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15(最終話)
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父にも母にも、そして何よりあと1ヶ月で結婚して1年が経とうとしている妻に見つからないように邸内をこそこそと移動し、ヒューゴの待つ敷地の裏口、木が生い茂り、人の出入りが目立たないへ場所と向かった。
用意してもらった小さめの馬車の前で手を振るヒューゴ。護衛はなるべく目立たないようにさらにその先にいる。
「よ、自宅なのに間男のような登場だな、セオ。」
「うるさいよ。」
相変わらず軽口の減らないヒューゴだが、相談すれば積極的に協力してくれるから、とてもありがたい存在だ。
1年前、ヒューゴの母であるエイヴリル・ウェップは、侯爵である父から1年間の社交界への謹慎を言い渡された。
父に弱味を握られたせいか、それとも公爵に裏切られたのがショックだったのか、はたまた家族に迷惑をかけた罪悪感からか、とにもかくにも伯母はこの1年、打って変わって謙虚になり、伯父と穏やかに過ごしているようだった。
1ヶ月後には僕とマリアの結婚1年記念パーティーを催す予定で、伯母にはそこで謹慎を明けてもらおうと思っていた。
ヒューゴはそのパーティーで身に付けてもらえるように、ブローチを買うらしい。
因みにロリアース家はというと、あのパーティーに潜り込んだ男爵夫人付きの執事を秘密裏に拉致、尋問し、男爵夫人の企みを暴いた。
その企みというのは、父に気のあるクラリッサを父とくっつけて侯爵夫人とさせ、元々ロリアース家が所有していた山、金鉱山となったそれを取り戻すつもりだったらしい。
おそらくそういうことに慣れていないのだろう。あまりの策の稚拙さに、母の目が、つまらないとでも言うように光を失った。
金鉱山は手放したし、父がクラリッサに靡くこともあるはずがなく、母は怒る気力も失くしたのか、処罰というよりも、クラリッサの為にという提案をした。
さっそく公爵と姻戚関係になったことを利用し、クラリッサを王妃殿下の侍女にしてもらったのだ。
男爵夫人はこれが罰だと嘆いたが、母から言わせれば温情以外の何物でもなかった。
母はクラリッサに、王妃殿下の侍女という名誉を受けて女性としての美しい所作を学び、父のことは忘れて新たな出会いを探しなさい、と送ったのだ。
クラリッサは泣く泣く父への想いを断ち切ったが、今は王妃殿下付きの侍女として、胸を張って頑張っているようだった。
「さ、早く行こう。見つかる前に。」
御者が馬車の戸を開いてくれて、僕がそこに乗り込もうとすると、くいと服を引っ張られた。
「セオ、遅かったみたいだ。」
その言葉と被さり、ぱかっぱかっと力強い馬の蹄の音が聞こえた。どんどん近づいてくる。
振り返ると、馬に跨っているのは、公爵譲りの金髪を固くまとめ上げ、乗馬服に身を包んだ我が妻だった。
どうしてバレたのだろう。わざわざ胎教に良いからと理由をつけて演奏家を呼び、四重奏を聴かせてリラックスさせていたはずなのに。
それがなぜ乗馬服で登場するんだ。
マリアは少し膨らんだ腹を少し庇いながら、目を三角にしながらもゆっくりと降りて来た。
「わたくしに黙って、どこへ行く気なの、セオ?」
「別に、ちょっと買い物に行くだけだよ。ていうか、馬は妊婦さんの身で危ないんじゃないかな?」
「あなたが勝手に出て行こうとしなければ乗らなかったわ!」
ええ、僕のせい?
