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甘い甘い毒
しおりを挟む「お集まりの皆さんにお話があります。
私ジャック・ディヴィスはそこにいるダリア・スコット伯爵礼儀との婚約を破棄します!!」
「ダリア嬢!!!君とは婚約破棄させてもらう」
「そんな!!なぜなのですか?私はあなたをこんなにも愛しているのに」
夜会の主催である男が、夜会の挨拶と共に突然発表した
白白しいとでも言うかのように、うんざりした顔でジャックは話出した。
「ここにいるエマ・カーター子爵令嬢を忘れたとは言わせないぞ」
「皆さんにも聞いて貰おう」
そう言って
エマに対する私の暴挙を順に発表していった
陰口はもちろん、私物の紛失、暴行など私が行なってきた事が何故か全てバレていた。
絶望感でいっぱいの私は
「でも、、、所詮子爵令嬢ではありませんか!!!私のジャック様と親身になるからではありませんか!!私は礼儀作法を指導したまでですわ!」
「私とエマ嬢は貴方に避難される関係ではない!!」
「嘘ですわ!!」
「貴方達二人が、私室に二人でいる所を何度も見ているのですよ!!!」
「あぁ。確かに私たち二人は良く一緒にいた。だがそれは、君から彼女を守る為であり部屋にはメイドを必ず同席させていた。」
一瞬私に有利に傾きかけた雰囲気は、一瞬で私を避難するものへと変わった。
「私がいて、直接攻撃する事ができなくなった貴方は人を雇いエマ嬢を傷つけようとした。」
「貴方とは、これ以上婚約関係でいる事は出来ない。私はダリア嬢に傷つけられながらも、私を傷つけまいと健気に我慢する彼女を守っていくと決めた。」
「私ジャック・ディヴィスは、エマ・カーター嬢を新たな婚約者とします。」
「そんな、、私たちの婚約は家同士の繋がりでもあるのです。そんな勝手な事は許されませんわ!!」
「ダリア!!私たちは同意している」
慌てて声がする方に振り返ると私の両親がこちらに歩いてきていた
私の横に並ぶと二人は勢いよく頭を下げた
「申し訳ございません。私共が娘のしつけを間違えてしまいこの様な事態に。私達はどうなってもいい。どうかダリアだけは温情を頂けないでしょうか、、、」
「お父様、お母様、、、、」
「、、、、私が間違っておりました、、」
私は崩れ落ちるように全てを自白し、両親への温情に願った。
夜会は解散となり別室で今後の話し合いをする事になった。
、、、、とまで台本
「レディクク本当にありがとうございました!!これで私達も新たな婚約者として仲良くやっていけます!!ダリアについてもありがとうございました!!!マスターククにもよろしくお伝えください!」
「いえいえ~お役に立てて何よりです!!ダリア嬢も今頃お相手の方と旅をされている事でしょう。また落ち着いら戻ると伝言を預かってます。ご利用ありがとうございました!!」
ではあなた方が幸せでありますようにそう言って顔を上げるともうそこには仮面がついていた。
その目をみるとジャックは生唾を飲みこんだ。
会場を後にしギルドに向かっていると
「そうか~君にはこんな一面もあったんだね~クロエ嬢」
突然の声かけに驚いて振り返るとそこには
長身で髪を肩まで伸ばした色気のある雰囲気の男性が、壁に背を向けて立っていた。
「、、、、王弟殿下。」
「私共ストークに何かご用意でしょうか??」
つれないね~そう言ってこちらに近づいてきた。
「おもしろい事してると思ったら、クロエ嬢で驚いたよ。」
「マスターククもしくは~辺境の残念な秀才令嬢クロエ・パーカー嬢?」
「はぁ。。。貴方達兄弟はほんとに嫌になります」
あっやっぱり兄上も姉上も知ってるんだね~と言いながら仮面を外され
「ただいま」と額にキスをされた
ちょっとッッ!!と押し返す
その反応は傷つくなぁ~と思ってもなさそうに呟いた
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