7 / 41
第一章〜エルガレフト神国〜
第7話防具と疑問
しおりを挟む
「……ここの……ごひゃん……おいひいですね!」
「食べてからしゃべれって、行儀わるいぞ?」
カンナがリスみたいに頬を膨らませながらご飯を頬張っていた。ちなみにメニューはサンドイッチみたいな感じにパンに野菜やら肉やらを挟んだものだ。結構ボリューミーなんだが、肉の旨みとレタスみたいな葉っぱのシャキシャキ感、トマトみたいな……ってかこれトマトだろ。トマトだよな? まあトマトの酸味が絡みあって、食べ応えがありながらも、あまり重たく感じなく、全部食べ切ることが出来た。
昨日あの後は、自分の能力や、カンナの能力を把握するために部屋に籠り、その後はご飯食って寝た。ちなみにご飯に呼ばれるまでずっと部屋にいたせいで、例の受け付けの少女にニヤニヤされた。カンナと寝たせいであまり寝れなかったのは言うまでもない。あ、カンナの寝顔を見れたのは儲けもんだったな。
「ところでご主人様、今日はなにをするんですか?」
「そうだな、取り敢えずこの国から出る準備をしないとな。教会に怯えてビクビクしながら過ごすのはゴメンだからな」
そういえば、昨日の夜は襲われなかったな。てっきり宿にまで襲ってくるもんかと思っていた。まあ、まだ教会が暗殺者を殺されたことに気づいてないだけかもしれないが。流石にいつかはバレるだろうからさっさとこの国から出ないとな。
「じゃあ、ご飯を食べたらまず武器屋にいくぞ」
おっちゃんには悪いが、さっさと残りの金を払わないとな。あとは防具だ。今の俺の格好は控えめにいってダサいし、防御力も皆無だ。
「おう、らっしゃい!」
「おっちゃんこれ、残りの金だ」
おーい、おっちゃんー? 固まんなー?
「おっちゃん」
「ああ、すまんすまん、てか坊主これ昨日の今日でどうしたんだよ。盗んできたんじゃねーだろうな?」
「ははは、思わぬ収入があっただけですよ」
まあ正直暗殺者を殺して奪ったわけだから、盗んだってことも間違って無くはない。
「ッチ、しばらくお嬢ちゃんの可愛い姿が見れると思って店の中でもだいぶ良い装備をかなり安くして売ったのにな。こんなのあんまりじゃねーか」
「代わりと言ってはなんだけど、今日は防具と予備の武器、解体用の短剣を買いに来たんだ。予備の剣と解体用の短剣はおっちゃんに任せるから、俺とカンナの防具を見繕ってくれないか?」
武器屋と言っても、防具屋も兼ねておりそこまで数が多いとは言えないが、さまざまな防具が置いてあった。
「おう、わかった。取り敢えず坊主からだな。オススメは革の防具だ。多くの冒険者が革の防具なんだが、そんなかでも魔物の革のほうが性能が良くてな。今だと、ワイルドボアか、オークの革で出来た防具があるぞ」
「どんな違いがあるんだ?」
「ワイルドボアはまず毛皮が硬くて剣が通りにくいのが特徴だな。その代わり着てると蒸し暑い。んでオークはワイルドボアより毛皮がない分暑くないし、水を被っても重くなりにくい。ただちょっと高い」
そう言いながらおっさんは親指と人差し指で輪っかを作って、名前を知らんからあれだが、お金のポーズみたいなのをしている。
「んじゃ、オークのほうで」
「お、おう。即決かよ。お嬢ちゃんのほうはどうするんだ?」
「カンナも同じでいいか?」
「はい! もちろんいいですよ!」
「他になんか注文とかあるか?」
「カンナのほうは尻尾を出せるようにしてくれ」
「ん?お嬢ちゃん獣人だったのか?」
「ああ、今はちょっと隠してるんだ」
「そうなのか、まあ分かった」
おっちゃんが適当な性格で助かった。言い訳も考えてたんだけどな。カンナも変化を使っていると地味にMP減ってくしな。尻尾も出せるようにしないといろいろと不便だよな。
「んじゃ、奥で採寸するから来てくれ」
「カンナの採寸もおっちゃんがやるのか?」
「流石に俺はやんねーよ。奥でウチのカミさんが測ってくれるから安心しな」
まあそれなら安心か。
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼むよ。そっちのお嬢ちゃんは獣人らしいけど、耳も尻尾も見当たらないじゃないか」
やっぱり、変化は解かないと測れないよなぁ。ちなみにおばちゃんは大阪のおばちゃんっぽい気がする。偏見なのかもしれないけど笑。
「実は理由あって獣人ってことを隠してるんですけど、今から言うことを内緒にできますか?」
「ああ、わたしはお客の情報は一切漏らさないよ。商売ってのは信頼で成り立ってるからね」
「実はカンナはキツネ獣人なんです」
「キツネ獣人? 聞いた事ないねぇ」
一般的に知られてないってことはだいぶ昔に滅びたのだろうか?
