと一緒に返した。
「いつもありがとうございます!
またお越し下さいませー!」
「えーっ
ねぇ、そんな急に仕事モードにならなくてもいいだろ?」
「…わたし、仕事中ですけど」
商品もレジ袋に詰めたし、お会計も済ませた。
変な風に冷やかされて調子狂いかけてたけど、コイツと遊んでるわけにはいかない。
私、一応歴とした社会人ですからね!
仕事はちゃんと…
「じゃあさ、仕事じゃない時とか一緒に遊ぼーよ」
「へぇぇ!?」
「それなら、いいんだろ?」
「………………っ!」
遊ぼーよ!
…遊ぼーよ?
遊ぶって、遊ぶって事?←
えっ
それって私、誘われた!?
「あ あの…っ」
うわわっ
どうしよう!
お客さんからそんな声をかけられたのは、これで2回目だ!
いくら何でも、お客さんとそんな関係になるわけには…っ
「ね、明日とか学校ないから俺暇なんだよねっ
昼ご飯とか、ひなは何食べたい?」
って、もう呼び捨てなの!?
ドンダケ馴れ馴れしいんだぁ!
「でも、私………っ」
「大丈夫、俺が奢ってあげるから。
この間のお詫びもしたいんだよ」
「…この間のお詫び?」
意外な言葉に、私はハテ?と首を傾げた。
私、コイツに何かお詫びされるような事があったかしら?
「休みの日なのに、俺の傘の為にずっと待っててくれてたんだってね。
ごめんな。わかってたらもっと早く来てたんだけど」
「ぁ……………!」
あの日ずっと待ちぼうけを食らってた私の事を、田原さんはコイツに話したんだっけ。
じゃあコイツは、その時の事をずっと気にしてくれてたって事…?
「だからさ、明日一緒に遊ぼーよ。
ご飯とか、ダメ?」
「…………………っ」
私の顔を覗き込むように下から見上げた彼は、ニマニマと口元を緩めて笑みを見せる。
だけどそれに対して私はドキドキ胸が鳴り響いて、少しも笑えなかった。
この間のお客さんといい、誘われたって事はこれはナンパ!?
あの時はナンパなんて初めてだったから相当ビックリしたし、まさかあんなおっさん系と一緒に遊びに行くなんてありえないと思っていたので、やんわりと断った。
第一、一緒にカラオケなんて言っておきながら、その後何かされたらと思うと…ゾゾゾ~っ
「この近くって、ファミレスもファーストフードもあるよね。
いいよ、ひなの好きなものなら、何だって奢るから遠慮しなくても」
まさかお客さんと遊びにだなんて…て思ってたけど、あの時はそうじゃなくて単にあのお客さんとが嫌だっただけだ。
「ね、行こーよ。
ひ な ちゃん♪」
だったら今は……私に断る理由なんて、別にない。
なら…………
「……………うん…」
男の子と一緒にランチなんて、初めてだもん。
もちろん興味だって、あるから…っ
「ヤッタね!
んじゃ決まりっ」
「ぁ……はぃ…」
生まれて28年と11ヵ月。
私は、人生初のデートの約束というものをしてしまったんだ…!
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