上 下
12 / 14
第二部 学園入学編

第12話 かませ犬脱却と未知の物語

しおりを挟む


 大変遅れて申し訳ないm(_ _)m

 色々としていたら、書くのを忘れていてこの時間の投稿になってしまいました。

 できるだけこういうことが無いように更新していきますのでよろしくお願いします。

 それでは続きをどうぞ*˙︶˙*)ノ"

 ――――――――――――――――


 あれから、というもの俺とフィオナは別室へと連れられていた。

 あの闘いを、観戦していた者達から離れる為と、レーベル先生入っていたが恐らく、俺の予想が正しければあの人の元に連れていくのだろう。

 そして、着いた場所は


「やっぱり、ここですよね……」
「やはり分かっておられましたか。」
「ええと、私たち学園長先生に呼ばれたんですか?ライル様は分かりますが私も何故?」
「それに関しては、行けば分かりますので、学園長2人を連れてまいりました。」
『ご苦労中に入りたまえ。』


 そう言われてレーベル先生が学園長室のドアを開ける。

 そこに居たのは、この国で最も位が高く魔法使いの世界の中で三人しか居ないとされる。”賢者”の1人、赤雷のネティア

 本名は、ネティア・マギア・カノンと言って最高位の魔法使い与えられるマギアを保有する人物だ。

 そして、年齢はこの可愛い見た目とは裏腹に、3桁を有に超えているという設定だ。

 ちなみにだが、このキャラクターは戦闘なんかはしなく、勇者パーティの支援、サポート役としてアシストスキルのような役割を担っている。

 そんな見た目幼女なネフィア学園長とのご対面だ。


「良く来たな。入学初日から暴れた問題児諸君。」
「――うっ!あ、あれは!あちらが―――」


 反論しようと、フィオナが食って掛からうとしたので俺は口を塞ぎ代わりに告げる。


「確かに、問題は起きました。ですがネフィア学園長あれは公式で行われ尚且つ向こうから仕掛けてきたものです。問題児といわれるのは適切ではありませんし、それにそんな見え見えの威嚇を私たちに向けるのも辞めてもらいたい。フィオナが少し苦しんでいますから。」


 俺は冷静にそう言うと、威嚇の気配が消えて、代わりに笑いだした。


「アハハハッ!!あの殺気を受けても平然としているとは!!それに聖女候補としてかなり神聖力を磨いているな。膜のような魔力をコーティングするかのように纏わせるとは大したものだ。」
「はぁ、学園長私にまでやらなくてもいいでしょうに酷いですよ。」
「すまんな、レーベルよ。お前から受けた連絡でちと試したくなったから許せ。」


 そう言って、先程とは違って柔らかな笑みを浮かべ謝罪をする。ネフィア学園長


「すまなかった。試すような真似をしてしまったな。だがライルよその力はどこで手に入れた?それに君からは何やら不思議な力を感じる。」


 そう言われて俺は


「条件付きでならいいですよ?私とフィオナを同じくクラスにそれから魔法協会での私への報告は、『曖昧に伝える・・・・・・』と約束をしてくれるなら、私の秘密を2点教えてあげます。」
「ふむ、報告するなと、言われると思ったが君はかなり頭が回るようだね。確かにあそこの連中は私も好かん、それに」


 そう言って俺を見るなり


「ライルという摩訶不思議な人物から拒絶されたくはないからな。その提案受けよう。」


 そして契約書を取りだしてお互いにサインをしてかの演舞場で交わしたやりとりと同じく交わす。


「では、話してもらおうか。君の秘密とやらを、嘘をつくのはなしだからね?私には偽りの言葉は聞かないから注意するんだよ。」


 そう言うネフィア学園長は、ドキドキワクワクした表情で見つめてレーベル先生とフィオナも真剣に俺へと視線を動かす。

 それが何だかむず痒かったが、かませ犬扱いからの脱却を成功させたんだ。あの原作主人公のようにオロオロせずに堂々とするのが、俺のためだ。それにフィオナがいる手前、ここは、カッコつけたいお年頃の男の子だから


