14 / 47
13話
しおりを挟む「おはよ~」
「あっ奏音くんおはよ!」
二日目の朝、姉さんの生徒会の関係で早く来ると一ノ瀬さんが先にいた。
「一ノ瀬さん早いね」
「奏音くんこそ!」
若干気まずい時間が流れる。
正直異性しか居ない空間ってキツイな。前世で読んでたときはハーレムじゃんいいなとか思ってたけどさ。
「一ノ瀬さん一条くんおはよう~」
「天野さんおはよう!」「おはよ~」
天野さんっていうのかこの子。てかなんかテレビで見たことあるような...
「桜ちゃんって呼んでも良い?」
「全然大丈夫~。私も華音ちゃんって呼ばせてもらうね」
「おっけ~!」
こうやって友達ってできていくのか。でも異性のこと下の名前で呼ぶのってなんか変...いやそんなコト考えててもしょうがないよな。
「僕も二人のこと下の名前で呼んで良い?」
「えっ、いいの?」「いいよ!!じゃあ私も奏音って呼ばせてもらうね!」
一ノ瀬...華音さんは喜んでくれているが天野さんはちょっと不思議な反応をした。
「ごめん、嫌だった?」
「全然、でも男性が下の名前で呼んでくれるなんて初めてだから」
あー...なるほど。ってか他の男にあったことあるのかな?
「他の男と会ったことあるの?」
「うん。ドラマの撮影でなんどか」
ドラマか!なんか見たことあるなと思ったら。
「へぇ~!!!私奏音くん以外の男性と話したことないからどんな人がいるのかきになる!」
「僕も男と会ったことないなあ。でもだいたい僕みたいな感じじゃないの?」
「奏音くんみたいな人なんて全くいないよ。女全員、とくに家柄があまりよくない人たちにはひどい扱い」
えぇ...男が女性に優しくないってなんの昭和だよ。
「え、テレビでは良い顔してるし女優さんなんかも男性はみんな優しいっていってたよ?」
「男性に気に入られたい人たちの戯言だよ。だから男性が関係するコメディ番組に出る人っていうのは芸能界では嫌われてることが多いよ」
「「へぇ~」」
なんかちょっとテレビの見方変わるかも...
「私も一条くんのこと奏音くんって呼んでも良い?」
「もちろん。これからよろしくね、桜さん」
「よろしく~」
「そういえば二人ってどこの部活は入るの~?」
華音さんが聞いてきた。
「僕は吹部かバスケ部で困ってるんだよね」「私は帰宅かな」
「桜ちゃんは帰宅かぁ~。そりゃ今をときめく子役だもんね」
あ、もしかして桜さんって有名な子役だったりする?
ドラマとかあんま見てないのがここに響いてくるか...これからはちゃんとみとこ。
「吹部かバスケ部かぁ~。バスケ部って多分マネだよね?」
「だと思う」
「でも二人共テニス部じゃないのかぁ」
華音さんはテニスか。なんかそれっぽいな。
「華音さんはテニス?」
「うん!小学生の頃からしてきたからね」
「すごいなぁ。あ、もう時間じゃん」
言いたいことは有ったがHR開始一分前なので遮るしかなかった。
「じゃあ次の休み時間で」
「「はーい」」
12
お気に入りに追加
178
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
貞操観念が逆転した世界に転生した俺が全部活の共有マネージャーになるようです
卯ノ花
恋愛
少子化により男女比が変わって貞操概念が逆転した世界で俺「佐川幸太郎」は通っている高校、東昴女子高等学校で部活共有のマネージャーをする話
異世界に転生したと思ったら、男女比がバグった地球っぽい!?
ぱふ
恋愛
ある仕事終わりの帰り道、主人公前田世一は連勤の疲れが祟って車に轢かれてしまった。朦朧とする意識の中、家族や今世での未練に悔見ながら気を失ってしまった。そして、目が覚めると知らない天井でいつもと違う場所でにいて、さらに調べると男女比がバグっていた!?これで前世の未練や夢を叶えることができる!そう思って様々なことに挑戦していこうと思った矢先、ある少女と出会った。ぱっとみは可憐な少女だったが中身はドMでやばいやつだった!?そんな、やばめな少女から逃げようと別の子に話しかけたら次はドSなやばい少女がいて、愛が重い少女に監禁されかけて、ドロドロに甘やかしてくれるお姉さんに溶かされて、この世界の洗礼を受けていく。「助けて〜!この世界やばい人しかいないんだけど!」そんな悲痛な叫びが鳴り止まない過激なラブコメが始まる。*カクヨム様ハーメルン様にも掲載しています*
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる