2 / 12
**
しおりを挟む
デートなんて言っておきながら、昼間から待ち合わせ場所がラブホの前なんて。
目的は明らかこの上ないな。
出張ホストも珍しい話じゃないし、そんな個人的な関係の客もいないわけじゃないんだけど。
でもだいたいそういう時は、夜に指定してくる事が多いもんだ。
まぁ彼女の仕事の関係で昼間が都合いいってだけかもしれないけどな。
昼間暇な仕事って…やっぱり、水商売なんだろうか。
店に来た時は地味な感じに見えたけど、夜になったら案外大人の色気を発する女に化けるのかもしれないな。
ホストクラブに来る女は、ソープ嬢が多いって聞いた事がある。
だからこそ、相手の仕事はこっちからは訊いちゃいけないって先輩ホストから教えられたものだった。
10時。
時間ピッタリに、彼女は来た。
一応デートだからさぞめかし込んで来るかと思いきや、案外そうでもなかった。
前に店に来た時と同じ、セミロングの黒い髪を後ろで結わえただけの地味な髪型。
高級感の欠片もない、シンプルなアンサンブルにロングスカート。
ホントに夜は化けるソープ嬢だろうかと思える風貌だった。
「お待たせしちゃってごめんなさい。
えっと、これ…確か2時間5千円だったわよね」
彼女は持っていたカバンから財布を取り出すと、5千円札をオレに差し出した。
これで、今からオレの仕事は始まったわけだ。
「サンキュ。
じゃ、さっさと入っちゃおうか」
オレはその5千円札を受け取ると、彼女の肩を抱いて目の前のラブホへと入った。
目的は明らかこの上ないな。
出張ホストも珍しい話じゃないし、そんな個人的な関係の客もいないわけじゃないんだけど。
でもだいたいそういう時は、夜に指定してくる事が多いもんだ。
まぁ彼女の仕事の関係で昼間が都合いいってだけかもしれないけどな。
昼間暇な仕事って…やっぱり、水商売なんだろうか。
店に来た時は地味な感じに見えたけど、夜になったら案外大人の色気を発する女に化けるのかもしれないな。
ホストクラブに来る女は、ソープ嬢が多いって聞いた事がある。
だからこそ、相手の仕事はこっちからは訊いちゃいけないって先輩ホストから教えられたものだった。
10時。
時間ピッタリに、彼女は来た。
一応デートだからさぞめかし込んで来るかと思いきや、案外そうでもなかった。
前に店に来た時と同じ、セミロングの黒い髪を後ろで結わえただけの地味な髪型。
高級感の欠片もない、シンプルなアンサンブルにロングスカート。
ホントに夜は化けるソープ嬢だろうかと思える風貌だった。
「お待たせしちゃってごめんなさい。
えっと、これ…確か2時間5千円だったわよね」
彼女は持っていたカバンから財布を取り出すと、5千円札をオレに差し出した。
これで、今からオレの仕事は始まったわけだ。
「サンキュ。
じゃ、さっさと入っちゃおうか」
オレはその5千円札を受け取ると、彼女の肩を抱いて目の前のラブホへと入った。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
月曜日のお茶会
塵あくた
現代文学
平凡な主婦による非凡なママ友お茶会。
主婦民子は、この修羅場を無事コンプリートできるのか?
民子はごく一般的な家庭の主婦。しかし、ママ友はセレブであり、かつ百戦錬磨のツワモノども。渦巻く、ゴシップ、マウント、暴露、ののしり合い・・・民子は持ち前の”庶民”を盾に、生き残ることはで出来るのか?是非、あなたのその瞳で見届けてあげてください!
【ショートショート】雨のおはなし
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
青春
◆こちらは声劇、朗読用台本になりますが普通に読んで頂ける作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
ベテルギウスの憂鬱
凪司工房
青春
ベテルギウス――というサークルネームの大学生・須藤輝夫は、そのよく目立つ風貌の割にはいつも孤立していた。同じ天文部の連中はみなカップルとなり、自分だけまだ一人だ。そんな憂鬱を抱えた彼のもとに一通の隠し撮り写真付きメッセージが届く。その日から彼はその彼女“六等星”と交流を始める。
これは一人の男子大学生の恋と愛と試練の青春恋愛物語である。
バスケ部員のラブストーリー
小説好きカズナリ
青春
主人公高田まさるは高校2年のバスケ部員。
同じく、女子バスケ部の街道みなみも高校2年のバスケ部員。
実は2人は小学からの幼なじみだった。
2人の関係は進展するのか?
※はじめは短編でスタートします。文字が増えたら、長編に変えます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる