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第一章 第一部 転生編

第3話 俺の詳細一覧確認

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 あれから半年が経ち俺は魔法の他にも体術や剣術を習っていた。

 そして、驚く事にライルどうやら鍛えて努力を惜しまなければ、最強の存在になれる程のポテンシャルを秘めていた。

 ライルは努力とは無縁の存在だった故にレベルは10で能力値も魔王のバフがあっても精々数値100程度だったが、今の俺は


「剣術のスキルと知能面でのスキルもうLv3まで上がったぞ?まぁモンスターを倒してないから一向に存在レベル1のままだけども」


 俺は今やスキルの数が6つも存在する

 1つ目〈アイテムボックス〉でほぼ無限と言っていい程物がはいる。

 2つ目〈転移〉俺が言った場所なら何処にでも行けるあとは、記憶にある場所にを思い浮かべれば行ける。これは半年間で実践済み

 3つ目〈剣術〉上手くなる事に体制や身体能力が向上する。今のレベルは3で大の大人でも立ち会える程に洗練されている。家庭教師のお墨付き

 4つ目〈知力〉物覚えが良くなる。言わずもがなで記憶したモノはなんでも頭の中から引き出しのように思い出せる。ちなみに余計なモノは即座に消去可

 5つ目〈答えを出す者アンサートーカー〉意味は動きを予測、予知するのではなく「どうすればよけられるか?」「どうすれば攻撃を当てられるか?」その答えを、瞬時に出せるという意味だ。
 これに関しては今はさっぱり

 6つ目〈亜空間創造〉言葉の通り空間を作ってその中に入れる事で、これは使用者のみと仮定する。真っ白な空間を形成できる。あのド〇ゴン〇ールでいう、時の部屋みたいな


 そんなこんなで、素晴らしいライルの才能感謝しきれない。


「存在レベル1なのに、なんと言うアンバランス能力の詰め合わせwww今なら魔王でも倒せそうだけど、それが命取りになるから最低でも〘空間魔法〙はMAXにして挑みたいよね。だってレベルMAXの魔王なんだから」


 そう原作同様今の時点で、封印はされているが、レベルMAXなのだ魔王は

 最終段階で現れてラスボスに相応しい圧倒的強さほぼ全ての存在レベルやステータスがカンストという鬼畜仕様。それでもライルへのバフは種族差あってのものなのだろう。原作ライルもっと努力しろよ!!

 と叫びたくなる程に、圧倒的かませ犬もはや運営に仕組まれた存在と言っていい見事なかませ犬といえるだろう!!
 まっ!おれがそのライルなのですがね!よく鍛えた俺!!


 そしておれは半年で〘空間魔法Lv4〙という大台を乗り越えてる


『〘空間魔法Lv4〙に上がりました。それに伴い、〈スキル〉が追加されます。』
「やったぞ!!これでようやくあれが手に入る。」


 そう言って喜ぶ俺そのアナウンスさんは告げる。


『〈スキル:断絶〉を獲得しました。』


 そのアナウンスさんの言葉を聞いて、叫びそうになるのをグッと堪える。

 この7つ目のスキル〈断絶〉は、使用回数が3回しかない貴重なスキル、相手の全ての効果を打ち消すスキルで、言ってしまえば魔法行使をこのスキルで無効化出来るということ。

 こんな破格のスキルが何度も使える訳もなく限定3回がこのスキルということなのだ。

 そして何よりも、今の俺の全体一覧であるステータスは記憶から読み取るとこんな感じだ。




 ライル・トリスタ

【称号:なし】

 魔法:〘空間魔法Lv4〙

 スキル:〈アイテムボックス〉・〈転移〉・〈剣術〉・〈知力〉・〈答えを出す者〉・〈亜空間創造〉

 転生特典:経験値増加



 まぁこんな感じだ。ちなみに転生特典?何ぞやと思ったのはココ最近という流れだ。ライルの才能とばかり思っていた物が実は俺がミソだったらしい。すまんライルそして気づけや俺!!


 そんなこんなで、俺はそれを知ってますます励んでおります。


 この世界のスキル保持者で7つは果たして普通なのか俺は全くと言って良い程分からない。ゲームではどのキャラクターも7以上持っていたし、なんなら魔王は2桁どから他の重要メンバーは5つとかぐらい持ってそうだなと思う。

 それにこの世界がゲーム世界なのだからそれぐらいいてもおかしくないと俺は思う。だけど一般常識を習う為に俺はその分野の事をクレバンに聞くことにした。


「スキルを保持している人たちですか?今更聞かれるのですね?」
「確かに今更だが、魔法方面や貴族の行事は一通り頭に入ったからね。それに最近スキルとかも身についてきたから、スキルが何なのか詳しいクレバンに聞こうと思ってね。ダメだったかな?」
「いいえ、私もそろそろ教えてもいいとは思っていましたよ。まぁそんなにこった話ではありませんがね。」


 そう言ってクレバンは話し始める。


「まずスキルは、それに見合う努力をして身につくものです。例えば今坊っちゃまが持っている〈剣術〉のスキルは、欠かさずにやっていれば身につきます。だけども」
「その才能がなかったらスキルは発現しないでしょ?」
「そうです。貴族の方々は体に刻まれたものがあるので習得しやすいですが、一般人は、スキルの発現は人生で精々最大値3つか運が良ければ4つとなります。そして貴族の方はそれにプラス1か天才なら最大値6つでしょう。そしてひと握りとも言えるのが、この国にいた大賢者様でスキル8が人類史上最高数です。」
「ーーーへぇそうなんだね。」


 俺は、とんでもない事に気がついていた。今まさに俺(12)でスキル保持数7ということに俺は、内心焦っていた。

 そうもはや大賢者と同じ程に俺はスキルを身につけている。〘空間魔法〙を上げて言っているうちにスキルも獲得していたから気が付かなかったが、ゲームよりこの世界は劣化しているのかもしれない。(主人公はゲームオタクな為常識欠如中)

 それなら、もしかしたら封印されている魔王も今の俺なら倒せるのではないか?そう思ったら、些細なことなんて思ってしまった。(バカ継続中)


 そう思考回路を巡らせて、何故か〈答えを出す者〉を無意識に行使して内心で答えを巡らせる。その考えは一瞬聞かされてから考えた速度5秒程で解いた俺は


「ありがとうクレバン!!参考になったよ。」
「そうですか、様ございました。それでは頑張って下さいませ坊っちゃま」
「ああ、困った時はまた相談するよ。」


 そう言って俺は自室に戻って、すぐさま計画を練るのだった。




 ◆◆◆◆


 〈お知らせ〉
 存在レベルと魔法レベル、スキルについてのおさらい

 ゲームで言うレベルと同じ概念で最大値は(MAX:50)で魔法Lvは最大値は(MAX:5)です。

 スキルに関しては、レベルの概念はありませんが個人差があるものと思ってもらえれば嬉しいです。
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