「カンナ変化を解いてくれ」
「はい!」
そう言うとカンナはゴニョゴニョとなにかを唱えている。最初は声が小さすぎて気づかなかったのだが、魔術を行使する際には詠唱をしないといけないらしい。
「おお、こりゃ驚いたね。変化を使える獣人がタヌキ獣人以外にもいたのかい」
どうやらタヌキ獣人も変化を使うことができるらしい。カンナの体が青白く輝き、キツネ耳とキツネ尻尾が生えてくる。
「ふむ、なるほどねぇ。ここら辺にしっぽがあるのかい」
そう言いながら、何やらメモを取っている。ちなみに俺は部屋を追い出されたので聞き耳を立てていた。
「っ……ひゃぁ」
おばちゃんがカンナの尻尾に触れるたびに、カンナが艶っぽい声を出す。
「ん?どうしたんだんだい?」
「んっ、しっぽはちょっと敏感なんです。触られるとなんか変な感じがするんです」
「ああ、そういうことかい」
これは獣人共通なのだろうか? そうこうしているうちに採寸が終わる。
「おし、これで終わりだね。この紙をもってあのジジイのとこに行っておいで」
ようやく終わったので次は冒険者ギルドに行くことにした。ちなみに防具は3日後に出来るらしい。オーダーメイドなのに思ったより早く出来そうだな。ちなみに予備の武器と短剣は合わせて2万5000ゴールドだった。
「こんにちは。今日はどうされましたか?」
「街かギルドの中かどっちでもいいんですけど、図書館みたいなのありませんかね?魔物の情報とか地図とか見たいんです」
「それなら2階に行っていただければ見つかると思います」
「ありがとうございます」
2階には酒場があり、周りの壁には本棚があって色々な本が置いてあった。果たして、こんな賑やかな場所が本を読む場所に適しているのだろうか?笑
魔物の情報が書かれた本、地理について書かれた本、魔術の種類が書いてある本などさまざまな本があった。その中でも獣人について書かれている本を探す。
「ありました!」
どうやらカンナが見つけたようだ。そこには色々は獣人の種類が書かれていた。ネコ獣人、イヌ獣人、ウサギ獣人、クマ獣人などいろいろいるがその中にキツネ獣人は載っていない。やはりだいぶ昔に滅んでしまったのだろうか、それにしても全く情報がないというのはおかしい。大陸の右上の方に獣人の国があるらしいのでそこに行ってみるとわかるかも知れない。そんなことを思いながら本を読み漁っていった。獣人だけの本ではなく、魔物の本や、地理について書かれている本なども読んでいく。
「行くとしたら王国が1番近いよなぁ」
ここ、エルガレフト神国の副神都バルエルはエルガレフト神国の中でも南の方に位置しており、そのまま南に進むとフューズ王国がある。やはりこの国から出ようとしたらフューズ王国だろうか。一通り調べ物が終わったので、昼食を取る事にした。
「いらっしゃい! 今日は新鮮なレッドボアが入ってるよ~」
「病みつきになること間違いなし! 病みつき鳥の串だよ~」
まるで市場みたいに様々な屋台が立ち並んでいる。ちなみに今はカンナフィーバー(仮)は起こっていない。どうやら皆がカンナに一目惚れしてしまうのは、固有スキル「キツネの魅了」の効果であったらしい。どうやら任意で抑えることが出来るので抑えてもらった。こんな人が多いとこで騒ぎになったらまともに身動き取れないしな。ちなみにキツネの魅了がなくてもカンナが可愛いのかチラチラ見てるやつは結構いる。
