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第一話

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「あっ」


 商会の店先に出た俺の目に写ったのは明らかに場違いな女性だった。

 美しい金髪はキラキラと輝き、明らかに貴族とわかるドレスの上にコートを羽織っている。

 かんばせは美しく整っており、肌の艶もどう見ても高級な化粧品を長年に渡って使っていなければ出せない艶だ。

 しかしその女性の表情はどうだ。どう見てもハイライトが消えている。困惑しているというよりも諦観に包まれているようだ。そしてどう見ても貴族令嬢とわかる装いなのに侍女や護衛すらいない。そんなことはロイドの常識で考えてもあり得なかった。

 ここは王都2区の比較的治安の良い場所だ。彼女が襲われるのは3区に入ってからだろう。コートから垣間見えるドレス1つ取っても、アクセサリー1つ取っても平民では手が出ない一級品だ。どう考えても彼女が無事に王都を抜けられるとは思えない。

 なにせ彼女は貴族街の門からおそらくまっすぐ2区の大通りをふらりとしながらゆっくりと歩いている。

 自分の足で歩き、馬車に乗っていないということ自体ありえない。

 周囲の者たちも明らかに厄ネタだとわかっていて彼女に手を出さない。

 裏にどんな貴族が控えているかわからないからだ。


(どんな状況だ? 攫われたらどう考えても酷い目にあうどころの話じゃないぞ)


 そんな麗しいが瞳の焦点の合っていない推定貴族令嬢はロイドの、いや、ロイドの家族が営む商会の前を通りがかった。

 しかし商会に立ち寄ろうともしないどころかこちらを向きもしない。


(どこかで見たような。デジャビュか?)


 ロイドは転生者だった。ただし定番の神様は現れず、チートも貰えない。気がついたら前世の記憶持ちの大商会の三男として生まれ、前世の知識を引っ張り出してなんとか商会の中で地位を築いてきた。


「ちょっとそこのお嬢様」

「……はい? わたくしのことかしら」

「そうです。貴族のお嬢様とお見受けされます。護衛や侍女はいかがいたしましたか」

「わたくしは今日限りで勘当されました。平民の生活など勝手がわからないためにどこかの修道院に行こうと思いましたがどこを訪ねれば良いかわかりません」


 ロイドはそこで初めてお嬢様の顔を正面から見た。

 顔がボッと赤くなった。


(なんだ、一目惚れか、いや、違う。前世の記憶で何か引っかかる。美しい女性なのは間違いないが)


「そうですか、大教会に行けば修道院を紹介してくれると思いますが大教会は2区の反対側にあります。少しお疲れのようですし当商会で少しお休みになられてはどうでしょう」

「……そうですね。少し疲れましたしお腹もすいているようです。今気付きました。お言葉に甘えても」

「もちろんです。私から誘ったのです。問題などありません」


 むしろ問題はある。大いにある。なにせ勘当された貴族令嬢を勝手に商会に招き入れるのだ。今後どうなるかなど誰にもわかりはしない。

 しかしロイドには悲惨な運命が明らかに訪れることがわかっている美少女に手を差し伸べないという選択肢はなかった。彼女がこのまま歩いて大教会にたどり着ける可能性はいくら治安の良い2区と言っても5割といったところだろう。

 そして教会にたどり着いて修道院に入るとなると強欲な教会に彼女のアクセサリーやドレスは没収されてしまう。一文無しになるのと同義だ。そして修道女の暮らしは厳しいことで有名だ。貴族のお嬢様が耐えられるとは思えない。

 ロイドがアクセサリーなどを相応の値段で買い取れば使用人を付けた暮らしすらできるだろう。ならばそちらへ導くべきだとロイドは考えた。


「サバス、彼女を応接室へ。軽食と最上級の紅茶を」

「はっ、かしこまりました」


 ロイドはロイド付きのサバスに命令を下すと即座に彼女の手を取って商会の中に案内する。

 明らかに足元が不安だったからだ。

 熱中症になる季節でもなんでもない。むしろ彼女の服では寒いのではないかと思う季節だ。


「ありがとうございます。女神様に感謝します」

「いえいえ、気になさらずに」


(女神様じゃなくて俺に感謝してほしいな)


 ロイドはそう思ったが口に出すほどのバカではなかった。


「私はアンネリーゼ・フォロイスと申します。いえ、フォロイスの名は名乗れなくなったのですね。ただのアンネリーゼです」

「ではアンネリーゼ様ですね。フォロイス家は知っております。上級貴族で伯爵位を国王陛下から頂いているお家柄ですよね」

「その認識で間違いはございません」

「それで、どうしてアンネリーゼ様が勘当されて修道院などに?」


 アンネリーゼは軽食のサンドイッチを優雅に食べ、紅茶も静かに飲み干してから事情をゆっくりと説明し始めた。


 事の発端は子爵家の令嬢らしい。

 アンネリーゼの婚約者であるトルトーレ侯爵家の次男であり、現騎士団長の息子であるトリーニヒト・トルトーレがその子爵令嬢に懸想し、ライガス貴族上級学園の卒業パーティ中に急に婚約破棄を一方的に叩きつけられたというのだ。

