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第一章 第一部 転生編

第6話 原作かませ犬、15歳になりました!!

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~ーー3年後ーー~


俺、ライル・トリスタは15歳の誕生日を迎えていた。

四天王の獣人魔族を人捻りにし、更には魔王城見学と同時に、神話武器である〘死神の剣〙を入手と、あの時もう1つのアイテムである。

メインヒロインのみが装着して意味を成す物、神聖な輝きを放つ〘太陽石サンストーンのベンダント〙

後は金塊やそれなりに使えるであろう魔晶石などを〈アイテムボックス〉に入れて、魔王を復活させてワンパンで魂を刈り取った。


そしてもう俺という存在が、この3年で違う者へと変わっていた。

そう種族が変わってしまったのだ。

この3年で何をしていたかと言うと、訓練というやの【ノワール】の食事をしていたのだ、いわゆる狩りをこの領地での魔物はもはやワーウルフとオークといった下級の魔物のみになっていた。


え?ゴブリンは?って勿論全て駆除していますともアイツらの繁殖率と人を襲う性質は獣よりも人間のそれに近い為に、魂ごと刈り取りましたともええ!!

そして更に言えばこの領内の安全確保などもやっていて次の領主候補は確実な物となっていた。


父上や使用人に執事長のクレバンからもそう望まれているから、もはや噛ませ犬のライルの面影は微塵もない完璧と言っていいほどに名声を欲しいがままにしている。

そして何よりも俺がこの世界で楽しむ為というのもあるが、このゲームはRPG要素が強めではあるが、攻略ヒロイン達の種類も目を見張るものがあるのだ。

そんなメインヒロインである俺のイチオシでまさにゲーム内で絶大な人気と天使と称された完全なるヒロイン、フィオナ・ヴァトリー男爵令嬢そんな彼女が聖女の称号持っている存在


そして主人公であるアース・デイトランと共に魔王を打ち破るべく世界を旅して共に友情を育みパーティー全員でハッピーエンドを迎えるという。まぁH要素とかは無いが、好感度を上げる機能や色々あって何パターンにもその場のスチールがあるゲームなのだ。

だけどここはリアルな世界で、物語の大人になっているシーンや俺これといったことが現実になる世界だ。それは子供も生まれるし、何よりもゲーム観たく終わりなどな寿命か戦闘で死のみな世界だ。


だから俺はこの世界で楽しみながらヒロイン達と出会って仲良くなってこの世界を回りながら楽しむという何とも平凡だが贅沢すぎる望みだ。

そしてあわよくば、メインヒロインであるフィオナや他のまだ見ぬヒロインや本編で登場しないであろうモブキャラ何かと仲良くなれればと思っている。

そんなこんなで今は領地経営と次なる目的である15歳から通い始める王立魔法学園への入学等の色々な手続きをこなしながら目まぐるしくも充実した第2人生セカンドライフを送っている。


「はぁ~、ほんと楽しみすぎて仕方がないよ。王立魔法学園」
『ライルは何度も言っているが、学園とはいい物なのか?それよりも魔物とかを狩った方が楽しいだろう?』
「チッチッチッ!【ノワール】くんそれとこれとは別物なのだよ。魔物とかは出会っても襲ってくるだけで虚しいが、学園では悪いヤツやそうでない好意的な人達との交流が出来るから楽しいんだよ。それに」
『それに?』
「【ノワール】が好きそうな魔物見たく黒い魂を持つ奴らも王都ではうじゃうじゃいるからそっちの方がより味わい深いんじゃないかな?」
『ほお~そんな奴らもいるのなら我も満たされる時が来るやもしれぬな。まぁ今は魔王の魂を食らってまだ余力が残っているから狩りしながらある程度狩らなくても良いからな。まぁここの魔物は要は前菜だ。体位は無い』


そう言って随分食らっていたのにも関わらずな【ノワール】だった。

そして何よりも俺という存在が2年前に公表されて瞬く間に広まった事もあってゲームとは違うストーリーが始まることに対しての俺の気持ちはもはや原作ファンとしては新たな未開封ストーリーを歩んでいるようで楽しすぎて涙が出てくるほどだ。

そんな俺は、この時からの学園でのストーリーが未知なるモノになる事を恐れはするが逆に好奇心で胸がいっぱいだった。主人公はどんなヤツになっているのか、ヒロイン達は皆変わらずな正確なのかと胸を高鳴らせながら思う。


この物語で主人公が2人になるとどう言ったことになるのかを、完全なる別キャラと化した俺、ライル・トリスタはどんな物語を紡いでいくのか、そんな物語が幕を開けるのだった。


第一章 第一部〔完〕


これにて第一部を完了となります。
次回は、閑話を挟み次の投稿になります。

第二部は2月の金曜からの予定になりますのでご了承ください。m(_ _)m

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