「だけど、レーベル先生は退出を願えますか?信用してないという訳では無いのですが、出来れば」
「まぁ、契約するぐらいのことだからね。わかったよ」


 そう言って優しく微笑むレーベル先生は学園長室から退出した。


「私は聞いていいのですか?」


 そう聞いてくるフィオナに俺はこくりと頷く


「フィオナはいいよ。じゃあ、何から聞きたいですか?ふたつ質問に答えますよ。」
「では、ライルよ。君の存在レベルだけど、入学前に送り届けた水晶に記入されていた数は、レベル25だったけど、それよりも高いのかい?正直に答えてくれ、君は今幾つなのかを」


 そう聞かれたので俺は


「ええ、私の存在レベルですが、レベルは50です。この世界だと多分これが限界値のMAXですね。いくら魔物を倒しても上がりませんでしたから。」


 それを聞いて唖然とする2人、まぁ常識に考えてまだ学生の人間が、この世界でのレベルMAXだと告げたのだから、その反応が正しいのだろう。

 だけど、俺は異物で化け物の様なモノそういう反応になっても仕方が無いしここに来るまでに覚悟は決めていたから平気だ。

 それにフィオナという存在と出会ったから、帳尻合わせはもう済んでいる。今更だ

 しばらくして直ぐに、ハッと!する2人はどんな反応をするのか俺は内心怖かった。だがフィオナは


「す、凄いよ!ライル様!!だからあんなに落ち着いていたんですね。それに力を見せびらかす様なことをせずに、いるなんて素敵です。」
「ライルよ。それではもはや学ぶことはないのでは無いか?それ程に強いなら、他の選択肢もあったのでは無いか?」


 そう告げてくる、ネフィア学園長は驚きこそしたが、淡々と俺の事を気遣うような言葉を告げてくれる。

 それに俺は何だかちょっと照れてしまった。


「じゃ、じゃあ次の質問はありますか?」
「そうだな、では君の持っていたあの武器を見せてもらってもいいかな?」


 そう言われて、あ、スキルの事じゃないのかと少しホッとする。

 俺はアイテムボックスの中から、〖ノワール〗を取り出す。


「先程使っていた。これがその私の武器です。」

「―――っ!こ、これは?!なんてものを持っているんだ!!」


 俺はやはりと思いながら、少し詞に力と【ノワール】に念話で少しだけネフィアに挨拶程度の力を出してくれと頼む。


「―――これは、聖剣よりも遥かに凌ぐ武器なのは認めますが、郊外はしないでください。貴方が見たらバレるとは確信していましたから、申し訳ないのですが、挨拶程度の力を足しました。大丈夫ですか?」

「―――ふぅ~あ、あぁ…大丈夫だよでも、初めて見たが、こんなにも死を感じる物とはね。あれで挨拶なら2割3割の力で私はもう……」

「そんなことは、私はしませんよ安心してください。それにこうして学園長と知り合えたのは、私二凸まで僥倖でした。」

「ははは…まぁ人生何が起きるか分からないものだね。それで君の望みはなんだい?」


 そう聞かれたので俺は


「この学園で彼女…フィオナさんや他のそうですね。僕を監視していたこの国のお姫様とかを気にかけていてください。あの馬鹿がもしかしたら何かを、仕出かすかもしれないので」

「それだけでいいのかい?君ならこれを公表すれば望みを叶えられるんじゃないかい?」


 そんな事を言われて俺は、少し微笑んで応える。


「それだと、この後の目立つことより国を巻き込むような目立ち方になってしまうので勘弁ですね。私はフィオナと一緒の、それこそ自由な学園生活を望んでますから。」

「君がそう言ってくれて私は嬉しいよ……わかった!君の環境と周りのことは私に任せなさい!!できる限りの便宜は測るよ。」


そう言ってネフィア学園長と俺は握手をかわすのだった。




第二部〔完〕


これで二部終了です。
次回は、申し訳ないのですが、3月初めてに投稿となります。

遅くなりますが今後ともよろしくお願いします。
しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...