 トリーニヒトは子爵家の令嬢にアンネリーゼが数々の嫌がらせをして、最後には階段から突き落とし、あわや大事故になることだったと熱弁した。

 そしてアンネリーゼとの婚約を破棄し、子爵家令嬢と婚約をすると宣言した。

 それに乗ったのが王太子殿下だ。

 トリーニヒトと仲の良い王太子殿下はアンネリーゼを断罪し、貴族籍からアンネリーゼを抜き、平民として生きることを強いたと言う。

 それがほんの1日前だ。

 ちなみにアンネリーゼの談だが嫌がらせや階段から突き落とすなどのことは欠片も覚えがないらしい。

 アンネリーゼの取り巻きも侍女もなぜそんなことになっているのかと怒りをあらわにしたという。

 しかしながら王太子殿下の仰せだ。フォロイス伯爵家も従わない訳にはいかない。例えそれがどんなに理不尽な命令だとしてもだ。

 爵位の差というのはそれほど重い。ましてや王族だ。逆らえばフォロイス伯爵家が取り潰しということも考えられるだろう。


 アンネリーゼはフォロイス伯爵家の中では可愛がられていたようだ。

 父親はその力が及ばないことを嘆き、母はあまりのことに倒れて寝込み、兄はトリーニヒトに決闘を申し込んで切ると息巻いていて、妹は姉の行く末を心配してくれたらしい。

 それはともかくアンネリーゼの処遇である。できるだけの物を持たせてやりたいが平民として暮らすべしという命令に等しい王太子殿下の言葉がある。

 平民用の服など存在しないのでドレスの中でも高く売れる物を着させ、アクセサリーも上等な物をつけている。更に魔法のカバンには大金貨100枚が入っているそうだ。彼女の家族がどれだけ彼女を愛していたか、心配していたかが窺える。


 しかしそんなものは盗賊や裏稼業の者にとっては鴨でしかない。治安の悪くなる3区に行けば速攻で彼女は裏路地に引きずられ、アクセサリーもドレスも、魔法のカバンも奪われ奴隷商に売られるか裏社会を仕切っている者の慰み者になるのが関の山だろう。


 だがロイドは他のことを考えていた。


 (フォロイス伯爵家? トリーニヒト・トルトーレ? 聞いたことがあるぞ。と、言うかアンネリーゼ・フォロイスも聞いたことがあるはずだ。記憶からほじくりだせ)


 フォロイス家もトルトーレ家も名門だ。名を聞いたことくらいある。だがそうではない。ロイドの前世の記憶に引っかかる物があるのだ。


「そうだ、『ライガスの楽園』だ」

「ライガスの楽園、それはいかがなものでしょうか?」


 アンネリーゼは突然叫びだしたロイドに驚いたように問いかけた。

 しかしそれに答える訳にはいかない。

 ロイドはすでに20歳だ。20年以上前の記憶を引っ張りだすのは非常に苦労した。

 「ライガスの楽園」というのは妹が前世でハマっていた乙女ゲームだ。アドベンチャーパートが難しく、ゲームの得意な兄であるロイドが幾度も手伝ったことがある。

 そしてアンネリーゼ・フォロイスやトリーニヒト・トルトーレはそのゲームに出てくるキャラクターであった。

 更に言えばロイドはアンネリーゼ推しであった。単純にビジュアルという意味でドストライクだったのだ。実物のアンネリーゼは更に美しく、すぐには気が付かなかった。

 ゲームの主人公であり他の令嬢の婚約者を次々と奪う子爵令嬢、彼女は元孤児であり子爵家にそのスキルを見出されて養子になった女で、全くもってロイドは共感できなかった。見た目は主人公らしく可愛らしいとは思ったが。

 乙女ゲームというのはそういう物だというのを知っていても、明らかにご都合主義が過ぎると思うのだ。なにせ王太子殿下を含めたハーレムエンドまで存在する。現実に王太子殿下だけでなく公爵家や侯爵家、伯爵家の男たちを手球に取り、逆ハーレムを築くのはライガス王国の常識ではありえないことだ。