結婚してからというもの、マリアは常に僕について歩きたがった。領地の視察も、貧民救済団体の活動も、買い物も、どうやら僕の行動を完全に把握しておきたいようだった。
毎回連れて歩くわけにはいかないが、割と頻繁に平民たちに顔を出すものだから、すっかり僕の妻は気さくな貴婦人というイメージがついてしまい、僕も気さくにからかわれるようになってしまった。
まぁ、それはいいのだけれど。
女性と交際したことが無かったし、きっと女性とはそういうものなのだろうと受け入れた。誰もが母のように一線を引いているわけではないだろうから。
とはいえ、今日だけはどうしても秘密裏に行動をしたかった。
「ヒューゴの買い物に付き合うんだよ。ほら、伯母さんの社交界復帰祝いに、ね?」
「それはブローチって決まっているのでしょう?だいたいヒューゴはそういうの選ぶの得意なのだから、セオが付き合う必要ないじゃない。そういうアドバイスを貰うのはいつもセオの方じゃない。」
そうだよ。だからマリアに内緒でヒューゴと出かける予定だったんだ。
「それに、それならそれで、わたくしに黙って出て行く必要ある?ひと言言ってくれたら良かったことでしょ?」
それとも、とマリアの口は止まらない。
「もしわたくしが一緒に行きたいと言ったら嫌だったの?」
「そういうわけでは…ないんだけども…。」
実際そうだ。一緒に来られたら意味がない。
マリア相手だとどう出ればいいのか分からず、僕が言い淀んでいると、ヒューゴが深いため息を吐いた。
「若奥様にサプライズのプレゼントを選びに行くんですよーっと。」
「あっ、言うなよ!」
「もう諦めろって。ぷんぷんしてたら胎教に悪いんだろ?」
それはそうだけど。
ちらりとマリアを見ると、さっきまで三角だった目がきょとんと丸くなっていた。そしてじりじりと頬が赤くなっていく。
「え、若奥様って、わたくしのこと?」
僕は観念するしかなく、こくりと頷いた。するとマリアの瞳がキラキラと潤い出す。
こういうのは1年経ってもまだ慣れない。ああ、いたたまれない。
「わ、わたくし、に?」
「結婚1年の記念に、と思って。」
もうこの際だ。
「バレてしまったし、リクエストがあるなら聞いておくよ。」
しかし、マリアは勢いよく首を横に振った。
「いいえ!いいえ!セオが選んでくれた物が良いわ!わたくしに贈りたいと思う物を選んできて!」
また難題を。それが分からないからヒューゴに付き合ってもらうのだ。
けれど、こんなに目を輝かせたマリアにそんなことを言うわけにもいかず、僕はにこりと誤魔化した。
ニヤニヤとするヒューゴが視界の端に映る。
「心配かけてごめんね。ちょっと行ってくるよ。」
「ええ。気をつけて。」
ようやくマリアの後ろから息を切らしたメイドが追い付いた。そのメイドにマリアのことを頼み、僕とヒューゴは馬車に乗った。
ヒューゴは面白い物が見れたと上機嫌だ。
「もうランジェリーでも贈ってやれよ。絶対喜ぶよ。」
「そんなことできるか!」
そう言って、はっとした。
先日、父に母へのプレゼントの相談を受けたのだ。
僕は母の好きな紅茶の茶葉や、ありきたりだがドレスや宝石を提案したが、父はもっと特別な意味を持たせたいと言う。
意味を持たせたいなら花だろうと言えば、そんな意味深なことできるか!と力いっぱい否定された。
意気地がないなと思ったが、もしかして今の僕もヒューゴからは同じように見えているのかもしれない。
いや、それにしてもランジェリーはない。絶対ない。喜ぶかもしれないけど、ない。
僕はため息を吐いて窓の外を見た。
いつもより揺れを感じる馬車に、どうせバレるのなら乗り心地の良い馬車にすれば良かったと、少しだけ後悔をした。
【仮面夫婦の愛息子 完】
用意してもらった小さめの馬車の前で手を振るヒューゴ。護衛はなるべく目立たないようにさらにその先にいる。
「よ、自宅なのに間男のような登場だな、セオ。」
「うるさいよ。」
相変わらず軽口の減らないヒューゴだが、相談すれば積極的に協力してくれるから、とてもありがたい存在だ。
1年前、ヒューゴの母であるエイヴリル・ウェップは、侯爵である父から1年間の社交界への謹慎を言い渡された。
父に弱味を握られたせいか、それとも公爵に裏切られたのがショックだったのか、はたまた家族に迷惑をかけた罪悪感からか、とにもかくにも伯母はこの1年、打って変わって謙虚になり、伯父と穏やかに過ごしているようだった。
1ヶ月後には僕とマリアの結婚1年記念パーティーを催す予定で、伯母にはそこで謹慎を明けてもらおうと思っていた。
ヒューゴはそのパーティーで身に付けてもらえるように、ブローチを買うらしい。
因みにロリアース家はというと、あのパーティーに潜り込んだ男爵夫人付きの執事を秘密裏に拉致、尋問し、男爵夫人の企みを暴いた。
その企みというのは、父に気のあるクラリッサを父とくっつけて侯爵夫人とさせ、元々ロリアース家が所有していた山、金鉱山となったそれを取り戻すつもりだったらしい。
おそらくそういうことに慣れていないのだろう。あまりの策の稚拙さに、母の目が、つまらないとでも言うように光を失った。
金鉱山は手放したし、父がクラリッサに靡くこともあるはずがなく、母は怒る気力も失くしたのか、処罰というよりも、クラリッサの為にという提案をした。
さっそく公爵と姻戚関係になったことを利用し、クラリッサを王妃殿下の侍女にしてもらったのだ。
男爵夫人はこれが罰だと嘆いたが、母から言わせれば温情以外の何物でもなかった。
母はクラリッサに、王妃殿下の侍女という名誉を受けて女性としての美しい所作を学び、父のことは忘れて新たな出会いを探しなさい、と送ったのだ。
クラリッサは泣く泣く父への想いを断ち切ったが、今は王妃殿下付きの侍女として、胸を張って頑張っているようだった。
「さ、早く行こう。見つかる前に。」
御者が馬車の戸を開いてくれて、僕がそこに乗り込もうとすると、くいと服を引っ張られた。
「セオ、遅かったみたいだ。」
その言葉と被さり、ぱかっぱかっと力強い馬の蹄の音が聞こえた。どんどん近づいてくる。
振り返ると、馬に跨っているのは、公爵譲りの金髪を固くまとめ上げ、乗馬服に身を包んだ我が妻だった。
どうしてバレたのだろう。わざわざ胎教に良いからと理由をつけて演奏家を呼び、四重奏を聴かせてリラックスさせていたはずなのに。
それがなぜ乗馬服で登場するんだ。
マリアは少し膨らんだ腹を少し庇いながら、目を三角にしながらもゆっくりと降りて来た。
「わたくしに黙って、どこへ行く気なの、セオ?」
「別に、ちょっと買い物に行くだけだよ。ていうか、馬は妊婦さんの身で危ないんじゃないかな?」
「あなたが勝手に出て行こうとしなければ乗らなかったわ!」
ええ、僕のせい?
