40 / 72
本編こぼれ話(書籍化御礼の小話)
わたくしは悪いことなどしていないのに 上(華代の後日譚)
しおりを挟む
【ご挨拶】
本日、本屋さんでこちらの書籍を発見しました!
嬉しすぎて、なにかしたいのですが、いま公開できるものがなにもないので、
公開するつもりはなかった(あるいはもっとずっと後に公開するつもりだった)お話を置いておきます。
本編から数か月後の華代のお話です。
こちらのラストが、かくりよでの初音たちのお話とつながるのはだいぶん先です。
そこまでお話がたどりつくのがいつになるのかわからないので
先を知りたくない方は、申し訳ございませんが避けてください。
いちおうお話は、ふたつにわけて、前半部分だけでも読めるようにします。
(けれど後半を読むと印象が変わると思います)
言い訳が長くなりましたが、本編読了後、上記ご確認の上、お読みください。
↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
青い海と、輝くような太陽が美しい小さな島。
そこが、華代に定められた行き先だった。
燦々と光が入り込んでくる小さな屋敷の窓辺に立って、華代はぎりぎりとくちびるを噛みしめた。
(どうして、わたくしがこんなめにあわなくてはならないの……っ? こんなの絶対におかしいわ!)
腹の底から怒りがこみあげてくる。
あたりちらして、怒鳴りたい。
手近なものを投げて、誰かを泣かせたい。
誰かのみじめな姿を見れば、この鬱屈した気分もおさまりそうな気がするのに。
すこし前までは、あたりちらすのにちょうどいい人間が、いつも華代の傍にいた。
いちばんのお気に入りは、姉の初音だ。
ひとつ年上の姉とは、生まれた時からずっといっしょに暮らしてきた。
姉は、頭も悪く、異能も持たず、性格も暗くて、いつもおどおどとしていた。
そして華代が怒鳴れば、おろおろして涙をにじませ、はいつくばって謝罪する。
その様子の、おかしいことったら!
初音のあの顔を見るだけで、華代の気分は楽しくなった。
初音がいないときは、召使いたちにあたりちらした。
それもいなければ、自分の使役する小鬼にあたりちらした。
だけどやはりいちばん楽しいのは、初音をいたぶることだった。
無能とはいえ、みずからの姉で、高貴な西園寺の血をひいた女。
なにもかも華代にかなわず、けれど召し使いたちのようにあきらめきった目になることはついぞなかった。
最後まで、華代に屈しないという目をしていた。
その初音にひどい言葉でののしり、殴ったりして泣かせるのは、とても楽しかった。
あの姉は、華代を恨んでいるだろう。
そして、反撃の機会をうかがっていたのだろう。
華代は、姉の婚約者のせいで、これまで育ててきた小鬼を取り上げられた。
小鬼を殴ったり、傷つけたりする人間の元に、小鬼たちを置いておけないとか言われて……。
華代が小鬼を傷つけるのは、小鬼たちに言うことを聞かせるために必要な、西園寺の秘儀なのに!
そりゃあちょっとは自分の気分でものを投げたり、つぶしたりしたけれど、そんなことは誰でもやっていたはずだ。
それなのに、華代ばかりが悪いように言われて、身分も財産も、輝かしい未来さえ取り上げられて、こんな田舎の島に追いやられてしまった。
「ぐ……ぅぅぅ……」
部屋の片隅の暗がりから、くぐもった声がした。
父の声だ。
当初は気落ちしながらも、こぎれいな屋敷を住まいとして与えられたことに安堵し、再起を図っていた父は、徐々に怪しい行動をとるようになった。
陽ざしを恐れ、暗がりで身を縮めて過ごさなければ、恐ろしさにぶるぶると震えるのだ。
おまけにだんんだん言葉も忘れたかのように、意味のある言葉を発せなくなった。
最近はずっと部屋の片隅で、なにかわからぬ言葉をぶつぶつと囁くか、唸り声をあげるかだ。
これは、西園寺に降りかかった呪いのせいなのだろうか。
初音の婚約者は、初音を守っていた母の精霊が、西園寺の呪いも抑えていたといっていた。
初音はこの世からいなくなり、母の精霊は母とともに別の島へ向かった。
だから、父はおかしくなったのか。
「わたくしも、お母様といっしょに行けばよかったわ」
華代は、窓の外を眺めながら、嘆いた。
父と母は、罰が決まるまでの間に、離婚した。
母の事情をおもんぱかった帝の弟が、そのように手配したらしい。
そのため、母は別の島に行くことになったのだが、いっしょに行こうという母の誘いを、華代は断った。
だって、その時は、父も健在だったのだ。
父と離婚して平民となった母とともに行けば、華代も平民になる。
なってしまう。
そりゃぁ今だって、お父様は爵位を取り上げられたけれど、それでもお父様の傍にいれば、わたくしは「元公爵令嬢」として、いい暮らしができるって思っていた。
だから、お父様と暮らすことを決めたのに……。
お父様と一緒に行くと華代が言ったとき、父はあからさまに迷惑そうな顔をした。
姉の婚約者のせいで異能も取り上げられたので、そんなわたくしは父にとって無価値になってしまったのだろうか……。
実際、ここで暮らすようになってから、父は華代に冷たくあたるようになっていた。
この島は、定期的に外から送られた荷物を受け取れるようになっている。
刑罰として、ここに住まわされたものであっても、それは同じだ。
だから親族などが島外にいる者は、比較的食べるものや着るものなどに困ることはない。
父は、あらかじめそのことを知っていたようで、自分の知人や部下に、手元に残った財産を渡すことで、ここへ食糧などを送って貰えるように取り計らっていた。
だが父は、その食糧を華代に分けることすら嫌そうにしていた。
あやかしを使役する能力を失くした華代に、価値などないとでもいうように。
「なぜお前のような無能の娘に、貴重な食糧を分けなければならないのか。とっとと島の男でもひっかけて、こっちに食糧を渡すのが、娘の役割だろう」
まるで初音を見るかのような冷たい目で父に見られ、そう言われた時の怒りと屈辱は、いまもありありと胸を焦がす。
だが、その父も、今は呪いのせいか正気すら怪しい。
ざまぁみろと思うけれど、これが西園寺の者を狙う呪いなら、華代とて、いつまで正気でいられるだろうか。
(そんなの嫌よ……! どうして? わたくしは何も悪いことなどしていないのに……)
呪いだけではない。
ここでの暮らしでは、食べ物を手に入れることすら難しい。
今はまだ、父の財産を得た知人たちが食糧を送ってきているが、父が正気を失くしたことを知られれば、それすらなくなってしまうかもしれない。
そうしたら、わたくしはどうして生きていけばいいの……?
こんな、なにもない島で。
父以外の知り合いもおらず、食べ物さえままならない場所で……。
もはや華代には、あやかしを操る力さえないというのに。
ざぁん、ざぁん、という波の音が、華代の耳にこだまする。
それは、華代はもう、ここから逃れることなどできないのだとささやいているかのように、華代には聞こえた。
本日、本屋さんでこちらの書籍を発見しました!
嬉しすぎて、なにかしたいのですが、いま公開できるものがなにもないので、
公開するつもりはなかった(あるいはもっとずっと後に公開するつもりだった)お話を置いておきます。
本編から数か月後の華代のお話です。
こちらのラストが、かくりよでの初音たちのお話とつながるのはだいぶん先です。
そこまでお話がたどりつくのがいつになるのかわからないので
先を知りたくない方は、申し訳ございませんが避けてください。
いちおうお話は、ふたつにわけて、前半部分だけでも読めるようにします。
(けれど後半を読むと印象が変わると思います)
言い訳が長くなりましたが、本編読了後、上記ご確認の上、お読みください。
↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
青い海と、輝くような太陽が美しい小さな島。
そこが、華代に定められた行き先だった。
燦々と光が入り込んでくる小さな屋敷の窓辺に立って、華代はぎりぎりとくちびるを噛みしめた。
(どうして、わたくしがこんなめにあわなくてはならないの……っ? こんなの絶対におかしいわ!)