 ゲームならばめでたしめでたしで終わるのだろうが、現実ではそうはいかない。

 泥舟に乗るわけにも行かないのだ。もしそうならロイドも父親に進言してライガス王国からの撤退を考えなければならない。

 ロイドの実家の商会は他国の王都にも支店を持っている。そちらに本店機能を移してライガス王国からの撤退も視野に入れなければならない。


「ちょっとまってくれ。ダーカス」

「はい」

「王太子殿下の婚約者、バルドライト公爵家の子息の婚約者。リーダ侯爵家の子息の婚約者について調べてくれ。それぞれ上級貴族の婚約者がいるはずだ」

「はっ、直ちに」


 ダーカスは元Aランク冒険者の斥候をしていた男だが膝に矢を喰らい、上級ポーションでも治らずに若くして引退してしまったハンターだ。

 矢と言っても呪いの掛かった魔法の矢で、ポーションや教会の浄化でも間に合わなかったらしい。

 それを知ったロイドは彼をスカウトし、諜報部隊、いわゆる忍者部隊を作り上げた。部隊名もニンジャである。

 情報は武器である。更に忍者はロマンだ。作らない理由がない。

 ダーカスに見出されるほどの斥候の能力があったり、あまり良い待遇で扱われていない冒険者の斥候をスカウトしてもらい、鍛えさせ、ロイドの忍者部隊は20名ほどの人数がいる。

 わざわざ忍者スタイルのお仕着せを着させ、ロイドはご満悦だ。


 そんな彼らにロイドが調べるよう指示したのは残りの悪役令嬢役とされる女性たちである。

 実際に実家の権威を笠に着て嫌がらせをする性格が悪い悪役令嬢もいるが、大概は取り巻きが忖度して子爵令嬢に嫌がらせをするのが定番だ。本人の預かり知らぬ所でいじめは行われ、階段から突き落としたというのも事実だとしてもアンネリーゼの預かり知らぬ所だろう。

 他の悪役令嬢やその取り巻きが行った悪事がアンネリーゼのせいにされた可能性は否めない。

 なにせアンネリーゼは多少気を持ち直したとはいえおっとりした令嬢で間違えてもそんなことをするような女性ではない。

 実際ゲームの中のアンネリーゼもそんな性悪女に描かれていなかった。

 それはトリーニヒトルートがイージーモードであり、アンネリーゼもそれに伴ってそれほどゲーム内では出番がなかったという裏事情もある。


「あの」

「あぁ、すいません。少し考えることがありまして。貴族のお嬢様をおまたせするなど礼儀にもとることですが平民であるためにアンネリーゼ様ほどの方への適切な対処を習っていないのです。申し訳ありませんが多少の無礼はお許し頂けるでしょうか」

「構いません。というかわたくしは既に平民に落とされた身です。アンネリーゼ様などと呼ばず、アンネリーゼと呼んでください。ロイド様はわたくしがどうすれば良いか困っていたところに声を掛けたくれた稀有な方です。わたくしは貴方を全面的に信用することに致します。と、言っても奴隷商などに連れて行かれては堪りませんが」

「流石にそんなことは致しませんよ。ご安心ください。むしろアンネリーゼ様には当商会にてしばらく匿わせていただきたいと思っております。情報が足りておりません」

「父は優しい方です。家を追い出さざるを得なかったとは言えわたくしがどうなったのか確かめようとするでしょう。ロイド様に問題が降りかかるのではないのですか」

「平民に落とせと言われて平民の商会に拾われたのです。問題は起こりえません。また、フォロイス家は当家に大金貨2万枚、トルトーレ家は5万枚を超える借入金があります。フォロイス家やトルトーレ家が何を言ってきたとしても即座に返済を求めれば何も言えません。去年は大規模な洪水がありましたからね。情報が出揃うまでしばらく当家でゆっくりとされてください。アンネリーゼ様も急なことで困っておられるでしょう。当家は応接室も客室も貴族の方にも満足頂ける物を用意しています。また、使用人もつけさせてもらいます。気にせず数日間はおくつろぎください」

「わかりました。ロイド様がそう提案してくれるのであれば是非もありません。しばらくご迷惑になるとします。しかしアンネリーゼ様というのは直していただきたいと思います。アンネリーゼで構いません。アンネリーゼですよ」


 ダメ押しまでされてロイドは引いた。アンネリーゼの視線が絶対だと言っていたのだ。


「ぐっ、わかりました。アンネリーゼ。ただ俺のことをロイド様と呼ぶのは止めてください。こちらもロイドで良いです」

「あら、少し素が出てきたようですね。そちらも素敵ですわ。ロイド、宜しくお願いします」




 ロイドはアンネリーゼを客室に案内し、使用人たちには間違っても失礼のないようにと厳命してから自室に帰った。


(うわぁ、マジでアンネリーゼだ。最推しの美少女が落ちてるってどういうこと。と、言うか画面でみるよりめっちゃ美人なんだけど。くそっ、うまく対応できたかな。まったく自信がないぞ。伯爵家令嬢相手に失礼がなかったとは思えないが、首が飛ぶほどではないだろう。と、言うかこれはトリーニヒトルートを主人公が行った結果なのかハーレムルートなのかでこれからの動きが大きく変わるな。)