異世界だと結構食料事情がアレでそんな美味しいものは食べれないと思っていたが、結構美味しいものが多い。塩気があるものは少ないが、素材自体が美味しいので全然いける。適当に串など買いながら食べ歩きをした。
午後からはなにをしようか。戦闘練習もしなきゃいけないし、外で泊まるようの野営セットも買わないと行けない。
「カンナ、午後は戦闘練習か、他の買い物をしようと思うんだがどっちがいい?」
「ご主人様が決めたものだったらどっちでもいいのですが、出来れば体を動かしたいです!」
じゃあクエスト受けつつ、戦闘訓練でもするか。正直昨日は相手が雑魚過ぎてカンナの力が強いってことしか分かんなかったしな。森の中だったので火も木に燃え移らないよう、火矢しか使えなかったしな。
「こんにちは、どうされましたか?」
「この依頼をお願いします」
「かしこまりました」
ちなみに受けたのは薬草採集だ。近くの草原に自生している魔力草というMP回復ポーションの元になるものらしい。けっこう他の雑草と似ていて、慣れていないと見分けるのが結構難しいらしい。
依頼主は結構高齢の錬金術師らしく、最近腰が痛くなってきたので採集を頼みたいとのことだった。腰の痛み、ポーションで治んないんだろうか…とツッコミそうになった。
草原なら多少、火魔術を使ってもそんなに燃え広がることはないだろう。俺達はさっそくその草原に歩いていくことにした。近いっていってもこの世界の感覚だから30分くらい歩くんだよなぁ。歩いている間にカンナに出来ることを聞いたり、野営するときにいるものをリストアップしないとな。
「食べてからしゃべれって、行儀わるいぞ?」
カンナがリスみたいに頬を膨らませながらご飯を頬張っていた。ちなみにメニューはサンドイッチみたいな感じにパンに野菜やら肉やらを挟んだものだ。結構ボリューミーなんだが、肉の旨みとレタスみたいな葉っぱのシャキシャキ感、トマトみたいな……ってかこれトマトだろ。トマトだよな? まあトマトの酸味が絡みあって、食べ応えがありながらも、あまり重たく感じなく、全部食べ切ることが出来た。
昨日あの後は、自分の能力や、カンナの能力を把握するために部屋に籠り、その後はご飯食って寝た。ちなみにご飯に呼ばれるまでずっと部屋にいたせいで、例の受け付けの少女にニヤニヤされた。カンナと寝たせいであまり寝れなかったのは言うまでもない。あ、カンナの寝顔を見れたのは儲けもんだったな。
「ところでご主人様、今日はなにをするんですか?」
「そうだな、取り敢えずこの国から出る準備をしないとな。教会に怯えてビクビクしながら過ごすのはゴメンだからな」
そういえば、昨日の夜は襲われなかったな。てっきり宿にまで襲ってくるもんかと思っていた。まあ、まだ教会が暗殺者を殺されたことに気づいてないだけかもしれないが。流石にいつかはバレるだろうからさっさとこの国から出ないとな。
「じゃあ、ご飯を食べたらまず武器屋にいくぞ」
おっちゃんには悪いが、さっさと残りの金を払わないとな。あとは防具だ。今の俺の格好は控えめにいってダサいし、防御力も皆無だ。
「おう、らっしゃい!」
「おっちゃんこれ、残りの金だ」
おーい、おっちゃんー? 固まんなー?