腹の底から怒りがこみあげてくる。
あたりちらして、怒鳴りたい。
手近なものを投げて、誰かを泣かせたい。
誰かのみじめな姿を見れば、この鬱屈した気分もおさまりそうな気がするのに。
すこし前までは、あたりちらすのにちょうどいい人間が、いつも華代の傍にいた。
いちばんのお気に入りは、姉の初音だ。
ひとつ年上の姉とは、生まれた時からずっといっしょに暮らしてきた。
姉は、頭も悪く、異能も持たず、性格も暗くて、いつもおどおどとしていた。
そして華代が怒鳴れば、おろおろして涙をにじませ、はいつくばって謝罪する。
その様子の、おかしいことったら!
初音のあの顔を見るだけで、華代の気分は楽しくなった。
初音がいないときは、召使いたちにあたりちらした。
それもいなければ、自分の使役する小鬼にあたりちらした。
だけどやはりいちばん楽しいのは、初音をいたぶることだった。
無能とはいえ、みずからの姉で、高貴な西園寺の血をひいた女。
なにもかも華代にかなわず、けれど召し使いたちのようにあきらめきった目になることはついぞなかった。
最後まで、華代に屈しないという目をしていた。
その初音にひどい言葉でののしり、殴ったりして泣かせるのは、とても楽しかった。
あの姉は、華代を恨んでいるだろう。
そして、反撃の機会をうかがっていたのだろう。
華代は、姉の婚約者のせいで、これまで育ててきた小鬼を取り上げられた。
小鬼を殴ったり、傷つけたりする人間の元に、小鬼たちを置いておけないとか言われて……。
華代が小鬼を傷つけるのは、小鬼たちに言うことを聞かせるために必要な、西園寺の秘儀なのに!
そりゃあちょっとは自分の気分でものを投げたり、つぶしたりしたけれど、そんなことは誰でもやっていたはずだ。
それなのに、華代ばかりが悪いように言われて、身分も財産も、輝かしい未来さえ取り上げられて、こんな田舎の島に追いやられてしまった。
「ぐ……ぅぅぅ……」
部屋の片隅の暗がりから、くぐもった声がした。
父の声だ。
当初は気落ちしながらも、こぎれいな屋敷を住まいとして与えられたことに安堵し、再起を図っていた父は、徐々に怪しい行動をとるようになった。
陽ざしを恐れ、暗がりで身を縮めて過ごさなければ、恐ろしさにぶるぶると震えるのだ。
おまけにだんんだん言葉も忘れたかのように、意味のある言葉を発せなくなった。
最近はずっと部屋の片隅で、なにかわからぬ言葉をぶつぶつと囁くか、唸り声をあげるかだ。
これは、西園寺に降りかかった呪いのせいなのだろうか。
初音の婚約者は、初音を守っていた母の精霊が、西園寺の呪いも抑えていたといっていた。
初音はこの世からいなくなり、母の精霊は母とともに別の島へ向かった。
だから、父はおかしくなったのか。
「わたくしも、お母様といっしょに行けばよかったわ」
華代は、窓の外を眺めながら、嘆いた。
父と母は、罰が決まるまでの間に、離婚した。
母の事情をおもんぱかった帝の弟が、そのように手配したらしい。
そのため、母は別の島に行くことになったのだが、いっしょに行こうという母の誘いを、華代は断った。
だって、その時は、父も健在だったのだ。
父と離婚して平民となった母とともに行けば、華代も平民になる。
なってしまう。
そりゃぁ今だって、お父様は爵位を取り上げられたけれど、それでもお父様の傍にいれば、わたくしは「元公爵令嬢」として、いい暮らしができるって思っていた。
だから、お父様と暮らすことを決めたのに……。
お父様と一緒に行くと華代が言ったとき、父はあからさまに迷惑そうな顔をした。
姉の婚約者のせいで異能も取り上げられたので、そんなわたくしは父にとって無価値になってしまったのだろうか……。
実際、ここで暮らすようになってから、父は華代に冷たくあたるようになっていた。
この島は、定期的に外から送られた荷物を受け取れるようになっている。
刑罰として、ここに住まわされたものであっても、それは同じだ。
だから親族などが島外にいる者は、比較的食べるものや着るものなどに困ることはない。
父は、あらかじめそのことを知っていたようで、自分の知人や部下に、手元に残った財産を渡すことで、ここへ食糧などを送って貰えるように取り計らっていた。
だが父は、その食糧を華代に分けることすら嫌そうにしていた。
あやかしを使役する能力を失くした華代に、価値などないとでもいうように。
「なぜお前のような無能の娘に、貴重な食糧を分けなければならないのか。とっとと島の男でもひっかけて、こっちに食糧を渡すのが、娘の役割だろう」
まるで初音を見るかのような冷たい目で父に見られ、そう言われた時の怒りと屈辱は、いまもありありと胸を焦がす。
だが、その父も、今は呪いのせいか正気すら怪しい。
ざまぁみろと思うけれど、これが西園寺の者を狙う呪いなら、華代とて、いつまで正気でいられるだろうか。
(そんなの嫌よ……! どうして? わたくしは何も悪いことなどしていないのに……)
呪いだけではない。
ここでの暮らしでは、食べ物を手に入れることすら難しい。
今はまだ、父の財産を得た知人たちが食糧を送ってきているが、父が正気を失くしたことを知られれば、それすらなくなってしまうかもしれない。
そうしたら、わたくしはどうして生きていけばいいの……?
こんな、なにもない島で。
父以外の知り合いもおらず、食べ物さえままならない場所で……。
もはや華代には、あやかしを操る力さえないというのに。
ざぁん、ざぁん、という波の音が、華代の耳にこだまする。
それは、華代はもう、ここから逃れることなどできないのだとささやいているかのように、華代には聞こえた。
20
お気に入りに追加
2,472
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
絶世の美女の侍女になりました。
秋月一花
キャラ文芸
十三歳の朱亞(シュア)は、自分を育ててくれた祖父が亡くなったことをきっかけに住んでいた村から旅に出た。
旅の道中、皇帝陛下が美女を後宮に招くために港町に向かっていることを知った朱亞は、好奇心を抑えられず一目見てみたいと港町へ目的地を決めた。
山の中を歩いていると、雨の匂いを感じ取り近くにあった山小屋で雨宿りをすることにした。山小屋で雨が止むのを待っていると、ふと人の声が聞こえてびしょ濡れになってしまった女性を招き入れる。
女性の名は桜綾(ヨウリン)。彼女こそが、皇帝陛下が自ら迎えに行った絶世の美女であった。
しかし、彼女は後宮に行きたくない様子。
ところが皇帝陛下が山小屋で彼女を見つけてしまい、一緒にいた朱亞まで巻き込まれる形で後宮に向かうことになった。
後宮で知っている人がいないから、朱亞を侍女にしたいという願いを皇帝陛下は承諾してしまい、朱亞も桜綾の侍女として後宮で暮らすことになってしまった。
祖父からの教えをきっちりと受け継いでいる朱亞と、絶世の美女である桜綾が後宮でいろいろなことを解決したりする物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
雇われ側妃は邪魔者のいなくなった後宮で高らかに笑う
ちゃっぷ
キャラ文芸
多少嫁ぎ遅れてはいるものの、宰相をしている父親のもとで平和に暮らしていた女性。
煌(ファン)国の皇帝は大変な女好きで、政治は宰相と皇弟に丸投げして後宮に入り浸り、お気に入りの側妃/上級妃たちに囲まれて過ごしていたが……彼女には関係ないこと。
そう思っていたのに父親から「皇帝に上級妃を排除したいと相談された。お前に後宮に入って邪魔者を排除してもらいたい」と頼まれる。
彼女は『上級妃を排除した後の後宮を自分にくれること』を条件に、雇われ側妃として後宮に入る。
そして、皇帝から自分を楽しませる女/遊姫(ヨウチェン)という名を与えられる。
しかし突然上級妃として後宮に入る遊姫のことを上級妃たちが良く思うはずもなく、彼女に幼稚な嫌がらせをしてきた。
自分を害する人間が大嫌いで、やられたらやり返す主義の遊姫は……必ず邪魔者を惨めに、後宮から追放することを決意する。
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。