ただーー

(ゲームならハーレムルートでも問題ないのだが現実でそんなことが起きれば国が乱れるのは間違いない。幸い他国の王都にも支店はあるし、財産は分散させている。ライガス王都本店を潰すとなれば痛いが挽回はいくらでもできる。父も兄たちも他国の商売に忙しいからな。くそっ、連絡を取るのにグリフォン便を使っても往復2週間は掛かるな。それにどう説明していいかわからん。どうしたものか)


 ロイドは執務室に突っ伏しながら頭の中がぐるぐるとなっていた。思考がまったく回らない。

 なにせ最推しのアンネリーゼがバッドエンドになって放逐されてしまっている場面に出くわしてしまったのだ。

 アンネリーゼでなくとも声くらい掛けていたとは思うがアンネリーゼほど手厚く保護するかと言えばそれは否だ。

 なぜなら金にならないからだ。多少の世話は焼くだろうがアンネリーゼほどの待遇は絶対に与えない。彼女は特別なのだ。最推しの令嬢だと判明した今、彼女を放り出す選択肢はロイドにはない。

 ロイドとその家族が営むルーデウス商会は王都でも5本の指に入る大商会だ。

 そしてロイドは前世の知識を使っていくつもの発明品を作り、すでに1部門を任され、支店のいくつかも任されている。

 と、言っても後継者争いをするつもりはないことを父と兄2人には明言し、今任されている部門と支店だけで十分だとはっきりと伝えている。

 ルーデウス商会を継ぐつもりはないのだ。むしろ独立してもロイド商会を作っても良い。それだけの金はあるし父からもそうしたらどうだと言われている。

 そこらの下級貴族なんかよりもロイドは金持ちなのだ。


 実際ロイドは貴族たちとの折衝を任されたこともある。

 しかし貴族というのは商会に足を運ぶのではなく、貴族街に呼び出すものだ。そしてたまに明らかにおかしい値段で商品を買い取ろうとしてくることもある。

 王政、貴族制のライガス王国はガチガチの封建主義だ。大商会と言えど貴族に逆らうことは許されない。

 場合に寄っては家族従業員揃って族滅ということもありえる。

 だがルーデウス商会はさすがにその規模ではない。ルーデウス商会を潰されて困る大貴族はそれなりにいるのだ。ルーデウス商会を潰せば他国との外交にすら影響がでる。彼らの後ろ盾により、ルーデウス商会はこの封建主義万歳な国でもなんとかやっていけているという実情がある。


 とりあえずとりとめのないことを考えていたらようやく思考が落ち着いた。

 まずはアンネリーゼの処遇である。

 どうしたものか、考えても全く良い案がでない。

 ルーデウス商会でもロイドの支店で匿うのも全く構わないし、なんなら彼女は上等なドレスとアクセサリー、魔法のカバンに大金貨100枚を持っていると言う。

 大雑把に言えば大金貨は100万円ほどの金額に換算することができる。100枚もあれば1億円だ。アクセサリーと魔法のカバンを合わせれば10倍は行くだろう。

 伯爵家に住んで居た時とは流石に生活水準が大幅に下がるが、彼女を適切な不動産屋に連れて行き、しっかりした使用人たちを雇わせ、それなりの暮らしをさせるのであれば一生困らないだけの十分な財産を彼女は持っている。王都は物価も地価も高い。貴族も多いのでおかしな貴族がいちゃもんを付けてくる可能性もあるので、もう少し牧歌的で、且つ治安の良い都市に連れていくのが最善だろう。

 幸いにしてそういう街に当てはあるし、ロイドが預かっている支店もある。


 だがっ、だがっ。アンネリーゼは最推しなのだ。しかも画面で見るよりも実物は圧倒的に美しい。

 ロイドはいくらか恋愛経験はあったが、結婚するまでに至らなかった。兄たちはとっくに結婚していて、子も居たりする。

 20歳は男性としては結婚している割合は半々くらいだろう。だが女性で20歳を超えると行き遅れという評価になってしまう。

 いや、アンネリーゼほどの器量ならば多少年を食っていても手を上げる男は山程出てくるだろう。

 だがアンネリーゼを幸せにするためでなく、アンネリーゼの財産目当てや自身の欲望を満たすためにアンネリーゼを迎えようとする者は後をたたないことは容易に想像がつく。

 本人は気づいていなかったが、ロイドはとっくにアンネリーゼに首ったけだった。

 そして色々な理由をつけて考えないようにしていたが、アンネリーゼを自身の伴侶にしたいと無意識下では望んでいて、その炎はメラメラとロイドの心の中では燃えだしていたのだ。
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