「おっちゃん」
「ああ、すまんすまん、てか坊主これ昨日の今日でどうしたんだよ。盗んできたんじゃねーだろうな?」
「ははは、思わぬ収入があっただけですよ」
まあ正直暗殺者を殺して奪ったわけだから、盗んだってことも間違って無くはない。
「ッチ、しばらくお嬢ちゃんの可愛い姿が見れると思って店の中でもだいぶ良い装備をかなり安くして売ったのにな。こんなのあんまりじゃねーか」
「代わりと言ってはなんだけど、今日は防具と予備の武器、解体用の短剣を買いに来たんだ。予備の剣と解体用の短剣はおっちゃんに任せるから、俺とカンナの防具を見繕ってくれないか?」
武器屋と言っても、防具屋も兼ねておりそこまで数が多いとは言えないが、さまざまな防具が置いてあった。
「おう、わかった。取り敢えず坊主からだな。オススメは革の防具だ。多くの冒険者が革の防具なんだが、そんなかでも魔物の革のほうが性能が良くてな。今だと、ワイルドボアか、オークの革で出来た防具があるぞ」
「どんな違いがあるんだ?」
「ワイルドボアはまず毛皮が硬くて剣が通りにくいのが特徴だな。その代わり着てると蒸し暑い。んでオークはワイルドボアより毛皮がない分暑くないし、水を被っても重くなりにくい。ただちょっと高い」
そう言いながらおっさんは親指と人差し指で輪っかを作って、名前を知らんからあれだが、お金のポーズみたいなのをしている。
「んじゃ、オークのほうで」
「お、おう。即決かよ。お嬢ちゃんのほうはどうするんだ?」
「カンナも同じでいいか?」
「はい! もちろんいいですよ!」
「他になんか注文とかあるか?」
「カンナのほうは尻尾を出せるようにしてくれ」
「ん?お嬢ちゃん獣人だったのか?」
「ああ、今はちょっと隠してるんだ」
「そうなのか、まあ分かった」
おっちゃんが適当な性格で助かった。言い訳も考えてたんだけどな。カンナも変化を使っていると地味にMP減ってくしな。尻尾も出せるようにしないといろいろと不便だよな。
「んじゃ、奥で採寸するから来てくれ」
「カンナの採寸もおっちゃんがやるのか?」
「流石に俺はやんねーよ。奥でウチのカミさんが測ってくれるから安心しな」
まあそれなら安心か。
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼むよ。そっちのお嬢ちゃんは獣人らしいけど、耳も尻尾も見当たらないじゃないか」
やっぱり、変化は解かないと測れないよなぁ。ちなみにおばちゃんは大阪のおばちゃんっぽい気がする。偏見なのかもしれないけど笑。
「実は理由あって獣人ってことを隠してるんですけど、今から言うことを内緒にできますか?」
「ああ、わたしはお客の情報は一切漏らさないよ。商売ってのは信頼で成り立ってるからね」
「実はカンナはキツネ獣人なんです」
「キツネ獣人? 聞いた事ないねぇ」
一般的に知られてないってことはだいぶ昔に滅びたのだろうか?
