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レオside
しおりを挟む俺は昔から大体の事は人並み以上にできる方だった。
兄ともよく競い合った
兄は何でもできる器用な人では無かったけど、努力家で人を惹きつける魅力があり自分にない所を持ち合わせる兄を尊敬していた。
成長するにつれ何故か兄は、俺と妹を避けるようになっていった。
遂に鍛錬中、私に負けると鍛錬にも来なくなった。
尊敬していた兄はもう居ないのだと、国を引き受ける可能性を考えて皇太子教育を秘密裏に始めた。
リリー姉様は幼少期から一緒で、最初はバカなご令嬢で呆れるばかりだった。
ある時から見違えるように完璧な淑女へと変わり、一緒に勉強する事も増えていった。あの兄の婚約者では不憫だと、私の婚約者へと変更するのはどうかと聞いても了承して貰えなかった。最初は兄を慕っているのかと思っていたが、今は誰か忘れられない人がいることは分かっていた。
兄のお守りのようで悪いが、姉上が王妃なら国を安泰に導いてくれるはずだと安心した。
それに私に思い人がいる事も分かっていたみたいで、気持ちに正直になるべきだと諭された。それからはジェナと結婚すると決めていた。
ジェナも王族の妃となる予定なので、学園に通わないと言うジェナを丸め込み入学させる事に成功した。
核が出現し魔物が増え続けている今
被害が深刻化する前に、ジェナも休学し領地へ戻る事になった。
ジェナが参加する事になり、すぐにでも一緒に討伐部隊に参加する気だった。
そんな時に影から兄上が卒業式で、リリー姉様を断罪しようとしてる情報が入った。
兄が以前からバカな令嬢ばかりを重視して、リリー姉上を蔑ろにしているとは聞いていたが2人の問題なのでしばらく見守って居たのが間違いだったといよいよ兄を身限り、私が王になるかクレアを女王にするか決める時が来てしまった。
リリー姉上にできるだけ類が及ばないように、執務室で断罪をするよう兄を誘導した。
兄には責任を取らせ廃嫡となるよう。
それから兄は変わった
罰を素直に受け入れ責任を取ってウォルカーに行く為、鍛錬と執務にも励んでいた
喝を入れてやろうと、鍛錬に誘ったら驚かれされた
対峙して驚いた。以前とは違う気迫のようなものがあり、大振りな所は消え正確に急所を狙ってくる。
鍛錬を積めば国内一と言われるほどの実力かもしれない
今の兄上なら無事に帰って来られるかもしれない
兄上を身限り上のものを着ける居なかったとはいえ、、、影は何を見ていたのか、、、
ヒュっと息を飲む気配がした
兄上の出発したあと、侯爵邸にリリー姉上のご機嫌伺いに向かった
元気付けるはずが揶揄われてしまい
この人には敵わないなと再確認した。
もう兄上を待つと覚悟を決められたようだった。以前の人はもういいのか兄上に恋焦がれでいるようで、ちょっと悔しかった。
リリー姉上を掛けて兄弟で決闘したと噂が流れているらしく、急ぎジェナに手紙を書き、兄上につけていた影に急ぎ兄上の隊に追いつき渡すように走らせた。
それからはジェナの無事を祈りつつ皇太子の執務と自分の執務が重なり、忙しい日々を送っていた。
定期的にくる伝令から、ジェナが兄上に求婚していると聞いた時は頭が真っ白になった。
5年が過ぎ遂に兄上が核を破壊するという功績をあげて帰ってきた
その時ばかりは、いつも冷静な姉上が兄上に抱きつきびっくりした。
幸せそうな2人の抱擁を見ていると、本当に良かったとこちらまで嬉しくなった。
それからは2人が結婚して幸せになるのだと思っていたら
ウォルシュ侯爵やドロシアなど問題が次々に起き
遂には2人が失踪する事件まで起きてしまった。
救出に向け会議が開かれるなか、調べた情報をまとめ会議に向かう途中
「レオ王子」
と呼び止められ振り返ると
ウォルカー辺境伯とジェナ
その後には先鋭達が連なっていた
絶対に参加すると言うジェナを呼び出し
「休学中の課題が残っているから終わらせたら連れて行く」と言い翌日出発した
こっそり着いてこようとしたジェナに、影から「私が戻ったらすぐに婚約する準備をしておくように」と伝言をしておいた。
ジェナが核討伐に出ている間どれだけ、身を割かれる思いだったか。
これ以上危険な場所にはつれていけない
それにルーイが戻り全員の関係性を探ると忘れていたアイツの名前まで出てきた
妙にジェナに執着してたように見えて不愉快な今目の前にいるコイツが、、
出発した事を知って、急ぎ用意して追いかけようとしてる所で伝言を聞き
「あのクソ王子!!帰ってきたらただじゃおかないんだから!!」とプリプリ怒りながら、顔を真っ赤にさせていた頃
「あとでちゃんとジェナに謝といた方がいいぞ。ウォルカーの女は怖いからな!!」とお義父さんから忠告されから早く帰ってジェナに謝らないと、、と呑気に思っていた
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