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身体の上に乗られた私は腕も脚も塞がれたまま、また首筋に唇をあてられた。
汚い唾液でベタベタにされた首筋にゾクゾクっと悪寒が走る。
こんな目に遭うくらいなら…死んだ方がマシよぉ!
ふと視線を床に向けると、さっき南が落としたナイフがあった。
手さえ自由になったら、あれで自分の喉を切ってやるのに。
私には、それすらも出来ないの…!?
「ふ…っ
女なんて何年振りかな。
アイツもいい人質を選んだってもんだ」
「……………っ」
選ぶだなんて、私と強盗さんはたまたまあの場所に居ただけ。
私だって選ぶ事が出来るなら、南なんかより強盗さんを選んだわよっ。
誰からも助けてもらえない状況とわかっている私は、もう言葉も失いただただゆっくりかぶりを振るだけ。
こんな目に遭うくらいなら…誰でもいい、私を殺して!
「………………っ」
首筋は汚く舐められ身体は乱暴に触られ、何の配慮もない何の愛もない、そんな行為を受ける。
そうすると…もしかしたら一番悪いのは自分じゃないかとさえ思えてきた。
あの時、強盗さんの言った通りちゃんと逃げていたら…。
そもそも、あの時間に銀行なんて記帳に行かなければ…。
違う。
就活に失敗したのに、お母さんにウソついて本屋さんに就職しちゃったから…!
何もかもが自分のせいだと思うと、ほんの少し今の状態にも納得さえ出来そうだった。
私が…悪いんだ…。
涙を滲ませながら南の行為に声を殺して耐えていると、急に南は私の身体に全身でバタッと覆い被さってきた。
全身に南が触れ、あまりの不快感にゾクゾクっとする。
「ぃやっ…くっつかないで…ぇっ!!」
振り落とすように身体を激しくよじらせると、南の身体は私の横にずるりと落ちた。
床に倒れた南は、そのまま床に伏せている。
え、何か起こったの…?
状況が飲み込めず私は倒れた南から視線を外し、原因が何か知る為に小屋の中を見渡した。
「…ぁ……」
ぐるりと視線を動かしたその先には、息を切らしながらグッと拳を握り締めている強盗さんの姿があった。
「強盗さん!!」
強盗さんが帰ってきた!
そう思いながら私は身体を起こそうとした時、私の横で倒れた南が頭を押さえながらゆっくり身体を起こしてきた。
「……テメェ…」
南は、私を襲っているところを強盗さんに殴られたんだ。
「…に勝手な真似してんだっ!!」
「うるせぇ!
いきなり殴りやがって…!」
よろよろと身体をふらつかせながら殴られた頭に手を乗せて南は立ち上がった。
南はすぐに床に落としたナイフを拾うと、強盗さんに向けた。
「…それで、ケータイは取り戻せたんだろうなぁ」
「…………」
「何だ、まさか見つからなかったなんて言うんじゃないだろうな!」
「…車自体がなかった。
朝まで待ってみたが、停まる様子もなかったので戻ってきたんだ。
正午までに戻らないと、逃げたと思われるだろ」
うちの本屋さんの店員の車なら仕事が終われば乗って帰るだろうし、翌日が休みなら乗って来ないだろう。
いくらスペアキーでこっそり取り戻しに行くって言ったって、車がなけりゃ取り返せるものも取り返せない。
「フン、俺はちゃんと元の場所に停めたぞ。
それから車がないなんて言ったって、そんなの言い訳にしかならねぇ。
…しょうがないよな。
お前は裏切ったって事で、やっぱり死んでもらうか」
ナイフを持った南は、じりじりと強盗さんに詰め寄った。
そんな…!
強盗さんが南に殺されちゃう!!
汚い唾液でベタベタにされた首筋にゾクゾクっと悪寒が走る。
こんな目に遭うくらいなら…死んだ方がマシよぉ!
ふと視線を床に向けると、さっき南が落としたナイフがあった。
手さえ自由になったら、あれで自分の喉を切ってやるのに。
私には、それすらも出来ないの…!?
「ふ…っ
女なんて何年振りかな。
アイツもいい人質を選んだってもんだ」
「……………っ」
選ぶだなんて、私と強盗さんはたまたまあの場所に居ただけ。
私だって選ぶ事が出来るなら、南なんかより強盗さんを選んだわよっ。
誰からも助けてもらえない状況とわかっている私は、もう言葉も失いただただゆっくりかぶりを振るだけ。
こんな目に遭うくらいなら…誰でもいい、私を殺して!
「………………っ」
首筋は汚く舐められ身体は乱暴に触られ、何の配慮もない何の愛もない、そんな行為を受ける。
そうすると…もしかしたら一番悪いのは自分じゃないかとさえ思えてきた。
あの時、強盗さんの言った通りちゃんと逃げていたら…。
そもそも、あの時間に銀行なんて記帳に行かなければ…。
違う。
就活に失敗したのに、お母さんにウソついて本屋さんに就職しちゃったから…!
何もかもが自分のせいだと思うと、ほんの少し今の状態にも納得さえ出来そうだった。
私が…悪いんだ…。
涙を滲ませながら南の行為に声を殺して耐えていると、急に南は私の身体に全身でバタッと覆い被さってきた。
全身に南が触れ、あまりの不快感にゾクゾクっとする。
「ぃやっ…くっつかないで…ぇっ!!」
振り落とすように身体を激しくよじらせると、南の身体は私の横にずるりと落ちた。
床に倒れた南は、そのまま床に伏せている。
え、何か起こったの…?
状況が飲み込めず私は倒れた南から視線を外し、原因が何か知る為に小屋の中を見渡した。
「…ぁ……」
ぐるりと視線を動かしたその先には、息を切らしながらグッと拳を握り締めている強盗さんの姿があった。
「強盗さん!!」
強盗さんが帰ってきた!
そう思いながら私は身体を起こそうとした時、私の横で倒れた南が頭を押さえながらゆっくり身体を起こしてきた。
「……テメェ…」
南は、私を襲っているところを強盗さんに殴られたんだ。
「…に勝手な真似してんだっ!!」
「うるせぇ!
いきなり殴りやがって…!」
よろよろと身体をふらつかせながら殴られた頭に手を乗せて南は立ち上がった。
南はすぐに床に落としたナイフを拾うと、強盗さんに向けた。
「…それで、ケータイは取り戻せたんだろうなぁ」
「…………」
「何だ、まさか見つからなかったなんて言うんじゃないだろうな!」
「…車自体がなかった。
朝まで待ってみたが、停まる様子もなかったので戻ってきたんだ。
正午までに戻らないと、逃げたと思われるだろ」
うちの本屋さんの店員の車なら仕事が終われば乗って帰るだろうし、翌日が休みなら乗って来ないだろう。
いくらスペアキーでこっそり取り戻しに行くって言ったって、車がなけりゃ取り返せるものも取り返せない。
「フン、俺はちゃんと元の場所に停めたぞ。
それから車がないなんて言ったって、そんなの言い訳にしかならねぇ。
…しょうがないよな。
お前は裏切ったって事で、やっぱり死んでもらうか」
ナイフを持った南は、じりじりと強盗さんに詰め寄った。
そんな…!
強盗さんが南に殺されちゃう!!
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