結婚してからというもの、マリアは常に僕について歩きたがった。領地の視察も、貧民救済団体の活動も、買い物も、どうやら僕の行動を完全に把握しておきたいようだった。
毎回連れて歩くわけにはいかないが、割と頻繁に平民たちに顔を出すものだから、すっかり僕の妻は気さくな貴婦人というイメージがついてしまい、僕も気さくにからかわれるようになってしまった。
まぁ、それはいいのだけれど。
女性と交際したことが無かったし、きっと女性とはそういうものなのだろうと受け入れた。誰もが母のように一線を引いているわけではないだろうから。
とはいえ、今日だけはどうしても秘密裏に行動をしたかった。
「ヒューゴの買い物に付き合うんだよ。ほら、伯母さんの社交界復帰祝いに、ね?」
「それはブローチって決まっているのでしょう?だいたいヒューゴはそういうの選ぶの得意なのだから、セオが付き合う必要ないじゃない。そういうアドバイスを貰うのはいつもセオの方じゃない。」
そうだよ。だからマリアに内緒でヒューゴと出かける予定だったんだ。
「それに、それならそれで、わたくしに黙って出て行く必要ある?ひと言言ってくれたら良かったことでしょ?」
それとも、とマリアの口は止まらない。
「もしわたくしが一緒に行きたいと言ったら嫌だったの?」
「そういうわけでは…ないんだけども…。」
実際そうだ。一緒に来られたら意味がない。
マリア相手だとどう出ればいいのか分からず、僕が言い淀んでいると、ヒューゴが深いため息を吐いた。
「若奥様にサプライズのプレゼントを選びに行くんですよーっと。」
「あっ、言うなよ!」
「もう諦めろって。ぷんぷんしてたら胎教に悪いんだろ?」
それはそうだけど。
ちらりとマリアを見ると、さっきまで三角だった目がきょとんと丸くなっていた。そしてじりじりと頬が赤くなっていく。
「え、若奥様って、わたくしのこと?」
僕は観念するしかなく、こくりと頷いた。するとマリアの瞳がキラキラと潤い出す。
こういうのは1年経ってもまだ慣れない。ああ、いたたまれない。
「わ、わたくし、に?」
「結婚1年の記念に、と思って。」
もうこの際だ。
「バレてしまったし、リクエストがあるなら聞いておくよ。」
しかし、マリアは勢いよく首を横に振った。
「いいえ!いいえ!セオが選んでくれた物が良いわ!わたくしに贈りたいと思う物を選んできて!」
また難題を。それが分からないからヒューゴに付き合ってもらうのだ。
けれど、こんなに目を輝かせたマリアにそんなことを言うわけにもいかず、僕はにこりと誤魔化した。
ニヤニヤとするヒューゴが視界の端に映る。
「心配かけてごめんね。ちょっと行ってくるよ。」
「ええ。気をつけて。」
ようやくマリアの後ろから息を切らしたメイドが追い付いた。そのメイドにマリアのことを頼み、僕とヒューゴは馬車に乗った。
ヒューゴは面白い物が見れたと上機嫌だ。
「もうランジェリーでも贈ってやれよ。絶対喜ぶよ。」
「そんなことできるか!」
そう言って、はっとした。
先日、父に母へのプレゼントの相談を受けたのだ。
僕は母の好きな紅茶の茶葉や、ありきたりだがドレスや宝石を提案したが、父はもっと特別な意味を持たせたいと言う。
意味を持たせたいなら花だろうと言えば、そんな意味深なことできるか!と力いっぱい否定された。
意気地がないなと思ったが、もしかして今の僕もヒューゴからは同じように見えているのかもしれない。
いや、それにしてもランジェリーはない。絶対ない。喜ぶかもしれないけど、ない。
僕はため息を吐いて窓の外を見た。
いつもより揺れを感じる馬車に、どうせバレるのなら乗り心地の良い馬車にすれば良かったと、少しだけ後悔をした。
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