「カンナ変化を解いてくれ」
「はい!」
そう言うとカンナはゴニョゴニョとなにかを唱えている。最初は声が小さすぎて気づかなかったのだが、魔術を行使する際には詠唱をしないといけないらしい。
「おお、こりゃ驚いたね。変化を使える獣人がタヌキ獣人以外にもいたのかい」
どうやらタヌキ獣人も変化を使うことができるらしい。カンナの体が青白く輝き、キツネ耳とキツネ尻尾が生えてくる。
「ふむ、なるほどねぇ。ここら辺にしっぽがあるのかい」
そう言いながら、何やらメモを取っている。ちなみに俺は部屋を追い出されたので聞き耳を立てていた。
「っ……ひゃぁ」
おばちゃんがカンナの尻尾に触れるたびに、カンナが艶っぽい声を出す。
「ん?どうしたんだんだい?」
「んっ、しっぽはちょっと敏感なんです。触られるとなんか変な感じがするんです」
「ああ、そういうことかい」
これは獣人共通なのだろうか? そうこうしているうちに採寸が終わる。
「おし、これで終わりだね。この紙をもってあのジジイのとこに行っておいで」
ようやく終わったので次は冒険者ギルドに行くことにした。ちなみに防具は3日後に出来るらしい。オーダーメイドなのに思ったより早く出来そうだな。ちなみに予備の武器と短剣は合わせて2万5000ゴールドだった。
「こんにちは。今日はどうされましたか?」
「街かギルドの中かどっちでもいいんですけど、図書館みたいなのありませんかね?魔物の情報とか地図とか見たいんです」
「それなら2階に行っていただければ見つかると思います」
「ありがとうございます」
2階には酒場があり、周りの壁には本棚があって色々な本が置いてあった。果たして、こんな賑やかな場所が本を読む場所に適しているのだろうか?笑
魔物の情報が書かれた本、地理について書かれた本、魔術の種類が書いてある本などさまざまな本があった。その中でも獣人について書かれている本を探す。
「ありました!」
どうやらカンナが見つけたようだ。そこには色々は獣人の種類が書かれていた。ネコ獣人、イヌ獣人、ウサギ獣人、クマ獣人などいろいろいるがその中にキツネ獣人は載っていない。やはりだいぶ昔に滅んでしまったのだろうか、それにしても全く情報がないというのはおかしい。大陸の右上の方に獣人の国があるらしいのでそこに行ってみるとわかるかも知れない。そんなことを思いながら本を読み漁っていった。獣人だけの本ではなく、魔物の本や、地理について書かれている本なども読んでいく。
「行くとしたら王国が1番近いよなぁ」
ここ、エルガレフト神国の副神都バルエルはエルガレフト神国の中でも南の方に位置しており、そのまま南に進むとフューズ王国がある。やはりこの国から出ようとしたらフューズ王国だろうか。一通り調べ物が終わったので、昼食を取る事にした。
「いらっしゃい! 今日は新鮮なレッドボアが入ってるよ~」
「病みつきになること間違いなし! 病みつき鳥の串だよ~」
まるで市場みたいに様々な屋台が立ち並んでいる。ちなみに今はカンナフィーバー(仮)は起こっていない。どうやら皆がカンナに一目惚れしてしまうのは、固有スキル「キツネの魅了」の効果であったらしい。どうやら任意で抑えることが出来るので抑えてもらった。こんな人が多いとこで騒ぎになったらまともに身動き取れないしな。ちなみにキツネの魅了がなくてもカンナが可愛いのかチラチラ見てるやつは結構いる。
異世界だと結構食料事情がアレでそんな美味しいものは食べれないと思っていたが、結構美味しいものが多い。塩気があるものは少ないが、素材自体が美味しいので全然いける。適当に串など買いながら食べ歩きをした。
午後からはなにをしようか。戦闘練習もしなきゃいけないし、外で泊まるようの野営セットも買わないと行けない。
「カンナ、午後は戦闘練習か、他の買い物をしようと思うんだがどっちがいい?」
「ご主人様が決めたものだったらどっちでもいいのですが、出来れば体を動かしたいです!」
じゃあクエスト受けつつ、戦闘訓練でもするか。正直昨日は相手が雑魚過ぎてカンナの力が強いってことしか分かんなかったしな。森の中だったので火も木に燃え移らないよう、火矢しか使えなかったしな。
「こんにちは、どうされましたか?」
「この依頼をお願いします」
「かしこまりました」
ちなみに受けたのは薬草採集だ。近くの草原に自生している魔力草というMP回復ポーションの元になるものらしい。けっこう他の雑草と似ていて、慣れていないと見分けるのが結構難しいらしい。
依頼主は結構高齢の錬金術師らしく、最近腰が痛くなってきたので採集を頼みたいとのことだった。腰の痛み、ポーションで治んないんだろうか…とツッコミそうになった。
草原なら多少、火魔術を使ってもそんなに燃え広がることはないだろう。俺達はさっそくその草原に歩いていくことにした。近いっていってもこの世界の感覚だから30分くらい歩くんだよなぁ。歩いている間にカンナに出来ることを聞いたり、野営するときにいるものをリストアップしないとな。
0
お気に入りに追加
1,713
あなたにおすすめの小説

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる