推しは推しなので

ナサヤニ

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全員下がらせまず前世の記憶を整理する

まず前世の俺は千葉大地28歳で会社員をしていて
黒髪短髪で長身のスポーツマンタイプ

俺の家系は父母弟と祖父と祖母の同居。先祖が名のある武士だった以外は、ごく一般的な普通の家系だ。

あとはー結構モテた
来るもの拒まずで、彼女と出会うまでは間違いなくクズだったと思う。



彼女“山内真理”
26歳黒髪の長身


真理はすごく美人で告白された時には舞い上がった。

なぜ俺なのかと聞いたら、推しにそっくりだったらしい。
喜んでもらいたくて、、少しでも推しに近づけるように筋トレ勉強仕事なんでも頑張れた。

最初はこんな美人なら華やかな人生かと思ったが、聞けば聞くほど彼女の家庭は複雑で苦労してきた事がわかった。

幼い頃に母が亡くなり父がすぐに再婚をして義母と1つ下の妹を連れてきた。義母は自分の娘だけを可愛がり父は気まずそうに目をそらすだけ。
妹は真理の物をなんでも欲しがった。
本には興味がないみたいで、本だけが心の拠り所だったらしい。

読んでほしいって本を渡され俺もすっかりハマってしまった。
「ヒロインが転生者で転生前の名前が妹の結衣と一緒なんだけど、性格まで一緒なの。で悪役令嬢にざまぁされるのが尚更スカッとする」
と酷い仕打ちを受けたのに、明るく振る舞う彼女にどんどん惹かれていった。

すぐに俺はそんな彼女の支えになって生きたいと思った。
俺は武士の家系なだけに、一度一緒になると決めたなら死ぬまで守れってチビの時から何度も言い聞かされきた。
プロポーズすれば絶対に喜んで貰えるって、なぜか疑わなかった。

でも真理は悲しそうな顔で
「結婚は家同士の繋がりでもあるから、いつかは妹に会わないといけなくなるかもしれない。今までの人のように貴方まで奪われたら私は生きていけない」

そう涙を流す彼女を抱きしめながら憤怒していた

俺の家族にはすでに紹介していて家族全員から
「真理ちゃんを泣かせたら承知しない」やら
母は
「娘と買い物できるのが夢だったの」やら
どっちが身内か分からないほど気に入って

真理は「この方達と家族になりたい」そう言ってくれてた。
家族に真理の家庭の事、妹の事を話した。
家族全員が憤怒して、今すぐ乗り込んでやると息巻いていた時

バンッ
「大地 まず真理ちゃんの家族に、ご挨拶にいきなさい。敵を知らなければ真理ちゃんは守れない。私達の大事な孫娘を傷つけた事を、後悔させてやらねば」
祖父は落ち着いているように見えてその瞳は怒りに満ちていた




そう武士のように


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